格安SIMのシェアトップ3はOCNモバイルONE、IIJmio、U-mobile、シェアの変動と今後の予想

最終更新日 / 作成日 2016年2月5日 / 作成者 格安SIMとスマホ比較

少し古いニュースですが、2015年9月末に格安SIMの契約回線数が400万回線を突破しました。MM総研というリサーチ会社によると、2016年3月末に510万回線、2017年3月末には770万回線に増加するそうです。

ここでは格安SIMのシェアの動向と今後の予想をまとめてみました。

格安SIMのシェアトップ3とシェアの変動

2015年9月30日時点での格安SIMのシェア(MM総研調べ)

1位 OCNモバイルONE(23.2%、94.1万回線)
2位 IIJmio(17.7%、71.9万回線)
3位 U-mobile (7.3%、29.7万回線)
4位 BIGLOBE(6.3%、25.5万回線)

参考: ケータイWatchの記事

半年前(2015年3月)のシェアと比べると、OCNモバイルONEとIIJmioのシェア率はほとんど変わらず、BIGLOBEはシェアを落として3位から4位に低下、U-mobileは大幅にシェアを伸ばして3位になりました。

OCNモバイルONEは格安SIMの老舗で随分前からテレビCMをしたりと知名度が最も高いのと、超強力な販売網みたいなのがあるっぽくて、それでシェア1位になっています。格安SIM自体のサービス内容は、別に悪くもないけど良くもない、そんな感じです。

IIJmioも老舗です。CM等には力を入れていませんが、昔から比較的良い回線品質を地道に保っていることから、草の根的にユーザ数を増やしていき、シェア2位を維持しています。

U-mobileはOCNモバイルONEやIIJmioと比べると老舗というわけではありませんが、アイドルの橋本環奈さんを起用したり、ヤマダ電機と手を組んでYAMADA SIM powered by U-mobileを始めるなどをして、シェアを一気に伸ばしてきました。

BIGLOBEはそこそこの老舗ですが、2015年3月から9月の間は、回線品質が低下した状態でほとんど何の手もうっていなかったので、前回のシェア3位からシェア4位に落としました。9月に回線品質が改善したことと電話代が安くなる通話パック60を始めたことから、最近はある程度シェアを取り戻している感じはします。

日本通信は半年前はシェア4位につけていましたが、2015年9月30日時点にシェアを落として5位以下になってしまいました。もともと日本通信は格安SIMの先駆者でシェア2位くらいだったのですが、VAIO Phoneで失敗して、回線品質も良くなくてネットの評判が悪くなって、広告にもそんなに力を入れていないため、シェアを落とし続ける結果になっています。

シェア5位以下の動向

2015年9月30日時点ではシェア4位以上には入っていませんが、シェア5位以下で勢いがある格安SIMは楽天モバイル、mineo、FREETELです。

楽天モバイル : ここ最近で一番シェアを伸ばしているのが楽天モバイルだと思います。格安SIMの中で一番お金を持っているのは、楽天がバックにいる楽天モバイルです。格安スマホを安く買えるキャンペーンをいつもやりながら、巨大資本の力でユーザ数をガシガシ増やしています。

mineo : mineoはそもそもau系の格安SIMでしたが、au系だけではユーザ数が増えないことが分かったため、ドコモ系の格安SIMも2015年9月から始めました。そのドコモ系の格安SIMでユーザ数をかなり増やしています。

FREETEL : FREETELはフリモバで残念SIMのポジションにいましたが、2015年7月15日に一新されて、FREETEL SIMになりました。残念SIMから優秀SIMに生まれ変わって、ヨドバシカメラを味方につけていることから、ユーザ数をかなり伸ばしている感じがします。

格安SIMの今後の予想

格安SIM(または格安スマホ)の契約者数は順調に増えていっていますが、予想よりも増加するペースが少ないです。携帯電話全体の契約回線数は1億5千万回線くらいありますが、そのうち格安SIMは2016年2月現在で500万回線くらいです。携帯電話全体のシェアから見ると、まだ4%いっていないくらいです。

格安SIMがユーザのニーズに合っていないから増えにくいのではなく、日本のスマホユーザの多くは自分が何を使っているのかわかっていないからです。ドコモやau、ソフトバンクにスマホの世話を全投げした結果、全くスマホをわかっていないユーザが大半を占める結果になりました。

そん中、スマホを理解しだした人から少しずつ格安SIMに移っていっている、というのが現状だと思います。

今現在は、スマホをある程度理解した人がネットで格安SIMや格安スマホを申し込むのが主流になっていると思います。格安SIMを扱う実店舗が少しずつ増えていますが、スマホをほとんど理解していない人にリーチするには有効な方法だと思います。ただし、実店舗だとコストはよりかかると思います。

有利に事を進めそうな格安SIM

格安SIMは薄利多売なので格安SIMだけ売っていると多分死にます。OCNモバイルONEもIIJmioも基本的に格安SIMしか売っていませんが、NTTグループに属しているので死にません。そういう特殊事情を無視すると、格安SIMで事を有利に進めそうなのがU-mobile、楽天モバイル、FREETELです。

U-mobileはU-NEXTが運営していますが、エンターテイメントに強い企業です。スマホとエンターテイメントのシナジー効果は強く利益率も高めることができるので、うまくやれば格安SIMを有利に展開できる可能性があります。懸案は現在低下している平日の夜の通信速度を少し改善する必要があることです。

楽天モバイルは名前からわかるように親会社は楽天です。楽天モバイルのユーザを増やすことで楽天市場などの楽天商圏にユーザを囲い込むことが使命です。そのため、お金がある楽天が楽天モバイルを全面的にバックアップするので、格安SIMでも事を有利に展開していくと思います。

FREETELは自社で格安スマホを製造しています。利益を得る方法が、格安SIMと自社製の格安スマホの両方の方法があるので競争力があります。

上記で紹介した3つの格安SIMが万全というわけでもなく、下手に立ち回ると普通にダメになります。ただ、他の格安SIMでも同じですが、ダメになったからといって事業停止していきなり格安SIMが使えなくなるようなことにはならないと思います。

格安SIMはユーザ数を獲得するのにかなりコストがかかりますが、今いるユーザを維持するだけなら普通に利益が出るので継続していくことはできます。もし何かしらの事情でその会社で継続できない場合でも、ある程度ユーザがいれば事業を他の会社に移行されて続けていくことができます。DTI SIMなんかは、その一つです。

DMM mobileで一言

DMM mobileの社長さんが、格安SIMを売れども売れども利益が出ないとぼやいていましたが、DMM mobileの格安SIM自体は良い格安SIMです。ただし、これDMMの他のサービスに波及しません。

最大の原因が、ポイントが1か月で失効するからです。DMM mobileでは月額料金の10%がポイントバックされて、そのポイントを他のDMMのサービスで使うことができます。ただし、このポイントが1ヶ月で失効してしまいます。DMM mobileは月額770円のプランに加入しているのですが、77ポイントでは何も使えません。1年以上失効され続けるだけになっています。

これがもし有効期限1年とかだったら、ポイントを貯めて真面目(←ここ強調)な電子書籍を買って、それが気に入れば、ポイントに加えてお金を出してDMMのサービスを使うようになるかもしれません。

通話SIM(音声通話SIM)が勝利の鍵を握る

格安SIMにはデータSIMと通話SIMの二つの種類がありますが、鍵を握るのは携帯電話番号で電話ができる通話SIMです。

大手キャリアから格安SIMの通話SIMにすると、よっぽどのことがない限り他の通話SIMに移らなくなります。大手キャリアと格安SIMの月額料金の差はざっくり5000円くらいですが、格安SIM同士の月額料金の差は数十円から数百円です。MNPをするのは基本的に面倒でお金もかかるので、数百円程度の金額差では人は動きません。

格安SIMによって実際に出る通信速度には大きな差があるのですが、たいていの格安SIMは普通に使える程度の速度が出ています。通信速度がよっぽど遅ければ出て行ってしまいますが、そこまで通信速度が遅い格安SIMはそもそも少ないです。MVNO格安SIMの通信速度の記録に格安SIMの通信速度を計測した結果を載せているので参考にしてください。

他の通話SIMにお客を取られると取り返せません。逆に、通話SIMの客を捕まえてしまえば、そう簡単には出て行きません。これがデータSIMの場合は、キャンペーンに惹かれてピョンピョンどこかへ飛んで行ってしまう可能性が高くなります。