arrows M03は2016年7月28日に発売された国産のSIMフリーの格安スマホです。ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の格安SIMで使えます。
楽天モバイルでは使えません。(ahamoは不明)
発売時点で一昔前のSnapdragon 410という低性能CPUを搭載していましたが、電池持ちが良く、防水・ワンセグ・おサイフケータイにも対応です。日本人向けの格安スマホでした。
ーーー 以下2017年時点の評価 ーーー
国産のSIMフリースマホとして初めて大ヒットになったのがarrows M02です。arrows M03はその後継機です。arrows M02は29,800円で発売されましたが、arrows M03は32,800円での発売になります。
arrows M03で電池持ちが10%アップ、ワンセグを搭載して、カメラも向上しています。arrows M02の画面の割れやすさも対策されています。
ここではarrows M03の詳細スペックと使える格安SIM、性能レビューを徹底解説します。
目次
arrows M03の詳細スペック(性能)
arrows M03 | |
---|---|
CPU | Snapdragon 410 クワッドコア1.2GHz |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
ディスプレイ | 5インチ |
解像度 | 720×1280 |
カメラ | 背面1310万画素/前面500万画素 |
電池容量 | 2580mAh |
サイズ | 144 × 72 × 7.8mm |
重さ | 141グラム |
連続待受 | LTE 640時間、WCDMA 780時間 |
価格 | 2017年時で3万2800円 |
Android 6.0、SIMフリー、防水防塵、おサイフケータイ対応、テザリング対応、ワンセグ対応、外部マイクロSD(最大200GB)、ナノSIM、auのVoLTE対応
arrows M03で使える格安SIMのまとめ
arrows M03の対応バンド
LTE: Band1/3/8/19/26 auのVoLTE対応
3G: Band1/5/6/8/19
arrows M03はドコモ回線の格安SIM、ソフトバンク回線の格安SIM、au回線の格安SIMで使えます。
SIMのサイズはナノSIMです。
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arrows M03はかなり古い機種なので、機種変更がおすすめです。
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在庫切れの場合、朝10時から昼12時の間に入荷することが多いです。
事務手数料(初期費用):2,200円+SIM発行手数料433円 (au回線は+13円)
最低利用期間と違約金:なし
2GB:月850円 / 4GB:月990円 / 8GB:月1,500円 / 15GB:月1,800円 / 20GB:月2,000円
その他の端末キャンペーン情報
2017年当時のarrows M03の性能レビュー
arrows M03は電池持ちが良く、防水防塵、ワンセグに対応していて、おサイフケータイにも対応しています。日本人のために作られた格安スマホと言って過言ではありません。
機能的にはとても良いのですが、問題はCPUの性能が一昔前の低性能のCPUになっていることです。CPUの問題を飲み込めるかどうかで、arrows M03を選ぶかどうかが決まります。
CPUの問題を無視できれば、電池持ちが良く、防水防塵、ワンセグに対応していて、おサイフケータイに対応しているarrows M03は便利に使えるスマホとしておすすめでした。
arrows M03の最大の問題:CPUが低性能
CPUはスマホの脳みそにあたります。基本的にCPUの性能が良ければ良いほど、スマホがサクサク動きます。ただし、ある程度のCPUの性能があれば、たいていの操作はサクサクできます。
arrows M03のCPUはクワッドコア1.2GHz Snapdragon 410を使っています。
このCPU、正直言って時代遅れですが、たいていの操作は普通に動きますが、サクサク使うには厳しいです。ちゃっちゃと使おうとすると、反応のトロさが露呈することになります。
CPUが低性能な上に防水に対応しているため、熱がこもりやすい傾向があります。ゲームはできますが、長時間のゲームには向いていません。
arrows M03のAntutuスコア(v6.2.1)
arrows M03のAntutuスコアは25,526でした。格安スマホの中でも低いですが、低くなっている主な原因は3Dのスコアです。主に3Dゲームを快適にするための性能を示すスコアです。
RAMのスコアも少し低いので、たくさんのアプリを起動して使う場合には向いていません。
2023年版:超ざっくりしたCPUの性能表(SoCの性能) | |
---|---|
超高性能 | Snapdragon:870、888、8 Gen1、8+ Gen1 Google:Tensor、Tensor G2 iPhone:12シリーズ、SE 第3世代、13シリーズ、14、14Plus、14Pro、14Pro Max |
高性能 | Snapdragon:845、778G、780G、855、860、865 MediaTek:Dimensity 1200-Ultra(スナドラ865くらい) Galaxy:Exynos1280(スナドラ845くらい) iPhone:XR、XS、XS Max、SE 第2世代、11シリーズ |
比較的高性能 | Snapdragon:480、730、730G、690 5G、720G、732G、750G、695 5G、765G、835 MediaTek:Dimensity 700(スナドラ480くらい)、800U、Helio G99(スナドラ695くらい) iPhone:8、X |
普通性能 | Snapdragon:662、665、660、820、670、675、680、710 MediaTek:Helio G85 iPhone:7 |
低性能 | Snapdragon:630、632、650、636 MediaTek:Helio G35、G37 Galaxy:Exynos7904、Exynos7885 iPhone:6s、SE 第1世代 |
最底辺 | Snapdragon:450、625、439、460 MediaTek:Helio P35 Galaxy:Exynos7884B iPhone:5s、6 |
※ 右に行くほど高性能 (Snapdragon 480から732Gまではほとんど同性能)
一般的な使い方なら比較的高性能を選びます。これで十分動きます。重い3Dゲームが好きな場合は高性能以上を選びます。
スマホをたくさん使う場合で常にヌルヌルサクサク使いたい場合、またはゲーム性能を最重視する場合は超高性能を選びます。
RAMの利用率とROMの空き容量
arrows M03のRAMは2GB、ROMは16GBです。
2016年後半以降になって、RAMは3GB〜4GB、ROMは32GBが一般的になりつつありますが、一般的な使い方ならarrows M03のRAMとROMでも割と普通に使えます。
arrows M03のRAMの利用率
起動直後のarrows M03のRAMの使用量は0.96GB、空きは900MBくらいになっていました。
RAMの使用量が少なければ少ないほど、電池の消費も抑えられるので、こういったところで電池持ちを伸ばしている感じです。
arrows M03のROMの空き容量
arrows M03のROMは16GBですが、OSやら何やらで容量を使って、初期状態で空き容量は約9GBになっていました。
9GBだと正直少し少ないですが、マイクロSDカードで写真や動画などのデータを保存する容量も増やせます。
ワンセグに対応
ワンセグに対応していると、スマホでテレビを見ることができます。
ワンセグに対応している格安スマホはほとんどありませんが、arrows M03ならワンセグ対応です。
防水防塵に対応、キャップレスUSB
arrows M03はIPX5/IPX8の防水防塵に対応しています。
「IPX5とは、内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有することを意味します。IPX8とは、常温で水道水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有することを意味します。」
旧モデルarrows M02も防水防塵に対応していますが、USB充電口にキャップが必要でした。
arrows M03はキャップレスUSBなのでUSBにキャップは付いていません。そのまま充電ケーブルをつなげて充電することができます。
ディスプレイが割れにくい、壊れにくい構造をしている
arrows M03は縁が0.3mmでっぱっているので、もしスマホを落としてしまった場合でも、ディスプレイが傷つきづらく割れづらくなっています。
加えてIPS液晶を使っているので、構造的に割れやすい有機ELを使っていたarrows M02よりも液晶は割れづらくなっています。
おサイフケータイに対応
arrows M03はおサイフケータイに対応しています。
対応しているおサイフケータイ
モバイルWAON、楽天Edy、QUICPay モバイル、ローソンモバイルPonta、mobile members、東京ドーム TDモバイル2、ticket board、モバイルSuica、McDonald’s Japan、iD、クロネコメンバーズ、nanacoモバイル (2016年8月8日現在)
旧モデルのarrows M02もおサイフケータイに対応していますが、nanacoモバイルには対応していません。
電池持ちが良い
旧モデルのarrows M02も電池持ちが良い格安スマホでしたが、arrows M03はそれよりもさらに1割電池持ちが良くなっています。
arrows M02の電池容量 2330mAh
arrows M03の電池容量 2580mAh (電池容量11%UP)
単純な電池容量だけだと最近の格安スマホは3000mAhくらいあったりするのですが、arrows M03の省エネ性能が非常に高いので、格安スマホの中でも電池持ちがトップクラスです。
スマホの実機テストによる実際の電池持ち(実測)
PCMarkの電池持ち | |
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Pixel6a | 15時間11分 |
OPPO Reno7 A | 16時間35分 (90Hz) |
OPPO Reno5 A | 11時間22分 |
AQUOS sense7 | 16時間19分 |
PCMarkの電池持ちはWebサイトの閲覧、動画の編集、データの書き込みや改変、写真の加工など繰り返したときの電池持ちです。
下記のページに電池持ちのテストの詳細や、電池の寿命を伸ばす方法、多数の格安スマホの電池持ちのテスト結果を掲載しているので参考にしてみてください。
親切なガイドブック付き
たいていの格安スマホは使い方を記載した薄っぺらい紙が入っていますが、arrows M03はかなり親切なガイドブックが入っていました。
arrows M03の中身
この中のかんたん操作ガイドがとても親切に使い方を説明してくれます。
こういうのところが日本製だなーと思う感じです。スマホ初心者でも、これを見れば、割と優しくスマホの使い方に慣れると思います。
その他のポイント、カメラ性能、GPSの精度など
旧モデルのarrows M02のカメラ性能(810万画素)は普通でした。良くもないし悪くもない性能です。arrows M03は画素数が1310万画素に増えたので、少なくとも少し良くなると思われます。
カメラ性能は単純に画素数だけでは判断できないのですが、arrowsなら無難にまとめてくると思います。
GPSの精度は旧モデルのarrows M02が少し悪い程度(普通には使えますがちょい微妙)、arrows M03は少し良くなって普通程度のGPSの精度になります。
2017年当時のarrows M03の評判
arrows M03の評判は概ね好評でした。ただ、やはりCPUの性能が低いのが残念な点として挙げられています。
クワッドコア1.2GHz Snapdragon 410は悪くはないのですが、スマホの価格が3万円以上する場合のCPUではありませんでした。
ゲームをあまりしなければ、実際に動作がもたつくことは少ないと思います。ただ、やはりサクサク使うには厳しい性能と言わざるを得ません。そのため、基本的にスマホをそんなに使わないライトユーザ向けの機種です。
指紋認証に対応していないのも弱点になります。最近発売された格安スマホのほとんどは指紋認証に対応しています。
CPUと指紋認証という弱点がありますが、arrows M03は防水防塵、ワンセグ、おサイフケータイ、頑丈、電池持ちがかなり良いという強みを持っていました。
その他の格安SIM用のおすすめのスマホ
格安スマホのおすすめ機種ランキングでは、主に端末の選び方(スマホの性能や評価)を中心に説明しています。
- OPPO Reno7 A
- 見た目が良くて、電池持ちも良い。40,000円、6.4インチ、Snapdragon 695 5G、RAM6GB、ROM128GB、カメラ4800万画素(F値1.7)+超広角800万画素(F値2.2)+マクロ200万画素、重さ175g、電池容量4500mAh、防水、おサイフケータイ
- Google Pixel6a
- コスパが良く超高性能。カメラ性能も良い。53,900円、6.1インチ、Google Tensor、RAM6GB、ROM128GB、カメラ1220万画素(F値1.7)+超広角1200万画素(F値2.2)、重さ178g、電池容量4410mAh、防水、おサイフケータイ
- AQUOS sense7
- 自称ハイエンド並みのカメラ。55,000円、6.1インチ、Snapdragon 695 5G、RAM6GB、ROM128GB、カメラ5030万画素(F値1.9)+超広角800万画素(F値2.4)、重さ158g、電池容量4570mAh、防水、おサイフケータイ、耐衝撃
- AQUOS sense6
- 長く使える。40,000円、6.1インチ、Snapdragon 690、RAM4GB、ROM64GB、カメラ4800万画素(F値1.8)+超広角800万画素(F値2.4)+望遠800万画素(光学2倍)、重さ156g、電池容量4570mAh、防水、おサイフケータイ、耐衝撃
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