格安SIMでもおサイフケータイやApple Payが使えます。
すでにスマホでおサイフケータイを使っている場合、そのスマホに格安SIMを入れても、そのままおサイフケータイを使い続けられます。(ドコモのiDのネット決済とdカードとdカード miniの登録ができなくなるくらいです)
これからおサイフケータイを使おうと思っている場合は、おサイフケータイに対応しているスマホを選べば、おサイフケータイが使えます。
ここでは、おサイフケータイ、Apple Pay、NFC、Felicaの違いについて説明した後に、おサイフケータイの注意点、おサイフケータイに対応しているオススメの格安スマホと白ロムを紹介します。
目次
おサイフケータイとは?
おサイフケータイとは、スマホをお財布の代わりに使うことができる機能です。
おサイフケータイに対応しているスマホなら、電車の改札口でスマホをかざして改札を通ったり、コンビニ等でスマホをかざして現金を使わずに料金を支払うことができます。
おサイフケータイを利用する理由は、会計が早い、現金やカードを持ち歩く必要がない、ポイントが貯められる/キャッシュバックがあることが挙げられています。
逆に、利用しない理由は、セキュリティ・紛失時など安全性に不安がある、クレジットカードなど、他の決済手段の方が使い勝手がよい、支払いは現金でしたいという理由が挙げられています。(日銀のアンケート結果)
おサイフケータイを使っている人はどのくらい?
※ 少し古い統計ですが、基本的にはあまり変わっていません。
2016年12月調査結果
おサイフケータイを使っている人は、全体の6.1%しかいません・・・。
2017年6月調査結果
おサイフケータイ対応スマホを持っている人の中での年齢別の利用率が上記の棒グラフです。(おサイフケータイ対応スマホを持っていない人は母数に含まれていません)
おサイフケータイ対応スマホを持っている男性は2割程度、女性は1割程度がおサイフケータイを使っています。加えて、グラフの掲載は省略しますが、関東での利用率は17%程度であるのに対して、それ以外の地域では10%前後の利用率になっています。
この利用実態からだと、おサイフケータイを使ったことがない人で、関東に住んでいる男性ならおサイフケータイに対応しているスマホを検討するのが良い感じです。
女性の利用率が男性の2分の1になっているのは、おサイフケータイが機械物に属しているためだと思います。もしくは、安全性への不安リスクを大きく捉えているのかもしれません。
ただし、20代の女性はおサイフケータイをほとんど使わないのに対して、40代の女性はそこそこおサイフケータイを使っています。年齢が上がるにつれて節約志向が高まるのかな思います。
長らくおサイフケータイを使う人の割合は伸び悩んでいましたが、iPhone 7以上でおサイフケータイと同じように使えるApple Payが2016年10月から使えるようになったので、おサイフケータイとApple Payを使う人の数は増えていき、少しは使う人が増えたのかなとか思います。
グラフ出典
日銀「生活意識に関するアンケート調査」(第68回)の結果 2016年12月調査 (PDF)
日銀 モバイル決済の現状と課題 2017年6月 (PDF)
おサイフケータイ、NFC、Felica、Apple Payの違い
ざっくり説明していきます。まず大元はNFCです。NFCの中にFelica、Type A、Type Bなどがあります。そして、Felicaの中に、おサイフケータイ、Apple Pay、電子マネーが含まれています。おサイフケータイ=電子マネーと思っておけば良いです。
NFC (近距離無線通信技術/非接触通信)
→ Type A
→ Type B
→ Felica
Felica
→ おサイフケータイ(電子マネー)
→ Apple Pay
→ 一部のお店のポイントカード
超ざっくり説明すると、こんな関係になっています。NFC、Type A、Type B、Felicaは技術です。おサイフケータイやApple Payは決済システムです。
Felica対応のAndroidスマホがおサイフケータイとポイントカードが使えて、iPhone 7(Apple Watch 2)以上がApple Payを使えます。
おサイフケータイは、モバイルSUICA、モバイルPASMO、nanacoモバイル、楽天Edy、iD、QUICPayなど、その他多数のサービスが使えます。対応サービスごとに、先払い(プリペイド)や後払い(ポストペイド)があります。主に先払いです。基本的にクレジットカードと紐づけて支払いを行います。
Apple Payで使えるのはモバイルSUICA、モバイルPASMO、iD、QUICPayです。他にもANAスキップサービスなどマイナーなサービスが使えますが、おサイフケータイと比較すると使えるサービスはかなり限られています。
ちなみに、モバイルSUICAを定期として使う場合、子供用(高校生以下)の定期、もしくは発着駅のいずれかにJRの駅を含まない定期はモバイルSUICAで定期として使うことはできません。
格安SIMでおサイフケータイを使う場合の注意点
格安SIMでおサイフケータイを使う場合の注意点は主にドコモのiDです。
格安SIMだとiDのネット決済が使えないのに加えて、格安SIMではiDでdカード/dカード miniを登録して使うことはできないので注意してください。
これからおサイフケータイを使う場合の注意点
おサイフケータイ対応の格安スマホを使う場合
dカードとdカード miniを使ってiDを登録することはできません。dカードとdカード miniを使ったことがない場合は、特に気にしなくて良いです。
おサイフケータイ対応の白ロムを使う場合
中古の白ロムを購入しておサイフケータイを使う場合で、以前の持ち主がおサイフケータイを使用していて売却時にFelicaを初期化していない場合は、Felicaを初期する必要があります。Felicaの初期化はドコモやauなどのキャリアショップで行うことができます。
全てのおサイフケータイのサービスに対応しているとは限らない
おサイフケータイには下記の電子マネー、鉄道・航空サービス、ポイントカードなどがあります。
おサイフケータイのサービス
モバイルSuica、nanacoモバイル、モバイルWAON、楽天Edy、QUICPay モバイル、ローソンモバイルPonta、ドコモのiD、mobile members、東京ドーム TDモバイル2、ticket board、McDonald’s Japan、クロネコメンバーズなど
おサイフケータイ対応スマホといっても、全てのおサイフケータイのサービスに対応しているとは限らないのですが、基本的には記載がなくてもほとんど全てのサービスに対応しています。
ただ、一番怪しいのがドコモのiDです。SIMロックを解除したauやソフトバンクのスマホでiDを使おうと思っている場合は、事前に使えるかどうか確認することを強くお勧めします。(ドコモのスマホはら問題ないです)
SIMロックを解除したauやソフトバンクのAndroidスマホは、おそらくiDの利用は無理です。どこで確認できるかも不明です。おそらく実際に試さないとわかりません。au、ソフトバンクiPhone 7以上ならはSIMロックを解除すればiDが使えます。
SIMフリーのスマホの場合は、iDを利用できる機種に対応しているかどうかの記載があります。おサイフケータイに対応しているSIMフリーのスマホのほぼ全てがiDに対応しています。
その他のおサイフケータイのサービスは基本的に問題なく使えるはずですが、100%確実にしたい場合は個別に調べてください・・。
Apple Payについて
おサイフケータイとApple Payは別物という話を先にしましたが、Apple Payの場合は格安SIMを使う場合でも、dカードを使ってiDを登録することができます。ただし、Apple Payは格安SIM云々以前に、iDのネット決済には対応していません。
Apple Payで使えるサービスは、基本的にモバイルSUICA、モバイルPASOMO、iD、QUICPayだけです。Apple Payが使えるiPhoneは日本のiPhone 7以上とApple Watch2以上です。海外で購入したiPhone 7以上やApple Watch2だと使えません。
オススメのおサイフケータイ対応スマホ
下記でおサイフケータイに対応しているスマホをオススメ順に紹介しています。
白ロムを購入する場合の購入場所と注意点
白ロムは大手キャリアで販売していた中古スマホ(または未使用品)です。
おサイフケータイに対応している格安スマホは最近は増え始めていますが、それでもそこまで種類はありません。
大手キャリアのAndroidスマホのほとんどはおサイフケータイに対応しているので、大手キャリアの中古スマホ(白ロム)を入手するのもアリです。
中古の格安スマホや中古iPhoneを買って格安SIMで使うのはあり?注意点と購入ガイド
※ 前の所有者がおサイフケータイを使っていた場合で売却前にFelicaを初期化していなかった場合、そのキャリアショップへ行って初期化(ドコモの白ロムの場合、ショップのDOCOPYで初期化)をする必要があるので注意してください。
この記事に関する口コミ