ソフトバンクが新しい料金プランを発表しました。
ざっくり説明すると
①ソフトバンクが吸収合併したLINEモバイルは2021年3月に新規受付終了
②2021年3月からahamo対策で月2980円で20GBで5分かけ放題付きの「Softbank on LINE」という料金プランが開始
③ワイモバイルは2021年2月から新料金プランを開始、実質的に店舗介護プランに・・
④ソフトバンクがドコモの劣化版のメリハリ無制限を2021年3月から開始
LINEモバイルの死は突然に・・
LINEモバイルは2021年3月に新規受付を終了します。既存ユーザはサービスをそのまま使えますが、新規で申し込めなくなります。
LINEモバイルは2019年と2020年で一番伸びたMVNO事業者ですが、大きな赤字を生んでしました。
2017年のLINEモバイルの決算
・売上高 33億8000万円
・売上原価 38億6000万円
・売上総損失 4億8000万円
・販管費 28億2000万円
・当期純損失 33億1000万円
2018年のLINEモバイルの決算(15ヶ月間)
・売上高 110億6000万円
・売上原価 120億9000万円
・売上総損失 10億3000万円
・販管費 66億6000万円
・当期純損失 77億0000万円
2019年のLINEモバイルの決算
・売上高 150億0000万円
・売上原価 149億6000万円
・売上総利益 4600万円
・販管費 66億9000万円
・当期純損失 66億6000万円
ソフトバンクがLINEモバイルを吸収合併するとともに、実質的にお取り潰しになってしまいました・・。
ソフトバンクのahamo対抗プラン「Softbank on LINE」が2021年3月から開始
ソフトバンクのahamo対抗プラン「Softbank on LINE」が2021年3月から開始します。
ソフトバンク:20GB+「LINEがギガノーカウント」を月額2,980円で提供
月2980円で20GBで5分かけ放題付き、20GBを使い切ったら1Mbps、5Gも使えて、オンライン契約専用プランです。ソフトバンクの通常プランと同じ超速い速度が出ます。
ここまではドコモのahamoと同じですが、「Softbank on LINE」はeSIMも契約できて、LINEアプリはデータ消費なしに使えます。
20GBもあればLINEのデータ消費なんてどうでも良いです。最初からeSIM対応が少し嬉しい感じです。
LINEモバイルが潰れて、実質的に「Softbank on LINE」がその地盤を引き継ぐ感じです。
ワイモバイルが実質的に店舗介護プランに・・
ワイモバイルの料金プランも2021年2月から変わります。
“ワイモバイル”、5Gサービスを提供開始~月額料金がずっと変わらない、シンプルな4G/5G共通の新料金サービスラインアップに刷新
10分かけ放題がはずされて、新規割りがなくなりました。
旧プラン | 月額料金 | データ量 | 低速 |
---|---|---|---|
プランS | 初月2680円の日割り | 3GB | 300kbps |
2〜7ヶ月目 1980円/月 | |||
8ヶ月目以降 2680円/月 | |||
プランM | 初月3680円の日割り | 10GB | 1Mbps |
2〜7ヶ月目 2980円/月 | |||
8ヶ月目以降 3680円/月 | |||
プランR | 初月4680円の日割り | 14GB | |
2〜7ヶ月目 3980円/月 | |||
8ヶ月目以降 4680円/月 |
旧プランは10分かけ放題が強制的に付いてくるプランです。
↓
新プラン | 月額料金 | データ量 | 低速 |
---|---|---|---|
S | 1980円 | 3GB | 300kbps |
M | 2980円 | 10GB | 1Mbps |
L | 3780円 | 20GB | 1Mbps |
新プランは10分かけ放題を付ける場合は+月700円です。実質的に値下げになっていません。
月3GB以内ならワイモバイルを選ぶメリットはありますが、3GBを超えるとワイモバイルよりも「SoftBank on LINE」のほうが良いです。
SoftBank on LINE | 月額料金 | データ量 | 低速 |
---|---|---|---|
5分かけ放題付き | 2980円 | 20GB(LINEはデータ消費なし) | 1Mbps |
ワイモバイルだとソフトバンク光を契約している場合は1回線目が月500円引き、2回線目以降の契約は月500円になります。
10GBプランだと月2480円になりますが、10分かけ放題を付けると月3180円になります。月2980円で20GB使えて5分かけ放題付きの「SoftBank on LINE」のほうが有利です。
「SoftBank on LINE」は店舗では申し込めないオンライン契約専用プランなので、店舗でも契約できるワイモバイルが実質的に店舗介護プランのような感じです。
ソフトバンクの新しいメリハリ無制限を2021年3月から開始
ソフトバンクはメリハリ無制限という新しい無制限プランを2021年3月から開始します。
“ソフトバンク”、データ容量無制限の4G/5G共通の料金サービス「メリハリ無制限」を提供開始
月6580円で4G/5G共通でデータ容量を無制限で利用できます。ただし、テザリングは月30GBまでです。
ドコモの場合は5Gでデータ容量無制限で月6650円ですが、テザリング制限がありません。テザリングもデータ容量無制限で使えます。
データ容量を無制限に使うような人だと、テザリングも結構なデータ容量を使う傾向が高いので、ドコモの無制限プランのほうがおすすめです。
格安SIMはオワコンなのか・・
ソフトバンクは今後は月6580円でデータ無制限の「メリハリ無制限」、月2980円で20GBで5分かけ放題付きの「Softbank on LINE」、月1980円で3GBの「ワイモバイル」の3つのプランでスマホサービスを展開することになります。
ソフトバンクは低容量プランのLINEモバイルを切り捨て、ワイモバイルもワイモバに適した人が従来の3分の1くらいに大幅縮小させた判断が非常に厳しいです。
ただ、これをもって20GB未満の格安SIMはオワコンになったのか、判断するのは難しいです。というのも、おそらくソフトバンクの設備の問題がある可能性があるためです。
ソフトバンクの設備はドコモと比べて余力がない?
ドコモはどうも設備に相当余裕があるっぽいです。なので、たくさん使われても大丈夫なのでドコモの無制限プランはテザリング制限がありません。
ソフトバンクはどうも設備に余裕がなさそうです。そのため無制限プランであってもテザリングを月30GBに制限しています。
加えるなら、ソフトバンクは少し前にソフトバンク再販型のSIMのデータ容量を100GBまでに制限しました(5Gへの切り替え影響もあるかもですが・・)。
ドコモは設備に相当余裕があるっぽいので、MVNOとの協業プランのエコノミープランを展開できる。そんなドコモに対抗できないため、ソフトバンクは利益も少ない低容量プランを実質捨てたのでは。。
ドコモ次第で低容量の格安SIMは生きる道はありそうですが、ドコモ次第で死んでしまいます。
KDDIがauとUQモバイルとBIGLOBEモバイルでどういった対抗策を取ってくるのかわかりません。。ドコモは企業利益を政府によって捨てさせられたので、私企業のKDDIがどう対応するのか予測がつかない感じです。
ただ、KDDIはソフトバンクのマネッコをするのが好きなので、UQモバイルはワイモバイルと同じになり、BIGLOBEモバイルは「Softbank on LINE」になるのかも・・。
この記事に関する口コミやコメントをする
Softbankがahamoに追従しましたか。
来月の発表でauも追随した場合といよいよ非キャリア系格安simは厳しいですね。
非キャリア系格安simは差別化として低容量プランの安さで戦うことになると思うんですが、安い分ほとんど利益にならないと思うので赤字続きで撤退がかなり出そうですね・・・
唯一の希望は接続料の大幅な値下げですが、総務省のことだから接続料より目に見えた成果を望むと思うので「低容量プランが高い値下げしろ!」と言ってきてahamoが1980円の低容量プラン出して他の大手キャリアも追従したら余程思い切った接続料値下げでもどうにもならないのではと個人的に考えてます
非キャリア系格安simは、無茶なことをしてないければ黒字化してるところが多い気がします。とは言っても、利益率は5〜10%くらいの薄利だと思いますが・・。
ただ、ahamoが強すぎて、現状のままだと来年3月から新規ユーザが見込めないのと、6GB以上のユーザが離脱し始めるので、薄利がさらに薄利になりそうな気がします。
ビジネスとして拡大できないために薄利撤退、または統合が進むのかな・・とか思ったりです。
20GBは海外比較で高すぎるということで、矢面に立たされましたが、5GBとかの低容量だと海外と比べても割高ではないので総務相がドコモ自身にプランを作らせる可能性は相当低いと思います。
このまま総務省は非キャリア系格安simを殺して終わりになるのかは、微妙なところ。救いの手があるに4割、そのままネグレクトが6割くらい。
これからのMVNOは低容量・低価格帯がどうなるのかが気になるところはあります。
仮にahamoやSoLでもう1段下のプラン出てきたら完全に死滅してもおかしくないんじゃないかなぁと。
1段下のプランがなくても半壊すると思います。
MVNOの既存ユーザの7割〜8割くらいはそのまま使うと思いますが、新規ユーザは相当少なくなると思います。
ブランド間手数料無料ならyモバイルの店舗でシンプルSプランを開設して、多く使うときはLINE新規プランやソフトバンク新規プランに移行。少ないときはyモバに帰還とかできるのですかね。
ソフトバンクから他社に乗り換えると、一定期間、ソフトバンクに戻れなくなるという制限があるんですよね・・。
ブランド間ならその制限はなさそうな気はするのですが、確実なことはまだわからないです。
その料金でも利益が出るんだね。
今までどれだけボッタクリだったのかが分かる。
MVNOへの回線使用料を下げないと存続が危うくなり、またまたキャリアの寡占状態になるが、総務省よ、いらん介入するな!
以前のようにキャリアは高額料金で構わない、過激な乗り換えキャッシュバックキャンペーンを復活させろ!
国民全てに対して総じて安価な料金の提供は不要、このサイトを見てる人だけが賢い消費者であり続ければ良い、高い高いと文句だけ言っておきながら乗り換える努力を放棄してる消費者のことなんて放置しておけ!
むしろ【端末と回線の分離】が正しい
通信業者による端末の抱き合わせ販売は禁止の方向で
通話SIM3Gで税込み500円位にならないとMVNOを使うメリットは無い、3000円出せる人はahamoに行くし。
ヤフショユーザーはソフトバンクかなー
毎月2万円くらい買い物しないとペイできなくないですか?月1万円でもだんだんと買うものがなくなってきて・・・。
MVNOがオワコン…に関してなんですけど、ドコモが一般ユーザーに向けてahamoで値下げするように、MVNO業者への回線使用料を大幅値下げして一般ユーザーの料金も値下がりする…ていうのはありうることなんでしょうか?
現状ではないと思います。
日本通信が無理やり値下げしていますが、あそこまで値下げできる根拠はないと思うので、通信品質がどうなるのか怪しいです。
現状のペースだと、平日昼でも問題なく使えるようになるのはドコモ回線のMVNOが2022年だと思いますが、au回線のMVNOだと既にかなり改善しているMVNOもあります。
それなりの通信品質に改善した状態を前提にすると・・
ドコモMVNOは2022年から年間15% ほど安くできて、auMVNOは2021円から年間10%ほど安くできると思います。
その程度ではahamoとSoftBank on LINEの前では、太刀打ちできずMVNOはどんどん純減していくと思います。
まったく公正な競争になっていないので、総務省に働きかけて、回線使用料を即時大幅値下げさせないと話になりませんが、話が通じる相手なのかさっぱりわかりません。
誰か総務省へ独占禁止法の存在を教えてあげられないかな
悪しき前例になったら困りものです(現状困ってる方がいらっしゃいますが)