2018年5月18日に発売されたZenFone 5をレビューします。ZenFone 5は当時としては高性能なCPUと6.2インチのディスプレイを搭載したDSDVに対応した格安スマホです。
今でも結構快適に使える性能です。
ZenFone 5はドコモ回線の格安SIM、ソフトバンク回線の格安SIM、au回線の格安SIMで使えます。
ーーー 以下2018年時点の評価 ーーー
ZenFone 5の強みはiPhone Xのようなノッチが付いた縦長画面、もう一つはDSDV対応です。
黒い出っ張りがノッチです。
ノッチにすることで左右にスペースができて、そこに電池残量や時計などを持ってくることができます。それにより、より画面を広く使えるというメリットがあります。
余白を少なくするベゼルレスを重視することで、ZenFone 5は5.5インチのZenFone 4と同じくらいの本体サイズで、6.2インチのディスプレイを搭載可能にしました。
ZenFone5はauのVoLTEとDSDVに対応しているので、SIMカードを便利に2枚使うことができます。
価格は5万2800円と格安スマホとしては高いですが、ZenFone 5の性能から考えると妥当な価格です。高品質で大画面、DSDV対応、高性能なCPU、RAMは6GB、ROMは64GB、カメラも高性能、そしてデュアルスピーカー。
ASUSの格安スマホはここのところファーウェイに追いやられていましたが、ZenFone 5で結構挽回しそうです。格安SIMの管理人はZenFone 5を実際に購入して、詳細レビューを行なっています。
目次
ZenFone5の詳細スペック(性能)
ZenFone5 ZE620KL | |
---|---|
CPU | Snapdragon 636 オクタコア1.8GHz SDM636 |
GPU | Adreno 509 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB |
ディスプレイ | 6.2インチ Gorilla Glass 3 |
解像度 | 2246×1080、19:9 |
カメラ | 背面1200万画素(F値1.8)+800万画素広角/前面800万画素 |
電池容量 | 3300mAh |
サイズ | 153 × 75.6 × 7.7mm |
重さ | 165グラム |
連続待受 | 495時間 |
充電時間 | 2時間20分 |
本体カラー | シャイニーブラック、スペースシルバー |
発売日 | 2018年5月18日 |
価格(税別) | 5万2800円 |
Android 8.0 (Android 10までアップデート可)、SIMフリー、テザリング対応、外部マイクロSD(最大2TB)、指紋認証(背面)、ジャイロスコープ対応、デュアルスピーカー内臓、WiFi 802.11a/b/g/n/ac対応、USB Type C 2.0対応、CA対応
デュアルSIM:ナノSIMx2、DSDV対応、auのVoLTE対応、DSDVとマイクロSDの同時使用不可
ZenFone5で使える格安SIMのまとめ
ZenFone5の対応周波数(バンド)
FDD-LTE: B1/2/3/5/7/8/18/19/28 (auのVoLTEに対応)
TD-LTE: B38/39/41
W-CDMA: B1/2/3/5/6/8/19
キャリアアグリゲーション: 2CA対応
ZenFone5はドコモ回線の格安SIM、ソフトバンク回線の格安SIM、au回線の格安SIM(マルチSIM)で使えます。
SIMのサイズはナノSIM、またはマルチSIMです。
格安SIMを持っていない場合は、下記のキャンペーンを参考に格安SIMを選ぶことをオススメします。通信速度を重視する場合は、格安SIMの速度ランキングの記録を参考にしてみてください。
おすすめの格安SIM:UQ mobile(au回線)
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2018年発売時のZenFone 5の性能レビュー
高性能なCPUを搭載
ZenFone 5のCPUはSnapdragon(通称スナドラ) 636、オクタコア1.8GHzです。
ざっくり評価すると高性能なCPUです。AIブーストを搭載することで、AIブースト利用時は性能を15%さらにアップさせることもできます。
ZenFoen 5は本体サイズを抑えたままで大画面、DSDV対応、AI機能搭載、値段もある程度抑えられています。
ハードなゲームユーザでなければ、ZenFone 5はかなりオススメです。
高度なゲームをプレイできる
ZenFone 5は旧モデルのZenFone 4よりもゲーム性能は劣ると言っておいてなんですが、ZenFone 5でもほとんどのゲームを快適に遊べるし、だいたいの高度なゲームでも問題なく遊べます。
ZenFone 5のAntutuスコアv7.0.7
AIブーストなしのAntutuスコア 125,200
AIブーストありのAntutuスコア 138,771
通知パネルにAIブーストというボタンがあり、そのボタンをタップするとAIブーストがオンになります。
ZenFone 5 AIブーストなし
Antutu総合スコア 125,200
CPU : 55,697
GPU : 21,065
UX : 41,226
MEM : 7,212
Antutuスコア AIブーストあり
Antutu総合スコア 138,771
CPU : 63,161
GPU : 21,182
UX : 44,862
MEM : 9,566
AIブーストをするとCPUとMEM(ROM)のスコアが上昇、UXのスコアが少し上昇、GPUはほぼ変化なしです。
とりあえずAIブーストをオンにして使うことをオススメします。実際にAI有無で電池持ちを計測した結果、ほとんど変わりませんでした。
2022年版:超ざっくりしたCPUの性能表(SoCの性能) | |
---|---|
超高性能 | Snapdragon:870、888、8 Gen1 Google:Tensor iPhone:12シリーズ、SE 第3世代、13mini、13、13Pro、13Pro Max |
高性能 | Snapdragon:845、778G、780G、855、860、865 MediaTek:Dimensity 1200-Ultra(Snapdragon 865と同じくらい) Galaxy:Exynos1280(Snapdragon 845と同じくらい) iPhone:XR、XS、XS Max、SE 第2世代、11シリーズ |
比較的高性能 | Snapdragon:480、730、730G、690 5G、720G、732G、750G、695 5G、765G、835 MediaTek:Dimensity 700、800U iPhone:8、X |
普通性能 | Snapdragon:662、665、660、820、670、675、680、710 MediaTek:Helio G85 iPhone:7 |
低性能 | Snapdragon:630、632、650、636 Galaxy:Exynos7904、Exynos7885 iPhone:6s、SE 第1世代 |
最底辺 | Snapdragon:450、625、439、460 MediaTek:Helio P35 Galaxy:Exynos7884B iPhone:5s、6 |
※ 右に行くほど高性能 (Snapdragon 480から732Gまではほとんど同性能)
スマホを人よりも少し多く使う場合は、比較的高性能以上を選びます。スマホがよりサクサク動くようになります。重い3Dゲームが好きな場合は高性能以上を選びます。
スマホをたくさん使う場合で常にヌルヌルサクサク使いたい場合、またはゲーム性能を最重視する場合は超高性能を選びます。
RAM6GBとROM64GBを搭載
ZenFone 5はRAM6GBとROM64GBを搭載しています。
DSDVを使う場合は、マイクロSDカードを入れる場所がなくなるので注意してください。
RAMの使用量
初期設定後の起動直後のRAMの使用量
起動直後でもRAMを1.9GBも使っていました。AI機能でRAMを結構使ってそうです。
アプリをインストールしたり、カメラを試してみたり、軽めに使った後・・・
たいしたことしていないのにRAMを3.8GBも使っていました。
製品ページから引用
「ZenFone 5では、アプリへのアクセスが従来に比べ最も速くなりました。AI機能の採用により、ユーザーの使用習慣に基づいて、次に使うアプリを予測し、素早く反応します。ASUS独自の技術によって、アプリ間の切り替えをいつでもシームレスかつスムーズに行います。」
こういったAI機能にRAMをたくさん使っているのかな?
ROMの空き容量
初期設定後の起動直後のROMの空き容量
システムアップデートとデフォルトのアプリのアップデート後のROMの空き容量
50GB近く空き容量があるので、ヘビーに使う場合でも大丈夫。(音楽を超たくさん保存したりすると空き容量が足りなくなります)
ZenFone 5の最大の特徴、DSDV対応!
ZenFone 5はスマホで初めてDSDVとauのVoLTEに対応しました。
DSDVは、Dual SIM Dual VoLTEの略です。2枚のSIMカードをVoLTEで使えることを意味しています。簡単にいうと、au系の格安SIM(主にUQ mobile)を便利に使うための機能です。
auのVoLTEとDSDSに対応しているスマホで使えるパターン
↓
OK:SIM1にドコモ系の通話SIM/データSIM x SIM2にドコモ系の通話SIM/データSIM
OK:SIM1にドコモ系の通話SIM/データSIM x SIM2にau系のデータSIM
OK:SIM1にau系の通話SIM/データSIM x SIM2には何も入れない
ダメ:SIM1にau系の通話SIM x SIM2にドコモ系/au系/ソフトバンク系の通話SIM/データSIM
auのVoLTEとDSDVに対応しているスマホで使えるパターン
↓
なんでもOK:SIM1にドコモ系/au系/ソフトバンク系の通話SIM/データSIM x SIM2にドコモ系/au系/ソフトバンク系の通話SIM/データSIM
※ au系の格安SIMでもLTE用SIMだと使えません。VoLTE用SIM(マルチSIM)を使う必要があります。
au系の格安SIMでDSDVを実際に試してみる
こんな感じでau系の格安SIMを2枚使ってDSDVができました。
SMSでそれぞれのSIMカードの番号にメッセージを送ったところ、両方のSIMでそれぞれのメッセージを受信しました。電話もそれぞれで受信できます。
FOMA SIMでも使える
FOMA SIM & 格安SIMもOK
用途: タイプSS バリューでDSDS
上記パターンでもZenFone5で使うことができます。ただ動作保証はなく、ドコモによって潰される可能性が少しだけあるので注意してください。(利用は自己責任で・・)
ソフトバンクのSIMカードも使えるはずですが、ソフトバンクの場合はSIMフリーのスマホでも使えるSIMカードに3000円の手数料を払って変更してもらう必要があります。(これも利用は自己責任で・・)
auのガラホSIMは微妙
au VoLTEの音声通話SIM(灰色SIM) & 格安SIMもOK
用途: auのピタットプランでDSDV
用途: auのガラホのSIMを引っこ抜いて、ZenFone5でDSDVが使える
auのガラホSIMは当初は使えていましたが、使えなくなっている人が出ているので注意してください。auのガラホSIMは基本的には避けたほうがいいです。
5.5インチのスマホサイズで6.2インチの高品質ディスプレイを搭載
ZenFone 5のもう一つの強みは、5.5インチのスマホサイズで6.2インチのディスプレイを搭載していることです。
ZenFone 4: 155.4 × 75.2 × 7.5mm 重さ165グラム
ZenFone 5:153 × 75.6 × 7.7mm 重さ165グラム
ほぼ同じ本体サイズですが、ZenFone 4は5.5インチ、ZenFone 5は6.2インチのディスプレイを搭載しています。
本体サイズが同じなのにZenFone 5のほうが表示できる面積が広いので、Webサイトを見るときなんかは一度に見れる情報量が多く見やすくなります。
ZenFone 5で上下の余白がかなり少なくなり、下にあった戻るボタン、ホームボタン、アプリ一覧ボタンはディスプレイ内に移動して、指紋センサーは背面に移動しました。
少し前までは9(幅):16(高さ)という画面比のスマホが大半でしたが、昨年後半くらいから9:18と9:19の縦長スマホで上下の余白が少なくなっているスマホが主流になっています。
Super IPSで画質が綺麗&強化ガラスで割れずらい
ZenFone 5はSuper IPS液晶を使っています。Super IPSは通常のIPS液晶よりも発色が良いので画面が少し鮮やかになります。
上がZenFone 5で下がhonor8です。
honor8が何の液晶を使っているのか知りませんが、おそらく通常のIPS液晶です。こんな感じでZenFone 5のほうが色が鮮やかに出ます。ZenFone 5で撮った写真も綺麗に表示できます。
液晶の表面にはZenFone 5は、強化ガラスのGorilla Glass 3を使っているので少し割れにくくなっています。割れにくくといっても2.5Dでベゼルレスなので、少しでも高いところから硬い地面に落とすと、かなりやばいことになります。
ZenFone 5にはソフトケースがついてくるので、少なくともソフトケースに入れて使うか、できればもっと耐久力のあるケースを買って使うことをオススメします。
nova lite 2との画面比較
左がZenFone 5で右がnova lite 2、光度最大
ZenFone 5は下記のように戻るボタンを表示することもできます。
(戻るボタンを表示させておいたほうが便利なので、基本的にはこの状態で使います)
ZenFone 5
画面:6.2インチ
実際の画面サイズ:142ミリ x 68ミリ
戻るボタン等(8ミリ)を無視した場合のサイズ:134ミリ x 68ミリ
nova lite 2は5.65インチです。
画面:5.65インチ
実際のサイズ:129ミリ x 64ミリ
戻るボタン等(8ミリ)を無視した場合のサイズ:121ミリ x 64ミリ
ZenFone 5はnova lite 2と比べると表示面積が2割ほどアップする感じです。
ノッチはそんなに目障りじゃない
黒い出っ張りがノッチで、黒い部分にインカメラやマイクなどが入っています。ノッチ部分を目立たなくさせることもできます。
こんな感じ
通知バーのところをタップしてあげると、通知バーに収まらなかったアイコンが表示されます。
ディスプレイを無駄なく使えるので良い感じです。
カメラ性能が結構良い
ZenFone 5 ZE620KLのカメラ性能
背面1200万画素(F値1.8/1.4μm、1/2.55インチ)+800万画素広角
前面800万画素
光学手ブレ補正とRGBセンサーを搭載
SonyセンサーのIMX363
ZenFone 4のカメラ性能は結構好評ですが、ZenFone 5はハードウェア的にはマイナーバージョンアップ版です。ZenFone 4はSonyセンサーのIMX362を使っていましたが、ZenFone 5ではIMX363になりました。
ハードウェアのスペック的にはほとんど同じですが、ZenFone 5はAIシーン分析機能が付いたことによりソフトウェア面で改善されています。
AIシーン分析機能
「瞬時に被写体を検知・分析し、16のシーンタイプから最適な撮影モードを選択して、自動でカメラセッティングが最適化され、誰でも理想的な写真を簡単に撮影する事ができます」
16の撮影モード
「ピープル、フード、ドッグ、キャット、サンセット、スカイ、フィールド、オーシャン、フラワー、グリーン、スノー、ナイト、ステージ、テキスト、QRコード、トライポット」
背面のカメラの画素数は1200万画素です。最近のそこそこ安いスマホでも1600万画素などを搭載していたりしますが、単純な画素数だけではカメラ性能は評価できないので注意してください。画素数以外にも、レンズの質やDSPの性能などなど、いろんな要素が複雑に絡んできます。
最近の安いスマホは悪くはないですが安いなりのカメラ性能です。高いスマホは、高いなりのカメラ性能を発揮します。
ZenFone 5で撮った実際の写真サンプル
DXOMARKで90点の高評価
DXOMARKはスマホのカメラのレビューサイトで有名なサイトです。そこでZenFone 5は90点の高評価を得ました。
DXOMARK: Asus ZenFone 5 camera review: Excellent mid-range option
評価の内訳
静止画 93点
動画 86点
iPhone 8の静止画の評価は93点なので、写真の画質はiPhone 8と肩を並べる評価になっています。
ディスプレイのSuper IPSなので鮮やかな写真が見れる
ZenFone 5はカメラの性能も良いですが、ディスプレイは発色の良いSuper IPSを使っています。ZenFone 5なら綺麗な写真を高画質なディスプレイで見ることができます。
2倍の広さで撮れる広角カメラの画質はオマケレベル
ZenFone 4にも搭載されていましたが、ZenFone 5にも2倍の広さで撮れる広角カメラを搭載しています。広角カメラは風景いっぱいの写真を撮るのに便利ですが、画質は微妙なものになります。基本的には通常カメラを使って、たまーに気が向いたら広角カメラでも撮ってみるくらいがちょうど良いです。
電池持ちもかなり良い
ZenFone 3
5.2インチ、2650mAh、Snapdragon 625、WiFi駆動15時間、連続待受493.6時間
ZenFone 4
5.5インチ、3300mAh、Snapdragon 660、WiFi駆動18.7時間、連続待受531.7時間
ZenFone 5
6.2インチ、3300mAh、Snapdragon 636、WiFi駆動15.7時間、連続待受495時間
※ WiFi駆動は、WiFiでWebサイトを閲覧した場合の電池の持ちです。
ZenFone 5は画面が大きいので、電池持ちはZenFone 4よりは少し劣りますが、少したくさん使う場合でもZenFone 5で十分に1日持ちます。
Snapdragon 636は省エネにも強いので、ゲームをたくさんする場合でも電池消費を抑えることができます。
ZenFone 5の実際の電池持ち(このサイトでの実測)
Youtubeの連続再生時間 14時間5分
PCMarkのバッテリテスト 9時間18分
連続待受時間 498時間
Youtubeの連続再生時間は超良いです。(連続再生時間が8時間なら普通程度の電池持ち、10時間なら結構良いレベル、12時間以上でかなり良いレベル、14時間超えで超電池持ちが良い)
PCMarkのバッテリテストは、スマホを総合的に使った場合の連続使用時間です。9時間18分は結構良いです。最近のスマホは電池持ちがどんどん良くなり、PCMarkの電池持ちは9時間前後になっています。
連続待受時間は498時間で長めです。スマホを使わずに何日も放置する場合でも、電池の消費が少なくてすみます。
全体的に評価すると、ZenFone 5の電池持ちはかなり良い機種に仕上がっています。普通よりも少しヘビーに使う場合でも十分に電池が持つようになっています。
格安スマホ等の実機テストによる実際の電池持ち(実測)
PCMarkの電池持ち | |
---|---|
Mi 11 Lite 5G | 12時間58分 (60Hz) 11時間7分 (90Hz) |
Pixel 5a (5G) | 14時間57分 |
OPPO Reno7 A | 16時間35分 (90Hz) |
OPPO Reno5 A | 11時間22分 |
AQUOS sense4 | 18時間40分 |
PCMarkの電池持ちはWebサイトの閲覧、動画の編集、データの書き込みや改変、写真の加工など繰り返したときの電池持ちです。
下記のページに電池持ちのテストの詳細や、電池の寿命を伸ばす方法、多数の格安スマホの電池持ちのテスト結果を掲載しているので参考にしてみてください。
AI充電で電池の劣化を少し抑える
製品ページから引用
「ZenFone 5は、バッテリーの寿命を最大限に引き伸ばしてくれます。AI充電をONにすることで過充電を防ぎ、バッテリーの劣化を防ぎます」
電池は100%の状態を維持し続けると劣化していきますが、AI充電を使うことで電池が100%の状態になっている時間を減らすことができます。
実際にそこまで劣化を抑える効果があるとは思えませんが、チリも積もれば山になるので、スマホをできるだけ長く使い続けたい場合に少しオススメ機能です。
GPSの精度も良い
ZenFone 5はGPS / Glonass / Beidou / Galileoに対応しています。日本のみちびきも捕捉することができます。ZenFone 5を持ってその辺をウロウロしましたが、問題なく使える精度になっていました。
車のナビとしても他のスマホと同じように使えます。もしZenFone 5で位置情報が不安定になる場所は、他のスマホでも同じように不安定になっていると思われます。
○がGPS
△がGLONASS
□がQZSS(みちびき)
五角形がGALILEO
星型がBEIDOU
格安スマホと白ロムの位置情報(GPS)の精度の詳細とテスト結果
デュアルスピーカーで左右から大きな音が出る
普通の格安スマホはスピーカーの音は片方(下側)からしか出てきません。
ZenFone 5はデュアルスピーカーを搭載しているので、上下から音が出てきます。
さらにスピーカーのサイズはZenFone 4よりも36%大きくなり、オーディオ出力がよりパワフルになっています。イヤフォンを使わずに、動画を楽しみたい場合にZenFone 5はオススメです。
上から出てくる音は少し小さめ
ZenFone 5は上下にスピーカーが付いていますが、下にはスピーカー用の穴が複数空いていますが、上にはスピーカー用の穴はありません。そのため下からは大きな音が出ますが、上からだとその半分くらいの音量になります。
ただ、ZenFone 5を横向きにすると、スマホ全体から音が出る感じに聴こえるので、イヤフォンなしで音楽や動画をよく見る人にはかなりオススメです。
指紋認証と顔認証に対応
ZenFone 5は背面に指紋認証のセンサーが付いています。それに加えて、顔認証にも対応しています。
中央の丸いところが指紋センサーです。この場所に指でタッチするとスリープを解除します。
顔認証はセキュリティ面で少し不安な点がありますが、手袋をしている状態でも顔認証で画面のスリープを解除できるので手袋をすることが多い場合は、便利な機能です。
他には指紋が薄すぎて、指紋認証に失敗しやすい高齢者などの場合は顔認証は便利です。
顔認証をするのには電源ボタンを押す必要がある(もしくは画面をダブルタップ)
指紋認証だと指紋センサーのところに指でタッチすればロックを解除してくれますが、顔認証だと電源ボタンを押さないと顔認証ができません。ただ、画面をダブルタップでも電源ボタンにすることができます。
顔認証と指紋認証の両方を設定できますが、ロック解除の動作がなんか微妙になるので、どちらか一つを設定することをオススメします。
ZenFone 5の中身と急速充電について
ZenFone 5本体、柔らかい保護ケース、USB充電器、USBケーブル、イヤフォン、イヤピースが入っています。
USB充電器は5V2Aです。
QC3.0の超急速充電に対応
ZenFone 5に入っている充電器でも一般的な急速充電には対応していて、2時間20分ほどで充電が完了します。
ただし、ZenFone 5自体はQC3.0に対応しているので、QC3.0に対応した超急速充電器ならもっと早く充電することができます。ということで、QC3.0対応の充電器で充電してみました。
Anker PowerPort Speed 5 QC3.0対応
(今回使用したQC3.0対応の充電器)
QC3.0の充電器なら、8.77Vx1.38Aの12.157Wで充電することができました。
充電時間は約1時間40分。30分ほど充電を速くすることができました。ただ、超急速充電だと温度が最高で40度まで上昇してしまうので、電池をできるだけ消耗させたくない場合は通常の急速充電がオススメです。
念のため、2014年に発売されたZenFone 5について
ZenFone 5には、実は2つのZenFone 5があります。
一つは2014年に発売されたZenFone 5です。型番はA500KLです。
もう一つは2018年5月18日に発売されたZenFone 5です。型番はZE620KLです。
両方ともZenFone 5ですが、性能が天と地ほど違います。
普通は間違えることはないのですが、もしネットオークションなどで買う場合、2014年に発売したZenFone 5を出品してくる輩が出てくると思うので注意してください。スマホにあまり詳しくない場合は、オークションや中古店などでは買うのはやめたほうがいいです。
その他の細々としたこと
WiFi 802.11ac対応
ZenFone 5はWiFi 802.11acには対応しています。3万円以上のスマホだとほとんど対応しているので、特にこれと言ったことではありませんが・・。
USB Type C 2.0対応
ZenFone 5はUSB Type C 2.0に対応しています。充電するとき、充電ケーブルの向きを気にする必要がないので少し楽です。これも3万円以上のスマホだとほとんど対応しているので、特に記載する必要はないのですが、とりあえず。
※ ZenFone 5Qは3万円以上するスマホですが、USB Type C 2.0に対応していません。
キャリアアグリゲーション対応
キャリアアグリゲーション(2CA)に対応しています。2CAは2つの周波数帯域の電波を掴んで通信ができる機能です。
1つの電波を掴むよりも、通信速度と通信の安定性が良くなるのですが、格安SIMの場合は通信速度のボトルネックがPOIという場所にあるので、電波をいくら多く掴んでも通信速度はほとんど変わりません。
真夜中の誰もスマホを使っていない時間帯なら、POIが空いているので格安SIMでも電波を多く掴めたほうが速度が超速くなりますが、意味のない行為です。
ただし、電波のあまり良くない場所、車や電車で高速で移動中とかだと、格安SIMを使う場合でもキャリアアグリゲーションに対応していれば通信の安定性が少し良くなります。
2018年発売時のZenFone 5の評判
ZenFone 5の評判はかなり好評です。
値段が思ったよりも高くなく、DSDVにも対応している点が評価されています。かつての栄光が戻ってくる感じです。
2014年11月にZenFone 5を発売。ZenFone 5が格安スマホ市場を席巻する。ASUSの格安スマホの黄金期。(旧型のZenFone 5です)
2015年5月にZenFone 2を発売、ZenFone 5よりも性能が大幅アップして性能怪獣と言われるも、なんか微妙な売れ行きの怪獣になる。
2015年8月にZenFone 2 Laserを発売。ZenFone 5よりも少し性能アップ、これは結構売れましたが、ファーウェイのP8ilteがライバルとして肩を並べ始めました。
2016年10月にZenFone 3を発売。事前予想よりも高い価格で発売されたことにより、アンチを量産。ここからASUSの不遇の時期が始まる。いろんなZenFone 3シリーズを発売するもイマイチ。その間にファーウェイがP9liteを先頭に躍進。
2017年9月にZenFone 4を発売。性能は良いけど、価格が高くて微妙。ZenFone 4シリーズも微妙。ZenFone 4 Maxがジワジワ売れている感じ。ファーウェイがP10liteとnova liteでASUSをボコる。
2018年5月にZenFone 5が発売。あれ、なんか良いんじゃない??というのが、いま現在。(その頃ファーウェイは大手キャリアの軍門に下るのに成功!)
一般的なユーザが高品質のスマホを使いたい場合、ZenFone 5はかなりオススメです。
その他の格安スマホ関連の情報
格安SIMに最適な格安スマホの比較と評価(最新情報)では、主に端末の選び方(スマホの性能や評価)を中心に説明しています。
- iPhone SE 第2世代
- 超高性能なApple A13 Bionic搭載、超高性能でコスパ最高のiPhone。49,280円。4.7インチ、CPU A13 Bionic、RAM3GB、ROM64GB/128GB/256GB、1200万画素、重さ148g、電池容量1821mAh、eSIM対応でDSDS対応
- iPhone12/mini/Pro/Pro Max
- 最新のiPhoneでも格安SIMが使えます。本体価格は高いですが、途中で電池交換すれば性能的に6年くらい使えるので、長い目で見るとコスパが結構良いです。
- Pixel 5a (5G)
- 5G対応でカメラ性能も良いです。51,700円。6.34インチ、Snapdragon 765G、RAM6GB、ROM128GB、1220万万画素+超広角1600万画素、重さ183グラム。eSIMとナノSIM対応DVDS仕様
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