Rakuten Casaを申し込んで実際に試してみたので、Rakuten Casaのレビューをします。
楽天モバイルの楽天回線エリアではない場所でも、Rakuten Casaを使えばギガ使い放題の楽天回線エリアにできます。
結論から言うと、個人で利用する場合は、Rakuten Casaはデメリットばかりです。メリットなんてほとんどないです。
Rakuten Casaを使うには光回線が必要ですが、光回線があれば、仮に自宅内で圏外になっても、自宅のWiFiと楽天リンクでほとんど支障なく使えます。
ただ、お店を経営している人はRakuten Casaの導入を検討してみると良いと思います。
店内で楽天モバイルが圏外になる場所(特にレジ周り)がある場合、Rakuten Casaを置けば、楽天モバイルでPayPayやポイントアプリを使うお客さんが困ることがなくなります。
パートナー回線エリアでカフェなどを経営している場合は、Rakuten Casaを導入して「楽天回線エリアです!」みたいな表示を載せておけば、お客さんが少し増える気がします。
楽天モバイルのUN-LIMITを実際に使って徹底解説、料金プランと総合評価
楽天アンリミットの詳細と申込み → 楽天モバイルの公式サイト
ここではそんなRakuten Casaのデメリットとメリット、導入の仕方と注意点、そしてRakuten Casaの通信速度を徹底解説します。
目次
メリット
- 住宅1軒分くらいの広さでギガ使い放題の楽天回線エリアになる
- 楽天回線が使えない場所で、お店の中に設置すればお客さんが増えるかも
デメリット
- 一度設置したら勝手に電源を切れない
- 設置場所を自由に変更できない(同じ部屋とかなら大丈夫)
- 指定の光回線が必要
- 楽天アンリミットの契約が必須
- 他の楽天アンリミットユーザも使えてしまう
- 電気代が月216円くらいかかる
- 導入には事務手数料3000円がかかる(後日3000ポイント還元)
- 個人用途としては意味があまりない、主にお店でお客さん用のためにある
Rakuten Case(カーサ)の詳細スペック(性能)
Rakuten Case(カーサ) | |
---|---|
LTE通信速度 | 最大120Mbpas / 上がり最大40Mbps程度 (格安SIMの管理人の実測) |
サイズ | 28.6 x 7.0 x 18.7cm |
重さ | 1200グラム以下 |
電池容量 | コンセントに差して使う(電気代が平均月216円) |
最大同時接続数 | LTE:16台、WiFi:30台 |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
WiFi通信速度 | 5GHz:867Mbps、2.4GHz:300Mbps |
その他 | Rakuten Casa 重要事項説明書(PDF) / Rakuten Casa 設置規約(PDF) |
価格 | レンタル(初期費用3000円) |
付属品:ACアダプタ / LANケーブル
Rakuten Casaの実物
そこそこ大きめです。普通の無線LAN親機よりも一回り大きな感じです。
導入するのに必要なものと料金
楽天アンリミットの契約が必要
Rakuten Casaを使うには、楽天アンリミットを契約している必要があります。
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楽天モバイルでは先着300万人まで、月2980円でギガ使い放題のRakuten UN-LIMITを1年間無料に使えるキャンペーンを行っています。
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キャンペーンの終了日は未定です。
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指定の光回線の契約が必要
Rakuten Casaを使うには、指定の光回線を契約している必要があります。
指定インターネット回線一覧
- フレッツ 光ネクスト
- 楽天ひかり
- ドコモ光
- SoftBank光
- ビッグローブ光
- OCN光
- ぷらら光
- So-net光プラス
- その他の光コラボ事業者(東日本のリスト、西日本のリスト)
- J:COM NET
- auひかり
- NURO光
IPv6対応のルータが必要な場合がある
J:COM NET、auひかり、NURO光の場合は関係ありません。
それ以外の指定インターネット回線の場合はIPv6対応のルータが必要です。おそらく大体の人はIPv6対応のルータ、もしくはIPv6対応のひかり電話ルーターやホームゲートウェイを使っていると思われます。
夜になると光回線がスゴく遅くなる人はIPv6に対応していないルーターを使っている人たちです。IPv6対応については各自で調べてみてください。
事務手数料3000円が必要
Rakuten Casaを申し込むのにかかる費用は事務手数料3000円(税込)です。
ただし、楽天モバイルがRakuten Casaの設置完了を確認した後に、3000円相当の楽天ポイントがもらえます。
楽天から電話がかかってくる
Rakuten Casaが届いてから数日すると、楽天モバイルからRakuten Casaの接続確認の電話がかかってきます。
※ Rakuten Casaを設置して通信ができる状態になったら、その電話に出ます。設置が完了してなかったら出ても意味ないです。
相手が通信ができているか聞いてくるので、できてますと言えば完了です。
20日までに電話に応じれば、楽天ポイントは翌月末にもらえます。
導入の仕方と注意点
届くまでの日数
11月27日にRakuten Casaを申し込む
↓
12月2日にRakuten Casaが届く
↓
12月31日にRakuten Casaを自分で設置する
1ヶ月以上放置すると怒られるかもと思って、頑張って29日後に設置したのです!
※ 届くのに5日ほどかかりましたが、auひかり以外だと届くのに8〜9日ほどかかるみたいです。
無線LANルーターにつなげるだけ
Rakuten Casaは誰かが来て設置してくれるとかはありません。自分で設置します。
こんな感じに無線LAN親機とRakuten CasaをLANで繋げただけ。
ルーターのモード設定を「NATモード」に設定してくださいと書いてありますが、Autoじゃあかんのやろうか・・?
Manualにして、Routerモード(NATモード)にしたほうが良いのかも。
無線LAN親機じゃなくて、auひかりならホームゲートウェイにぶっ刺しても良いと思う。
IPv6に対応したひかり電話ルーター/ホームゲートウェイを使っている場合は、そこに直接挿せば無線LAN親機は不要だと思います。
Rakuten Casaが稼働するのに10分ほどかかる&緊急通報ができるようになるのは1時間後
Rakuten Casaと無線LAN親機をLANで繋げて、Rakuten Casaの電源を入れると、10分ほどしてRakuten Casaが使えるようになります。
結構時間がかかります。
それと設置してRakuten Casaの電源を入れてから1時間以内は緊急通報はできないので注意してください。
設置場所を移動した場合も、再設置後は1時間は緊急通報ができないと書いてあるので、電源のオフにしてオンにするだけでも緊急通報が1時間はできなくなると思われます。
電源を勝手に切れない
> 当社の事前同意なくRakuten Casaの電源を長時間OFFにすること、および当社の事前同意なくRakuten Casaの電源のOFF/ON等を行うこと。
Rakuten Casaの電源をオンにすると自分の判断でオフにしてはいけない決まりになっています。
というか、これ最初の電源ONは楽天に同意を取る必要はないですよね・・?
場所を自由に移動できない
> Rakuten Casaは当社が指定する場所でご利用ください。同一居室内での軽微な移動は可能です。ただし、同一建物内で別室等へ移動を希望する場合は、あらかじめ当社へご相談ください。
指定する場所って聞いてないんですけど・・。
指定する住所(届け先住所)で、どの部屋に設置するかは自由ですよね・・?設置した後は、別の部屋に移動する場合は楽天に問い合わせる必要があるだけですよね・・。
他人が利用できてしまう
> Rakuten Casaからの電波が設置場所の屋外や近隣に届いている場合、そこにいる第三者が当該Rakuten Casa経由で通信サービスを利用する場合があります。
Rakuten Casaはフェムトセル基地局という小型基地局です。楽天アンリミットユーザなら誰でも使えます。
自宅の部屋に設置しても、隣の家などに届く場合があります。隣の家に楽天アンリミットユーザがいると、その人もRakuten Casaの電波が使って、自宅の光回線の帯域を使う場合があります。
光回線の速度が100Mbps以下の場合は結構うざいかもです。200Mbps以上出ていれば特に気にする必要はない感じです。
Rakuten Casaの解約方法、返却しないと罰金2万円
> 6カ月以上にわたりRakuten Casaを利用した通信が発生しない場合、Rakuten Casa設置契約を解除する場合があります。
> Rakuten Casa等を紛失した場合、契約終了後相当期間経過後も返却しなかった場合、違約金として20,000円(非課税)を請求することがあります。
6ヶ月以上Rakuten Casaが使われていない場合は解除されるかもです。それと解約後にRakuten Casaを返却しないと2万円の違約金が発生します。
Rakuten Casaの契約変更や解約は下記の窓口で受け付けています。
楽天モバイル コミュニケーションセンター
・0800-805-0400 (9:00~18:00/無休/通話料無料)
誰も読みそうにない重要事項説明書に、知らないとマズイことが色々書いてある
Rakuten Casaに関しては、楽天モバイルの公式サイトを少し見ただけではわかりません。
電源を勝手に切れないことや、場所を自由に移動できないこと、他人が使えること、返却しない場合は違約金が2万円などは、そらく公式サイトには直接記載はありません。
ほとんどの人が読みそうもない重要事項説明書と設置規約に記載されているので、Rakuten Casaを検討している場合は一度は目を通すことをおすすめします。
Rakuten Casa 重要事項説明書(PDF) / Rakuten Casa 設置規約(PDF)
Rakuten Caseの導入前と導入後の通信速度の結果
赤い枠がRakuten Casa導入後の通信速度です。
ダウンロード速度が約2倍、アップロード速度が約1.3倍になりました。
実測450Mbpsのau光にRakuten Casaを繋げた状態の速度なので、楽天モバイルのダウンロード速度は最大120Mbps、アップロード速度は最大40Mbpsくらいになってそうです。
電波強度を測ってみるぞ!
楽天モバイル用の最強のホームルーターのMR600をこんな感じに無駄に配備してRakuten Casaの電波強度を測っってみました。
その結果がこちら
Rakuten CasaありだとRSRPが-44dBmになりました。Rakuten Casaなしだと-78dBmくらいなので、電波の強さが大幅アップ!(バカ)。
WiFiとしても使えるけど速度が低下する
Rakuten CasaはWiFiとしても使えますが、WiFiの速度があまり速くありません。
auひかり → 無線LAN親機 → Rakuten Casa
無線LAN親機のWiFiの速度
Rakuten CasaのWiFiの速度
Rakuten CasaのWiFiだと4割くらい速度が低下します。
Rakuten CasaのLTEの速度
楽天モバイルの下り最大速度は390Mbpsですが、Rakuten Casaだと最大速度は120Mbpsくらいになってそうな気がします。
個人用途としては意味があまりない、電気代がかかるだけ無駄
Rakuten Casaは個人用途としてはあまり意味がない代物です。
もし自宅で楽天モバイルが圏外や電波がかなり悪くなっても、自宅に光回線があればWiFiにつなげればほとんどのことは問題なく使えます。電話も楽天リンク経由で発着信できます。
圏外の場合でWiFiにつなげてもできないことは、緊急通報とフリーダイアルくらいです。
個人でRakuten Casaを使う場合はデメリットばかり
Rakuten Casaを導入すると、電源を切れない、移動できない、他人に使わえる、そして電気代もかかります。
Rakuten Casaの消費電力は最大22Wですが、ワットモニターで計測してみると平均12Wを消費していました。これを1ヶ月使うと1kWh25円とすると、最大で月216円(年間2592円)です。
普通の無線LAN親機は消費電力が1/2〜1/3くらいなので、Rakuten CasaはLTEの電波を放つだけ消費電力がアップしている感じです。
お店のレジ周りや、カフェや奥まったお店に導入するとお客さんが増えるかもだけど、たくさんの人が使うと少しヤバメ
個人だとRakuten Casaは邪魔なだけな存在ですが、お店でRakuten Casaを導入するのにはおすすめです。
店内だと楽天電波が届いていない場所がそこそこあります。特にレジ周りで圏外になっていると、楽天アンリミットユーザでPayPayやポイントアプリを使っていたり、接続エラーになります。
そんな場合に、近くにRakuten Casaを置いておくと、圏外にならずにスムーズに会計ができます。
それとカフェや奥まったお店でも導入して良いかもです。カフェのWiFiを使えば良いかもですが、Rakuten CasaならWiFiに繋げずに自動的にLTE回線でつなげるので少し楽です。
たくさんの人が同時に使うと少しヤバメ
Rakuten Casaのダウのロード速度は最大120Mbpsくらいです。これ、1人1人が最大120Mbpsで使えるのではなく、全員で最大120Mbpsです。
2人で使うと一人あたり60Mbps、3人だと40Mbps、4人だと30Mbps・・など、同時に使う人が増えるほど1人当たりが使える速度が低下していきます。
Rakuten CasaのLTEは最大16台まで繋げられますが、16台同時に繋げると1台あたり7.5Mbpsくらいしか速度が出ません。。
さすがにそこまで使われる状況は早々ないと思いますが、Rakuten Casaをお店で使う場合は少し注意が必要です。
この記事に関する口コミやコメントをする
楽天回線の計測に使用した端末はどの機種ですか?
4G回線の場合端末の性能に応じて下り150~400Mbpsと幅が有るので、400Mbps対応端末で計測しているのかが知りたいです。
nova lite 3です。おそらく150Mbpsだと思います。
ということで、一部のハイエンド機種なら200Mbps以上出るかもですね!