格安スマホと白ロムの位置情報(GPS)の精度の詳細とテスト結果

最終更新日 / 作成日 2017年1月27日 / 作成者 格安SIMの管理人

このページでは格安スマホと白ロム、タブレットの位置情報(GPS)の精度の詳細テストの結果を掲載していきます。

知名度の高い格安スマホはほとんど揃えています。ドコモやauのスマホ(白ロム)は一部機種のみテストを行います。LTEに対応しているタブレットも少しだけ持っているので、持っているものは全て計測を行います。新しいスマホやタブレットを購入した際には、位置情報と電子コンパスの精度のテストを行うので、その結果も随時追記していきます。

まず最初に位置情報について簡単に説明した後に、格安スマホと白ロム、タブレットの位置情報の精度のテスト結果を掲載していきます。

位置情報(GPS)と測位衛星について、位置情報の精度とテスト条件

位置情報は測位衛星からデータを受信することで計測することができます。

4機以上の測位衛星からデータを受信して位置情報を計算して、その結果をもとにGoogle Mapsなどの地図アプリで自分の位置を表示します。地平線付近の方向にいる衛星だと、途中でビルやら家やら山やらにぶつかってデータが届かないので、頭上付近にいる衛星からデータを受信する必要があります。

このような衛星を使って位置を把握する方法を、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)と言います。

測位衛星には、GPS(アメリカ衛星群)、GLONASS(ロシア衛星群)、Beidou(北斗、中国の衛星)、QZSS(みちびき、日本の衛星)、Gallileo(ヨーロッパ衛星群)の5種類があります。細かいところを入れると、もっとあると思いますが、無視です!

スマホによって、GPSのみに対応していたり、GPSとGLONASSに対応していたり、GPSとGLONASSとBeidouに対応していたり、たまにQZSSにも対応しているものもあります。Gallileoに対応しているスマホはかなり少ないです。

位置情報の精度について

スマホによって、位置情報の精度は大きく異なります。異なるというか、価格が安い格安スマホだと測位衛星をつかむことができず、位置情報がまともに出ないスマホさえ存在します。

基本的に位置情報の精度は、スマホの本体価格(実売価格)とかなり強い相関関係があります。安いスマホは位置情報の精度が悪く、高いスマホは位置情報の精度が良いです。経験的に、税込2万2000円が分岐点になっています。

税込2万2000円よりも高いスマホは位置情報の精度が良い可能性が高くなり、税込2万2000円以下の場合は位置情報の精度が悪い可能性が高くなっています。

位置情報で役に立つのは、GPS、GLONASS、Beidouの3種類です。GPSが主に使われていて、ロシアの測位衛星のGLONASSや、中国の測位衛星のBeidouもわりとたくさん打ち上げられているので、スマホが対応していれば位置情報の精度向上に貢献します。

ヨーロッパの測位衛星のGallileoは、まだ十分な数が揃っていないので気にしなくていいです。ある程度の効果が出そうなのが2018年、フルに効果的になるのが2020年ごろと言われています。GPS、GLONASS、Beidouは軍事主体で民間はおまけ的な存在ですが、Gallileoだけ民間主体で構築されています。

日本の測位衛星、みちびき(QZSS)はGPSの補完的な役割で打ち上げられて、まだ1機しかないので効果はかなり限定的です。主に日本の頭上をうろつかせるための測位衛星なので、そんなに数は必要ないのですが、さすがに1機だけでは、ほぼ効果なしと言っていいと思います。予定では2017年に4機体制になり、2018年にようやくある程度の効果が見込める測位衛星になります。2023年ごろに7機体制になり、その時に本格的に役にたちます。

QZSSに対応しているスマホは少ないですが、QZSSはGPSとほぼ同じ信号を送信しているので、QZSSが実用運用された時に、QZSSに対応していなかったスマホでも、ファームウェアのアップデートなどでQZSSに対応できるようになるかもです。

現在確認している、QZSS(みちびき)に対応してるスマホ/タブレット
Mate 9honor8RAIJIN(未確認)、ZenFone 2、ZenFone Zoom、iPhone 7 / 7Plus、dtab d-01g、MEMO Pad 8 AST21、FleaPhone、FLEAZ F5 / F4s / F4s PLUS / F4、Polaroid pigu

みちびきの対応自体は効果はほとんどないのですが、GPSのアプリなんかで、みちびきを見つけると少し嬉しくなったりします(最初だけですが・・)。

GPS、GLONASS、QZSS、Beidouの全ての衛星に対応しているのが望ましいですが、実際のところ位置情報の精度とはあまり関係ないです。各種の測位衛星に対応していたとしても、本体のアンテナの配置が悪かったり、GPS等のモジュールをけちったり、CPUがアポーンで足をひっぱたりする場合が普通にあるので、実際の計測が必須の項目になります。

A-GPS対応とは?

格安スマホはGPSに加えて、A-GPS(AGPS)対応の場合があります。A-GPSはAssisted GPSという代物で、位置情報の計測を速くするための仕組みがメーカー側(GPSチップ)で実装されている端末です。

通常のGPSはA-GPSに対応していなくても、A-GPSと同じような効果が備わっています。ただ、メーカー独自にA-GPSを実装している方が最初の位置情報の計測が速くなっているようです。この辺の詳しいことはIIJ:MVNOとGPSについてを参考にしてみてください。

A-GPS対応だとより素早く位置情報を計測できて、Google Mapsなどで自分の位置をすぐにわかるのかなーとだけ思っておいてください。

(スマホのスペック表にAGPS対応と記載していないものでも、AGPSに対応しているのが大半な気がします)

白ロムは位置情報の精度が悪い?

ドコモなどの白ロムを格安SIMで運用すると、位置情報の精度が悪くなると言われています。これはA-GPSが利用できないことにより位置情報の計測時間がかかるのが原因です。(白ロムとは?)

ドコモなどの白ロムの場合、A-GPSを使うのにドコモ専用のサーバーにアクセスするのですが、格安SIMだとこのサーバーから弾き飛ばされ利用することができません。仕方なく、A-GPSなしで端末だけで頑張って位置情報を計算することになるのですが、これに時間がかかるために、位置情報の精度が悪いという感じになります。

ちなみに、白ロムでもドコモなどのiPhoneの場合は、iPhone独自のA-GPSを使うらしいので、iPhoneなら白ロムでも位置情報の精度には問題がないようです。

iPhone以外の白ロムでA-GPS問題を避けるには、A-GPSのデータを独自に取得してくれるアプリを使う必要があります(Root化してぐちゃぐちゃやる方法もあるらしいですが、よくわからないので無視です)。Google Play: GPS Status & Toolboxというアプリに、A-GPSのダウンロードがあるので、それをやれば位置情報の取得が早くなります。(ただし、全ての端末で対応しているかは不明です)

位置情報のテストの仕方

位置情報の精度はWiFiをオンにして高精度で行います。

まず最初に、一般的な住宅の3階の室内の窓際でテストを行います。ビルが建ち並ぶ地域ではありませんが、多少ビルがあります。晴天の夜中に計測を行います。全ての端末を一斉調査しますが、新規で追加する端末は、できるだけ条件が同じようになるようにテストを行います。

室内ですが、3階の窓際での計測なので、普通のスマホの場合は測位衛星をつかむことができます。

どの測位衛星をつかんでいるかを記録します。このテストで測位衛星を掴まない、またはほとんど掴まないクズ端末を割り出します。

ここで判明した位置情報のクズ端末は、車の中でも電車内でも同じようなクズ性能を発揮します。徒歩や自転車でも、少しビルがあったり、少し条件が悪いと位置情報が大きくずれる可能性が高くなります。

室内窓際での位置情報のテスト実施後に、徒歩や自転車、電車内での位置情報の性能テストを追加で行います。

ホットスタートとコールドスタートについて

位置情報の取得には、ホットスタートとコールドスタート(あとウォームスタート)がありますが、基本的にホットスタートで計測を行います。捕捉できる衛星の数とはほとんど関係ありませんが ですが念のため記載。

格安スマホと白ロムの位置情報の精度のテスト結果

位置情報の精度の評価、捕捉できた測位衛星の種類と数

捕捉できた測位衛星の数が最も重要なテスト結果になります。

捕捉できた測位衛星の数が多ければ多いほど、基本的に位置情報の精度は良くなり誤差も少なくなります。

屋外の見通しの良い場所で位置情報を測定すると捕捉できる測位衛星の数も増えますが、実生活で野原でテントでも張って生活していない限り意味がない結果になります。最も実使用に適した結果が出るように、測位衛星の捕捉に少し困難な、屋内の窓際でテストを行いました。

若干見にくい結果表示になってしまいましたが、重要なところは評価になります。

評価が良い、少し良い、普通と記載しているものは問題ないです。Google Mapsなどの地図アプリやナビで使う場合も、かなり高い可能性で問題なく使うことができます。ポケモンGOで遊ぶ場合も、特に問題なく遊ぶことができます。

評価が少し悪い、悪い、最悪と記載しているものは、測位衛星の補足に何かしらの問題を抱えています。少し悪い程度なら、屋外で使う場合はそんなに問題はないかと思いますが、位置情報の精度を重視する場合は、これらの評価の端末は避けた方が良いです。

※ 測位衛星を捕まえても、電波が微弱な場合、有効な捕捉数の中にはカウントされていません。GPS、GLONASS、Beidouに記載されている数字は、電波が微弱な衛星込みの数になります。

評価有効捕捉数GPSGLONASSBeidou
HUAWEI nova良い10〜158〜106〜84〜9
GPS / AGPS / Glonass対応、スペック表にないBeidouも表示されるがアクティブにならない
HUAWEI nova lite少し良い7〜157〜120〜40
GPS / AGPS / Glonass / Beidou対応、スペック表にあるBeidouをほとんど掴まない
HUAWEI Mate 9良い13〜158〜114〜80〜2
GPS / AGPS / Glonass / Beidou / Galileo対応、みちびき(QZSS)を捕捉
HUAWEI honor8少し良い7〜97〜115〜90
GPS / AGPS / Glonass対応、米国GPS1がいない場合にみちびき(QZSS)を捕捉
HUAWEI GR5良い7〜127〜114〜93〜6
GPS / AGPS / Glonass対応、スペック表にないBeidouも掴む
HUAWEI P9lite少し良い12〜137〜102〜61〜5
GPS / AGPS / Glonass対応、スペック表にないBeidouも少し掴む
HUAWEI P8lite少し良い9〜106〜100〜10
GPS / AGPS / Glonass対応、Glonassは少しだけ掴む
arrows M02少し悪い5〜73〜90〜60〜6
GPS対応、GPSなどのつかみが悪くなることが良くある
ZenFone 3良い13〜154〜115〜80〜10
GPS / Glonass / Beidou対応、AGPSもおそらく対応、Beidouを比較的多く掴むがたまにロストする
ZenFone Max普通8〜122〜90〜30〜6
GPS対応、スペック表にないGlonassとBeidouも掴む、GPS等のつかみに少し時間がかかる場合がある
ZenFone Go最悪0〜10〜100
GPS対応、クズ
ZenFone 3 Laser良い14〜208〜115〜82〜9
GPS / Glonass / Beidou対応、AGPSもおそらく対応、衛星をたくさん掴む
ZenFone 2 Laser最悪0〜10〜10〜10〜1
GPS / Glonass / Beidou対応、クズ
RAIJIN普通/少し悪い4〜123〜91〜40
GPS / AGPS / GLONASS対応、みちびき(QZSS)も対応しているはずだけど見つからない、衛星の掴みが少し不安定
SAMURAI REI少し悪い4〜61〜41〜40
GPS / AGPS対応、スペック表に記載されていないGlonassもそこそこ掴む、掴める衛星は少なめ
SAMURAI MIYABI普通7〜96〜102〜30
GPS / AGPS対応、スペック表に記載されていないGlonassも少し掴む
Priori3 LTE少し悪い3〜93〜900
GPS / AGPS対応、掴める衛星は少なめ
Priori3S LTE悪い0〜53〜600
GPS / AGPS対応、掴める衛星が少ない
Liquid Z530良い8〜147〜101〜60
GPSの記載なし、Glonassも少し掴む
Liquid Z330良い9〜137〜103〜60〜5
GPS / AGPS対応、GlonassとBeidouもそこそこ掴む
gooのスマホ g07普通/少し悪い6〜134〜101〜70
GPS / AGPS / Glonass対応、Glonassは少し掴む程度の場合が多い
FLEAZ POP悪い0〜40〜40〜10
GPS / AGPS / Glonass対応、捕捉までにかなり時間がかかる
Desire 626悪い0〜10〜81〜51〜5
GPS / AGPS / Glonass対応、スペック表にないBeidouも少し掴む、衛星の捕捉が不安定
トーンモバイル m15最悪00〜400
GPS / AGPS対応、クズ
Xperia A測位遅い/精度普通6〜101〜100〜30
GPSの記載なし、白ロムのため衛星の捕捉に時間がかかる
GALAXY S4測位遅い/精度普通6〜80〜80〜50
GPS / Glonass対応、おそらくAGPSも対応、白ロムのため衛星の捕捉に時間がかかる
GALAXY S5測位普通/精度良い11〜168〜103〜52〜9
GPS / AGPS / Glonass / Beidou対応、おそらくAGPSも対応、白ロムなのに測位がわりと早い
ZenPad 7.0最悪0000
GPS / Glonass対応、クズ、ただしタブレットなので・・
AQUOS PAD良い10〜129〜114〜60
GPSの記載なし、白ロムタブレット、SIMスロット破損のため測位の速度は不明
ASUS MEMO Pad 8普通6〜107〜82〜70
GPS対応、Glonassにも対応している、白ロムタブレット、SIMスロット破損のため測位の速度は不明、みちびきを捕捉できる
dtab d-01g少し良い7〜910〜122〜90
GPS対応、Glonassにも対応している、白ロムタブレット、みちびきがGPS1として捕捉できる
MediaPad T2 7.0 Pro普通7〜155〜90〜60〜10
GPS対応、記載はありませんがGlonassやBeidouも対応、タブレット、衛星の捕捉数が14に増えたと思ったら半減したりする
DIGNO W少し良い7〜173〜105〜70
GPS情報の記載なし、ただしGPSとGlonassを比較的安定的に掴むが誤差が若干大きい。みちびき(QZSS)を表示することができるが、アクティブにならない
AQUOS SH-M04 / AQUOS L少し良い7〜188〜102〜80
GPS情報の記載なし、ただしGPSとGlonassを無難に掴む。Glonassを掴み始めると、測位衛星をかなりたくさん掴めるようになる

Google Play:GPS Testのアプリを使いテストを行いました。
※ SAMURAI REIもみちびきを捕捉できたらしいです。

その他の位置情報のテスト、徒歩、自転車、電車での移動時の精度

基本的に上記の捕捉できた測位衛星の数と評価が最も重要な指標になりますが、格安スマホの個別記事で徒歩、自転車、電車(自動車)での移動時の追加テストの簡単な結果を掲載しています。

詳細テストは最近になって始めたので、まだ一部の格安スマホしかテストできていません。ただ、捕捉できた測位衛星で評価が普通以上の場合は、すべて実用上問題ない精度になっています。

捕捉できた測位衛星の評価が少し悪い/悪い/最悪になっている場合に、徒歩、自転車、電車(自動車)での移動時での位置情報の精度に問題が出る可能性が高くなります。

その他の格安SIMや格安スマホ関連のお役立ち情報

↑このページの先頭に戻る