格安スマホの位置情報の精度の詳細(GPS、A-GPS、みちびき、GLONASS、BeiDou、Galileo)

更新日 / 作成者 格安SIMの管理人 / コメント数 (5) / 関連:お役立ち情報(38)

格安スマホとiPhoneと白ロムの位置情報の精度について、ざっくり説明します。

位置情報は空に浮いている測位衛星を使って、現在地を割り出しています。

測位衛星は大きく分けて、GPS(A-GPS)、みちびき(QZSS)、GLONASS、BeiDou、Galileoの5種類があります。

格安スマホとiPhoneと白ロムの位置情報

スマホによって使える測位衛星が異なります。GPSとGLONASSはほぼ全てのスマホで使えますが、みちびき(QZSS)、BeiDou、Galileoは使えないスマホが結構あります。

ここでは位置情報の仕組みを簡単に説明した後に、測位衛星の種類、そして格安スマホ、iPhone、大手キャリアのAndroidスマホの位置情報の精度について解説します。

位置情報の仕組み、4機以上の測位衛星を使って現在地を特定

位置情報は測位衛星からデータを受信することで、現在地の計測ができます。

4機以上の測位衛星からデータを受信して位置情報を計算して、その結果をもとにGoogle Mapsなどの地図アプリで自分の位置を表示します。

地平線付近の方向にいる衛星だと、途中でビルやら家やら山やらにぶつかってデータが届かないので、頭上付近にいる衛星からデータを受信する必要があります。

このような衛星を使って位置を把握する方法を、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)と言います。

測位衛星には主に、GPS(アメリカ衛星群)、GLONASS(ロシア衛星群)、Beidou(北斗、中国衛星群)、QZSS(みちびき、日本の衛星)、Gallileo(ヨーロッパ衛星群)の5種類があります。

GPSは基本的に全てのスマホで対応しています。GLONASSもほとんどのスマホが対応します。Beidou、Gallileo、QZSS(みちびき)には対応していない機種が割とあります。

位置情報の精度について

スマホによって、位置情報の精度は異なります。

昔の安い格安スマホだと測位衛星をまともに掴めず、位置情報の精度がかなり悪いスマホがありましたが、今販売されているスマホならほとんど問題ありません。

ただ、位置情報の精度(安定性)はスマホの本体価格と強い相関関係があります。

安いスマホは位置情報の精度が普通、高いスマホは位置情報の精度がかなり良いです。経験的に3万円前後が分岐点になっている気がします。

7万円前後になると、位置情報がより高精度になる機能(デュアルバンドGPS)が付いたりします。

まずは測位衛星の種類について、ざっくり説明します。

測位衛星の種類

①GPS(アメリカ衛星群)が主力

GPSは米国が打ち上げが31個の測位衛星による衛星測位システムです。

ほぼ全てのスマホがGPSに対応しています。

A-GPS対応とは?

格安スマホはA-GPS対応の場合があります。A-GPS(AGPS、Assisted GPS)は、位置情報の計測を速くするための仕組みがメーカー側(GPSチップ)で実装されている端末です。

通常のGPSはA-GPSに対応していなくても、A-GPSと同じような効果が備わっています。ただ、メーカー独自にA-GPSを実装している方が最初の位置情報の計測が速くなります。

この辺の詳しいことはIIJ:MVNOとGPSについてを参考にしてみてください。

※ スマホのスペック表にAGPS対応と記載されていなくても、対応しているのが大半な気がします。

デュアルバンドGPSで精度アップ

本体価格が7万円以上のスマホだとデュアルバンドGPSに対応している場合があります。

GPSはL1とL5という周波帯域を使って、GPSの電波を地上に届けています。

L1は位置情報の測定が速いけど、ビルに囲まれたりすると、誤差が大きくなる場合があります。

L5は位置情報の測定が遅いけど、誤差が少なくなります。

従来のスマホはL1しか使っていませんでしたが、高価なAndroidスマホだとL1とL5の両方に対応して、GPSの電波が届きにくい場所でも位置情報の精度が良くなります。

デュアルバンドGPSに対応しているMate 20 Proで掴める位置衛星

Mate 20 Proのスペック:GPS (L1 + L5 dual band) / AGPS / Glonass / Beidou / QZSS (L1 + L5 dual band) / Galileo (E1 + E5a dual band)

普通のスマホは掴める位置衛星は平均20個くらいですが、安定して32個も掴んでいました。最近のスマホだとAQUOS zero2のデュアルバンドGPSに対応しています。

※ デュアルバンドGPSに対応できる測位衛星:GPS、QZSS(みちびき)、Galileo

②みちびき(QZSS、日本の衛星)に対応すると都市部に強い!

みちびき(QZSS)は日本が打ち上げが4個の測位衛星です。2023年ごろに7個体制になります。

QZSS = Quasi(疑似) Zenith(天頂) Satellite System = 準天頂衛星システム

主に日本の頭上をうろつかせるための測位衛星なので、そんなに数は必要ないので4個でもある程度の効果が期待できます。

みちびきに対応すると、都市部などビルが建ち並びGPSの電波が不安定な場所でも、みちびきの位置衛星が頭上にきやすいので位置情報が安定します。

iPhone6s以上はみちびきに対応しています。

格安スマホは3万円以上の機種なら対応している可能性が高いです。スペックにみちびき(QZSS)対応と記載されていなくても、実は対応している機種が結構あります。

③GLONASS(ロシア衛星群)

GLONASSはロシアが打ち上げが27個の測位衛星による衛星測位システムです。

ほぼ全てのスマホがGLONASSに対応しています。

④Beidou(北斗、中国衛星群)、測位衛星が最多

Beidouは中国が打ち上げが49個の測位衛星による衛星測位システムです。

iPhoneはBeidouには対応していないっぽいです。

格安スマホはBeidouに対応している機種が五分五分な感じです。3万円以上だとBeidouに対応している機種が増える感じです。

⑤Gallileo(ヨーロッパ衛星群)

Gallileoはヨーロッパが打ち上げが24個の測位衛星による衛星測位システムです。

iPhone6s以上はGallileoに対応しています。

格安スマホはBeidouに対応している機種が五分五分な感じです。3万円以上だとGallileoに対応している機種が増える感じです。

格安スマホの位置情報の精度

格安スマホの本体価格が高くなるほど、位置情報の精度が良くなります。

今売られている2万円前後の格安スマホでも、普通の場所ならナビとしても使えますが、ビルとかに囲まれたりすると厳しいです。

価格が高くなればなるほど、掴める測位衛星が増える傾向にあるので、位置情報の精度が安定します。位置情報の精度を重視する場合は3万円以上の格安スマホが無難です。

最重視する場合はデュアルバンドGPSに対応している7万円以上の格安スマホが探してみてください。

※ 7万円以上ならデュアルバンドGPSに必ず対応しているわけではないですが、対応している機種は少なくとも7万円くらいはします。

測位衛星に対応していても、安いスマホほど掴める衛星の数が少なくなる傾向がある

2万円前後のスマホと3万円以上のスマホで、両方ともGPS、GLONASS、BeiDou対応と記載されていても、2万円前後のスマホだと掴める測位衛星の数が15個前後、3万円以上のスマホだと25個前後になったりします。

安いスマホほど、安いGPSモジュールを使って、測位衛星をあまり掴めないのではと思います。

測位衛星は最低4つ掴めれば、位置情報を割り出せるので、そこまでたくさんの測位衛星を掴む必要は少なめです。

ただ、測位衛星からの位置情報の電波が届きにくい場所だと、測位衛星をたくさん掴めるスマホのほうが有利になります。

※ 安いスマホでも中には測位衛星をたくさん掴める機種もありますが、安いスマホほど掴める衛星の数が少なくなる傾向があります。

iPhoneの位置情報の精度

iPhoneが対応している測位衛星
・iPhone 3G以上:A-GPS
・iPhone 5以上:A-GPS、GLONASS
・iPhone 6s以上:A-GPS、GLONASS、Gallileo、QZSS

iPhoneは位置情報の精度で悪い評判はほとんど聞かないです。

ただし、iPhoneは最新モデルのiPhone 11シリーズでも、デュアルバンドGPSには対応していません。

大手キャリアのAndroidスマホ(白ロム)を、格安SIMで使うと位置情報の精度が悪くなる?

白ロムを格安SIMで使うと位置情報の精度が悪くなると言われています。

※ 白ロム:ドコモ、au、ソフトバンクのAndroidスマホ

これはA-GPSが利用できないため位置情報の計測時間がかかるのが原因です。

例えば、ドコモの白ロムはA-GPSを使うのにドコモ専用のサーバーにアクセスするのですが、格安SIMを使っていると、このサーバーから弾き飛ばされ利用できません。

A-GPSなしで端末だけで位置情報を計算するため時間がかかり、位置情報の精度が悪くなります。

大手キャリアのiPhoneは大丈夫

白ロムでもドコモなどのiPhoneの場合は、iPhone独自のA-GPSを使うのでiPhoneなら白ロムでも位置情報の精度には問題ないです。

白ロムの位置情報の精度の改善策

白ロムのA-GPS問題を避けるには、A-GPSのデータを独自に取得してくれるアプリを使う必要があります。

Google Play: GPS Status & Toolboxというアプリに、A-GPSのダウンロードがあるので、それをやれば位置情報の取得が早くなります。(ただし、全ての端末で対応しているかは不明です)

白ロムを格安SIMで使う場合、位置情報の精度が悪くなる問題が今でもあるのか不明

白ロムを格安SIMで使うと位置情報の精度が悪くなるという話は、2014年〜2018年ごろに話です。

最近はめっきりこの話を聞かないので、もしかしたら問題は解決しているかもです。2020年初頭にIIJmioの中の人に聞いてみましたが、調べていないそうです。

格安スマホ関連のお役立ち情報

最終更新日 2020年6月27日 / 作成日 2017年1月27日 / 作成者 格安SIMの管理人
ドコモ、au、ソフトバンク、格安SIMを縦断比較

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古参
古参
2020年6月28日 1:58 AM

最近GPSのページを見かけないと思っていたところですが、更新されたんですね。

格安に移行したとき白ロムのXperiaZ3compactを購入したんですがそれまで使っていたソフトバンクiPhone5に比べてGPSが弱いと感じ、A-GPSの事を知りました。Xperiaは2か月で落下破損したため急遽購入したzenfone2laserのGPSは本当にひどかったです。アルミホイル張ったりもしましたが、目立った効果はなかったです。次のP9litepremium以降は不満を感じることはなくなりました。このサイトみていると、この頃あたりからの機種はGPSの問題はほぼなくなったようですね。

GPS性能は、一般的なユーザーにとっては動画やカメラ、バッテリーよりも重要で、ここだダメだと不満に感じやすい項目だと思います。もっともこの記事にあるように、最近はほぼ気にしないでもOKな感じになってますけどね。

トウィンゴ38
トウィンゴ38
2019年7月1日 3:12 PM
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管理人様

最近購入した愛車にはナビが装備されていません。その代わりクレイドルが付いてますのでスマホのGoogleMapをナビとして活用してます。手持ちiphone7の機能は申し分ないんですが、毎回の付け外しが面倒なので、ナビ専用としてもう1台購入を考えてます。条件は下記の通りです。
機種の価格は¥20,000円未満
月々の通信料は¥500円位
iTunesで取り込んだ音楽をBGMとして聴きながらMap活用。
画面サイズは4〜5インチでなるべく小さい方が良い。
色はブラック

位置情報の精度とコンパス機能があればそれ以外は何も要りません。カメラも通話もゲームも。。。
お薦めの機種、SIMカードを教えて頂けないでしょうか。

PS.超小型スマホPALMの情報何かありませんか。

トウィンゴ38
トウィンゴ38
  格安SIMの管理人
2019年7月3日 4:20 PM

管理人様

返信有難うございます。
5インチ以下の条件が選択肢を狭めてしまいました。すいません
Androidが良いので評価の高いZenFone3か4に絞りSIMをDMMにしようかと思います。有難うございました。

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