ソフトバンクのiPhoneやスマホ、iPad、タブレットを持っている場合、ほとんどの場合でその端末で格安SIMが使えます。
ただし結構複雑です。適当に格安SIMを契約すると使えなかったり、電波が悪くなる場合があります。ここではソフトバンクの端末を格安SIMで使うための詳細を解説します。
一読すれば、間違えて後悔する・・という可能性はほとんどなくなります。重要なのは、2015年5月以降に発売されたソフトバンクの端末はSIMロックを解除することです。
※ 端末 = iPhone/スマホ/iPad/タブレットの総称
※ スマホ = Androidスマホ、タブレット = Androidタブレット
ソフトバンクから格安SIMへのMNP(乗り換え)の仕方の詳細
目次
格安SIMが使えるソフトバンクの端末の詳細
ソフトバンクのiPhone 5以上なら使える
① ソフトバンクのiPhone 5以上のモデルで使える格安SIM
LINEモバイル、mineo、nuroモバイル、b-mobile S、QTモバイル
② SIMロックを解除したiPhone 6s以上なら使える格安SIM
全て (ソフトバンク回線の格安SIM、ドコモ回線の格安SIM、au回線の格安SIM、楽天モバイル)
iPhone 5 / 5c / 5s / 6 / 6 Plusの場合は①の格安SIMのみ使えます。
SIMロックを解除していないiPhone 6s以上のモデルは①の格安SIMのみ対応します。SIMロックを解除すれば②の全ての格安SIMで使えます。
ソフトバンクのiPadシリーズはSIMロックを解除できれば簡単
※ iPadシリーズはCellular版(セルラー版)を前提としています。WiFi版は格安SIMでは使えません。
ソフトバンクのiPadシリーズの発売日の早見表
SIMロック解除不可
↓
2010年:iPad 第1世代
2011年:iPad 第2世代
2012年:iPad 第3世代 / iPad 第4世代 / mini 第1世代
2013年:iPad Air 第1世代 / mini 第2世代
2014年:iPad Air 第2世代 / mini 第3世代
SIMロック解除可
↓
2015年:iPad Pro 12.9インチ 第1世代 / mini 第4世代
2016年:iPad Pro 9.7インチ
2017年:iPad 第5世代 / Pro 10.5インチ / Pro 12.9インチ 第2世代
2018年:iPad 第6世代 / Pro 11インチ / Pro 12.9インチ 第3世代
2019年:iPad 第7世代 / Air 第3世代 / mini 第5世代
2020年:iPad 第8世代 / Air 第4世代 / Pro 12.9インチ 第4世代 / Pro 11インチ 第2世代
iPadシリーズのSIMロックを解除した場合
SIMロックを解除したiPadシリーズで使える格安SIM
全て (ソフトバンク回線の格安SIM、ドコモ回線の格安SIM、au回線の格安SIM)
iPadシリーズのSIMロックを解除できない場合
SIMロックを解除できれば特に問題なく使えますが、SIMロックを解除しない/できないソフトバンクのiPadシリーズだと複雑です。
① mineoのソフトバンク回線
SIMロックを解除しなくてもソフトバンクのiPadシリーズに全て対応しますが、専用SIMがモデルごとに多数存在します。
② LINEモバイルのソフトバンク回線
LINEモバイルではiPadの動作確認をほとんど行なっていませんが、2017年8月以降に発売されたソフトバンクのiPadシリーズならSIMロックを解除せずに使えます。
一番丁寧に動作確認や詳細情報を公開しているのはmineoのソフトバンク回線です。
SIMロックを解除できないソフトバンクのiPadシリーズを使いたい場合は、mineoのソフトバンク回線がオススメです。
2015年5月以降に発売されたソフトバンクのAndroid端末
2015年4月以前に発売されたソフトバンクのAndroid端末は格安SIMでは使えません。捨てます。
2015年5月〜2017年7月に発売されたソフトバンクのAndroid端末
2015年5月〜2017年7月に発売されたソフトバンクのAndroidスマホやタブレットは、SIMロックを解除するとソフトバンク回線の格安SIMで使えます。例えばXperia Z4以上などが対象です。
2017年8月以降に発売されたソフトバンクのAndroid端末
2017年8月以降に発売されたAndroid端末は、SIMロックを解除せずにLINEモバイルとmineoのソフトバンク回線で使えます。SIMロックを解除するとソフトバンク回線の全ての格安SIMで使えるようになります。
ソフトバンクのAndroid端末はSIMロックを解除すれば、ドコモ回線や一部の端末でau回線の格安SIMでも使えますが、電波が悪くなる可能性があります。
SIMロックの解除ができる端末と料金
SIMロックの解除は必要?
SIMロックが解除できるソフトバンクの端末は、SIMロックの解除は必須と思ってください。
格安SIMに乗り換える前に、SIMロックを解除しないのはリスクでしかありません。そのままでも格安SIMで使える場合もありますが、使えない場合もあります。
SIMロックの解除ができるソフトバンクの端末は、ソフトバンクを使っているうちにSIMロックの解除をすることを強くオススメします。10分程度で手続きができます。
SIMロックを解除するメリット
・iPhoneやiPadならドコモ回線やau回線の格安SIMでも使えるようになる
・2015年5月〜2017年7月に発売されたソフトバンクのAndroid端末でも使えるようになる
・使い勝手の悪い専用SIMを使わなくてすむ
SIMロックを解除するデメリット
・オンラインで手続きに10分くらいかかる
SIMロックが解除できる端末と料金
2015年5月以降に発売されたソフトバンクの端末ならSIMロック解除できます。
SIMロック解除できるのは、例えばソフトバンクのiPhone 6s以上、Galaxy S6 edge以上、Xperia Z4以上のモデルなどです。
毎月のスマホの料金をクレジットカードで支払っている場合、または一括で購入した場合は、購入日からSIMロックの解除ができます。
分割払いで口座振込を使っている人の場合は、ソフトバンクの端末の購入や機種変から100日経過するとSIMロックの解除が出来ます。
SIMロック解除の料金
ソフトバンクユーザは、ネット(My SoftBank)から無料でSIMロックの解除の手続きができます。ソフトバンクショップでもSIMロックの解除ができますが3000円の手数料がかかります。
My SoftbankでSIMロックの解除の手続きを行うのが一般的です。10分くらいで手続きができます。
実際のSIMロックの解除の仕方
Step1:自分の端末のIMEI番号をメモする
SIMロック解除の手続きにはIMEIが必要なので、その番号をメモします。
iPhoneやiPadのIMEIの見つけ方
iPhoneまたはiPadの「設定」→「一般」→「情報」の順に選択します。「情報」の中にIMEIの番号があるので、その番号を長押ししてコピーしておきます。(もしくは手書きでメモる)
Android端末のIMEIの番号の見つけ方
Android端末ごとにIMEIの番号の見つけ方が若干違いますが、大体は「設定」→「端末情報」→「ステータス(または機器の状態)」、ステータスの中にIMEIの番号があります。
IMEI番号を用意できたら、次にMy SoftbankでSIMロックの解除手続きを行います。
Step2:My SoftbankでSIMロック解除の手続きを行う
※ 既にソフトバンクを解約した人もMy SoftbankでSIMロックの解除ができます。中古端末を購入した人は、SoftBank ID(無料)を登録して、My SoftBankからSIMロックの解除ができます。
SIMロック解除の受付時間は9:00~21:00です。この時間帯にMy Softbankにアクセスします。メニューをタップして、「契約・オプション管理」をタップします。
「契約・オプション管理」の一番下まで行って「SIMロック解除手続き」をタップします。製造番号(IMEI番号)に先ほどメモったIMEIを入力して次へ進み、最後に「解除手続きをする」をタップします。
Android端末を使っている場合は、解除コードが出てきます。解除コードは後で必須になるので、必ずメモっておきます。(解除コードをなくすと厄介なことになります)
iPhoneやiPadは解除コードは必要ないので、解除コードは出てきません。
これでSIMロック解除に必須の手続きは完了です。
最後に端末を操作すると、SIMロック解除が完了します。ソフトバンクのiPhone/iPadの場合と、Android端末の場合で操作が異なります。
Step3:ソフトバンクの端末側でSIMロック解除の操作をする
My SoftbankでSIMロックの解除手続きをしたら、次にソフトバンクの端末側でSIMロック解除の操作を行います。
この操作は他社のSIMカードが必要なので、格安SIMが届いてから行えば良いです。My Softbankで解除手続きが完了していれば、ソフトバンクから格安SIMに乗り換えた後でも問題なく端末側で操作できます。
iPhoneやiPadの場合
格安SIMを端末に入れて、電源を入れれば、SIMロック解除は完了です。
iOS13以前はSIMロック解除を完了するのにApple IDとパスワードが必要でしたが、iOS14以降はSIMを入れて電源をいれればSIMロックの解除が完了します。
大半の格安SIMはプロファイルをインストールする必要があるので、格安SIMに同封されている用紙に従ってプロファイルをインストールしてください。
Androidスマホやタブレットの場合
格安SIMをソフトバンクのAndroid端末に入れて電源を入れます。SIMネットワークロック解除PINというのが表示されるので、そこに解除コードを入力して、ロック解除をタップします。これでSIMロックの解除は完了です。
※ Android端末によっては「設定」→「端末情報」→「SIMカードの状態」→「SIMカードの状態を更新」が必要な場合があります。
ソフトバンクユーザにおすすめの格安SIM
格安SIMは、ソフトバンク回線の格安SIM、ドコモ回線の格安SIM、au回線の格安SIMがあります。
ソフトバンクユーザの大体はソフトバンク回線の格安SIMを選んでいます。
ソフトバンクのAndroid端末は、ドコモ回線とau回線の格安SIMだと電波が悪くなる可能性があるので、ソフトバンク回線の格安SIMを選ぶのが無難です。
SIMロックを解除したiPhoneなら電波の受信は問題ないのでau回線の格安SIM、UQモバイルも検討してみてください。
ソフトバンクユーザにおすすめ No.1:LINEモバイルのソフトバンク回線
LINEアプリがデータ消費無しで使えて、オプションでTwitter、Facebook、インスタグラムもデータ消費なしにできます。LINEの年齢認証もできるのでLINEのID検索が使えます。
3GBが月1480円など格安SIMの中でも最安水準で使えるのに加えて、LINEモバイルのソフトバンク回線は速度が速いです。
ソフトバンクから格安SIMへ乗り換える場合は、LINEモバイルが一番おすすめです。
LINEモバイルのソフトバンク回線で使えるソフトバンク機種
・iPhone 5以上のモデル(SIMロック未解除でも可)
・SIMロックを解除したiPhone 6s以上のモデル
・2017年8月以降に発売されたiPadシリーズ(SIMロック未解除でも可)
・SIMロックを解除したiPadシリーズ
・2017年8月以降に発売されたAndroid端末(SIMロック未解除でも可)
・SIMロックを解除したAndroid端末
ソフトバンクユーザにおすすめ No.2:ワイモバイル
ソフトバンクからの乗り換え先の定番はワイモバイルです。
ソフトバンクの料金と比べて半額くらいで使えt,ワイモバイルの実際に出る通信速度はソフトバンク並みに速いです。
ただ、LINEモバイルのソフトバンク回線と比べると料金が少し高く、余ったデータの繰り越しもできません。
基本的にはLINEモバイルのソフトバンク回線がおすすめですが、速度を最重視する場合や、ヤフーショッピングでよく買い物をする場合はワイモバイルを検討してみてください。
※ LINEモバイルのソフトバンク回線よりワイモバイルのほうが速度が速いですが、特殊な使い方をしなければ、同じように快適に使えます。
ワイモバイルで使えるソフトバンク機種
・SIMロックを解除したiPhone 6s以上のモデル
・SIMロックを解除したiPadシリーズ
・SIMロックを解除したAndroid端末
その他のソフトバンク系の格安SIMは基本的にスルー
ソフトバンク系の格安SIMは基本的にはLINEモバイル、ワイモバイル、mineoの中から選ぶのがおすすめです。
その他のソフトバンク回線の格安SIMは、通信速度が遅かったり、ソフトバンクのAndroid端末をサポートしていなかったり、安心して使うには少し不安な点があるので避けたほうが無難です。
UQモバイル:SIMロックを解除したソフトバンクのiPhoneに最適、通信速度が超速く満足度も高い
UQモバイルのスマホプランは速度が超速いので、スマホをいつでも快適に使えます。
余ったデータの繰越ができて、節約モードを使えばデータ消費なしにネットが使えて、データを使い切っても最大1Mbpsの速度が出ます。
10分かけ放題を外すこともできるので、電話をあまりしない人にもおすすめです。au回線の格安SIMなので、SIMロックを解除したソフトバンクのiPhoneに最適です。
UQ mobileの料金プランと評価を実際に使って徹底解説&速度が速くて満足度最高
UQ mobileの公式サイト(最大1万円のキャッシュバック)
UQモバイルで使えるソフトバンク機種
・SIMロックを解除したiPhone 6s以上のモデル
・SIMロックを解除したiPadシリーズ
UQモバイルを申し込むと、SIMまたはeSIMのみの場合は最大1万3000円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを行なっています。iPhoneや格安スマホとセットで申し込むとキャシュバックの代わりに割引価格で端末が買えます。
UQモバイルは速度が超速いので、いつでも快適にスマホが使えます。
UQモバイルのキャンペーンの詳細 / UQモバイルのスマホおすすめ端末ランキング【2022年最新】
ドコモ回線やau回線の格安SIMは使える?
SIMロックを解除したソフトバンクの端末ならドコモ回線の格安SIMで使えて、一部の端末はau回線の格安SIMでも使うことができます。
iPhoneやiPadなら問題なく使えますが、Android端末だと電波が悪くなる可能性があるので注意が必要です。
SIMロックを解除したiPhoneやiPadなら問題なし
SIMロックを解除したiPhoneやiPadなら、ソフトバンク回線の格安SIMに加えて、ドコモ回線の格安SIMとau回線の格安SIMでも問題なく使えます。
iOS端末は対応電波が幅広く全キャリアに対応しています。テザリングも問題なくできます。注意する点は特にありません。
SIMロックを解除したAndroid端末はドコモ回線とau回線はやめた方が無難
ソフトバンクのAndroid端末はソフトバンクの電波に最適化されています。
SIMロックを解除したソフトバンクのAndroid端末でドコモ回線とau回線の格安SIMで使うと、電波が悪くなる可能性があるので避けた方がいいです。
ソフトバンク:SIMロック解除が可能な機種の周波数帯一覧 (PDF)
例えばSIMロック解除できるソフトバンクのXperia XZsを例にしてみます。
ドコモが使っている周波数帯は1、3、19です。ソフトバンクのAndroid端末でも1と3には対応していますが、ドコモのプラチナバンドの19には対応していません。WCDMAのFOMAプラスエリアにも対応していません。
auが使っている周波数帯は1、18(26)です。ソフトバンクの端末でも1には対応していますが、auのプラチナバンドの18(26)には対応していません。加えて、auのVoLTEに対応しているかどうかの記載はないので、au回線の格安SIMで実際動くのかよくわかりません。
ほとんど全てのソフトバンクのAndroid端末は、ドコモとauのプラチナバンドに対応していないので、ドコモ回線とau回線の格安SIMでは使わない方が無難です。
楽天アンリミットで使える?
SIMロックを解除したiPhoneなら楽天アンリミットで使えます。
楽天モバイルはiPhoneが使える?楽天モバイルUN-LIMITでiPhoneが使えるけど要注意
※ auのiPhone 6s〜Xだとパソコンでの設定が必要です。
Androidスマホだとほとんど使えない
ソフトバンクのAndroidスマホで楽天アンリミットが使える機種は少ないです。
使える機種
・AQUOS zero2、R5G、R3、R2 compact、R2、sense3 plus
・Pixel 4 / 4XL、おそらく4a / 4a (5G) / 5も使えます
Xperiaは全滅です。
格安SIMでもテザリングが使える?
格安SIMでもテザリングが使えますが、2018年4月以前に発売されたソフトバンクのAndroid端末だと使えません。
ソフトバンクのiPhoneやiPad、または2018年5月以降に発売されたソフトバンクのAndroid端末ならテザリングが使えます。
テザリングできる2018年5月以降に発売されたソフトバンクのAndroid端末
・AQUOS R2、R2 compact、R3、R5G、zero、zero2、zero5G basic、sense3 plus
・Xperia XZ2、XZ3、1、5、5 II
・nova lite 2、Mate10 Pro、Mate20 Pro
・シンプルスマホ4、シンプルスマホ5
・DIGNO J
・Android One S5
・LG K50、G8X ThinQ、V60 ThinQ 5G
・arrows U
・OPPO Reno3 5G
・ZTE Axon 10 Pro 5G
iPhoneやAndroidスマホの場合:ソフトバンクから格安SIMへMNP
SIMロックの解除の手続きをMy Softbankで行います。次にMNPです。MNPの手続きをすることで、今の電話番号のままで格安SIMを使うことができます。
MNPの手続きは、ソフトバンクに電話をかけてMNP予約番号をもらって、格安SIMを申し込むときにMNP予約番号を入力するだけです。これで今の電話番号を格安SIMで使えます。
※ MNP予約番号を発行してから3日以上経過すると、格安SIMによってはMNP予約番号が使えなくなり、再発行する必要が出たりするので注意してください。
格安SIMが届いたら、使っているiPhoneやスマホにSIMカードを入れて、ちょっと設定して、開通手続きをするだけです。開通手続きをしたら、1時間程度でネットや電話ができるようになります。
※ 新しい電話番号でも問題ない場合は、MNPの手続きは必要ありません。新規で申し込むだけです。(電話番号はランダムで決まります)
ソフトバンクから格安SIMへのMNP(乗り換え)の仕方の詳細
iPadやAndroidタブレットの場合:解約&データSIMを契約
SIMロックを解除できるiPadやAndroidタブレットを使っている場合は、事前にSIMロックの解除の手続きをMy Softbankで行います。
iPadやタブレットにはMNPという手続きはないので、softbankで解約手続きをします。ソフトバンクのiPadやタブレットの契約を解約した後に、格安SIMのデータSIMを契約します。
SIMロックを解除したiPad
SMSなしのデータSIM(ドコモ回線/ソフトバンク回線)、SMSありのデータSIM(a回線系)
SIMロックを解除していないiPad
mineoのソフトバンクプランのSMSなしのデータSIM
Androidタブレット(SIMロック解除)
ソフトバンク回線のSMSなしのデータSIM
格安SIMのデータSIMはデータSIMを選ぶポイントとおすすめランキングを参考に選んでみてください。
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