デザリングではなく
テザリングです。(念のため)
英語でTetheringです。
テザリングとは、テザリングをしている端末(ネットに接続中)を経由することで別の端末でもネットが使える仕組みです。
例えば、ネットにつながっているスマホをテザリングすると、そのスマホを経由してタブレットやノートパソコンでインターネットができます。
外でWiFi専用のタブレットやノートパソコンを使う場合、スマホをテザリングすればネットが使えるのでとても便利な機能です。
格安SIMではオプションに加入することなく無料でテザリングが使えます(データは消費します)。
ポケットWiFiと同じように、WiFi専用タブレット、ノートパソコン、デスクトップパソコン(無線LAN付き)はもちろん、ネット対応テレビ、Chromecast、Fire TV Stickなどでネットが使えます。
ここではテザリングのメリットとデメリット、テザリングの3つの種類、格安SIMでテザリングが使えない機種、格安SIMでのテザリングの速度の注意点を説明します。
目次
テザリングのメリットとデメリット
まず最初に、スマホやLTE対応のタブレットでテザリングを使うメリットとデメリットを説明します。
テザリングのメリット
- 自宅のWiFiやポケットWiFiなしで、パソコン、WiFi専用タブレット、ネット対応テレビなどでネットが使える
- データは消費するけど、テザリングで別料金は発生しない(無料)
スマホのテザリングを使えば、自宅に光回線がない場合でも、パソコン、WiFi専用タブレット、ネット対応テレビなどでネットが使えます。
外でパソコンを使う場合でも、ポケットWiFiなしで、スマホのテザリングでノートパソコン等でネットができます。
スマホのデータを消費しますが、データをたくさん使わなければ、光回線やポケットWiFiを契約するよりスマホのテザリングが経済的です。
テザリングのデメリット
- パソコンやネット対応テレビで動画を見るとデータをたくさん使うので、スマホのテザリングで日常的に動画を見るのは無理
- スマホのテザリングは電池を消費するので、ヘビーユーザだとスマホの電池が劣化しやすくなる
- 格安SIM(格安スマホ)だと速度が遅く、快適に使えない場合がある
たまにスマホのテザリングを使って、パソコンやネット対応テレビでYouTube、Hulu、Amazonプライム、Netflixなどを見る程度なら大丈夫です。日常的にパソコンなどで動画を見ると、1時間で600MB〜1GBくらいデータを消費します。
テザリングを普通程度に使う場合は電池の消耗を気にしなくて大丈夫です。
テザリングを毎日何時間も使う場合はスマホの電池を結構使ってしまうので、モバイルルーターを使うのがおすすめです。
格安SIM(格安スマホ)だと速度が遅いため、格安SIMを入れたスマホでテザリングすると、パソコンで快適にネットが使えない場合があります。
この話は結構長くなるので、後述の格安SIMの速度の注意点に詳しく記載しています。
テザリングの3つの種類
テザリングにはWiFiテザリング、USBテザリング、Bluetoothテザリングの3種類があります。それぞれに特徴があるので、簡単に説明します。
結論から先に書くと、基本的にWiFiテザリングだけ使っておけば十分です。
WiFiテザリング:一般的で一番簡単
最も一般的なテザリングの方法がWiFiテザリングです。テザリングを使う人の8割くらいはWiFiテザリングを使ってテザリングしている感じです。
AndroidスマホのWiFiテザリングの方法
設定 → 無線とネットワーク → テザリングとポータブルアクセス → ポータブルWiFiアクセスポイント → オンにして、「アクセスポイントを設定」の場所にあるWiFiのパスワードを確認する
※ Androidスマホは機種によって設定名が少し変わったりしますが、大体は上記のような名前と流れです。
iPhoneのWiFiテザリングの方法
設定 → インターネット共有 → インターネット共有をオンにして、WiFiのパスワードも確認する (必要に応じてWi-FiとBluetoothをオンにするを選択)
ノートパソコンやタブレットのWiFiをオンにすると、WiFiのリストにAndroidスマホの場合は機種名やスマホの型番、iPhoneの場合は「〜のiPhone」という名前が出てきます。それを選択してWiFiのパスワードを入力して接続します。
これでノートパソコンやタブレットでネットが繋がるようになります。かなり簡単です。
USBテザリング:速度が速いけど(?)、USBケーブルで繋げる必要がある
USBテザリングは、スマホとパソコンをUSBケーブルで繋げると、パソコンでネットが使えるようになります。
ケーブルを繋げる手間がかかりますが、WiFiテザリングよりも速度が速くなるのが特徴です。
ただし、実際に格安SIMで試したところ、スマホ本体の速度が31Mbps、USBテザリングでの速度が27Mbps、WiFiテザリングでの速度が26Mbpsという結果になりました。格安SIMだとUSBテザリングとWiFiテザリングの速度差はほとんど誤差です。
スマホ本体で100Mbps近く出れば、USBとWiFiに速度差が出てくるのかな・・とか思います。実際のところ、USBテザリングをしながらスマホを充電できるくらいがメリットな気がします。
AndroidスマホのUSBテザリングでMacに繋げるのは厄介
iPhone → USB → Macは簡単
iPhone → USB → Windowsパソコンは少し手間だけど普通に使えるはず (試していません)
Androidスマホ → USB → Macは厄介すぎる
Androidスマホ → USB → Windowsパソコンは簡単
とりあえずWiFiテザリングを使っておくのが確実で簡単なので、USBテザリングは無視しても大丈夫です。
Bluetoothテザリング:電池消費が少ないけど速度が遅い
Bluetooht経由でもテザリングをすることができます。電池消費が少ないのが特徴です。
ただし、速度がWiFiテザリングやUSBテザリングの10分の1くらいになります。速度がほとんど必要ない限定的な状況でBluetoothテザリングを使いかもくらいです。
WiFiテザリングでも電池をそんな消費するわけではないので、WiFiテザリングを使っておけば十分です。
格安SIMだとテザリングが使えない端末がある
ほとんどの場合で格安SIMでもテザリングが使えますが、格安SIMだとテザリングが使えない端末が少しあるので少し注意が必要です。
- 格安SIMだとテザリングが使えない端末
- 2018年4月以前に発売されたソフトバンクのAndroidスマホ/タブレット
- 2015年4月以前に発売されたドコモのAndroidスマホ/タブレット
- FUJI WiFiのソフトバンク回線の格安SIMを使う場合は、iPhoneとiPadとPixelシリーズ
ソフトバンクで購入した端末の場合は、結構最近のAndroidスマホとタブレットで格安SIMでテザリングが使えなくなっているので注意してください。
※ 2018年10月まで、大半のau回線の格安SIMでiPhoneでテザリングできませんでしたが、この制限は10月末に撤廃されました。
格安SIMでのテザリングの速度の注意点、テザリング向けの格安SIM
格安SIMは大手キャリアと比べて速度が遅いですが、中には大手キャリア並みの速度が出る格安SIMもあります。
格安SIMでも遅い格安SIMと速い格安SIMを比べると速度差が100倍になったりします。
テザリングは、ノートパソコンやタブレットでネットを使うのがほとんどだと思いますが、画面が大きい分、快適に使うにはスマホよりも速度が必要になります。
そのためテザリングをよく使う場合は、実際に出る速度を重視して格安SIMを選ぶことを強くおすすめします。
格安SIMの管理人は、格安SIM多数、ドコモ、WiMAX2+を契約して、通信速度をリアルタイムに計測しています。リアルタイム計測をもとに3ヶ月に1度、格安SIMの通信速度ランキングを更新しているので、速度の参考にしてみてください。
2021年1月版の格安SIM/ドコモ/ポケットWiFiの速度ランキング
速い | 1位 UQ mobile、ドコモ本家、ワイモバイル 2位 楽天モバイルのUN-LIMIT、WiMAX2+、FUJI WiFiのソフトバンク回線 3位 BIGLOBEモバイルのタイプA、LINEモバイルのソフトバンク回線 4位 OCNモバイルONEの新コース、IIJmioのタイプA、BIGLOBEモバイルのタイプD、FUJI WiFiのドコモ回線とau回線、日本通信SIM(暫定順位) |
普通 | 5位 LIBMO、エキサイトモバイル、IIJmioのタイプD、LinksMate、イオンモバイルのタイプ1のドコモ回線、イオンモバイルのタイプ1のau回線、イオンモバイルのタイプ2のドコモ回線、QTモバイルのDタイプ |
比較的遅い | 6位 mineoのドコモプラン、mineoのauプラン、mineoのソフトバンクプラン、OCNモバイルONEの旧コース |
遅い | 7位 LINEモバイルのドコモ回線、LINEモバイルのau回線 |
格安SIMは時期によって実際に出る通信速度が変動することがあります。最新情報は速度ランキングの記録もご確認ください。
テザリングをよく使う場合は、「比較的速い」以上の格安SIMを選ぶことをおすすめします。
比較的速い格安SIMなら、テザリングでパソコンを使う場合でも比較的普通に使えます。混んでいない時間帯なら、パソコンやネット対応テレビでも動画を結構普通に見ることができます。
平日の昼でも快適にテザリングを使いたい場合は、選択肢はUQモバイル、ワイモバイル、WiMAX2+、FUJI WiFiのソフトバンク回線、楽天モバイルUNLIMIT、ドコモなどの大手キャリアくらいです。
テザリング向けのおすすめの格安SIMとポケットWiFi
No.1:FUJI WiFi、大容量プランが安くて速度も十分
テザリングをよく使う場合に一番おすすめなのがFUJI WiFiです。
大容量プランが安く、通信速度も速いです。通常の格安SIMと異なり、平日の昼や混雑時でも速度が低下しないので快適にスマホが使えます。
FUJI WiFiをSIMのみで契約すれば、普通の格安SIMのデータSIMとして使えます。
回線の種類:ドコモ回線/au回線/ソフトバンク回線
FUJI WiFi SIMプラン | 月額料金 | |
ソフトバンク回線 | ドコモ/au回線 | |
10GB | 月980円 | ーーー |
12GB | ーーー | 月1280円 |
20GB | 月1600円 | ーーー |
30GB | ーーー | 月2100円 |
50GB | 月2400円 | ーーー |
100GB | 月3400円 | ーーー |
※ 上記の料金プラン(デポコミコース)は5000円の保証金が必要ですが、5000円は1年後に返金されます。
ソフトバンク回線なら混雑時でも速度低下しないので、ドコモ/au回線よりソフトバンク回線がおすすめです。
FUJI WiFi(FUJIWiFi)ではSIMプランの100GBと50GBが割安になるキャンペーンを行っています。キャンペーン終了日が急遽変更になり、2021年2月15日14:00までのキャンペーンになります。
SIMプラン
・100GB:事務手数料3000円が1000円で月額料金がずーと700円引き
・50GB:事務手数料無料で月額料金がずーと300円引き
SIMプランとセットならモバイルルーターが安く買えるセールも実施しています。最新のFS040Wが1万1800円で買えるのはかなりお得です。
デポコミコースを利用すれば、SIMプランは10GBが月980円、20GBが月1600円、50GBが月2100円、100GBが月2700円です。
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FUJI WiFiを実際に使って徹底解説、大容量プランが安くて速度が速い&SIMプランが便利
No.2:楽天モバイルのUN-LIMIT、楽天モバイルのUN-LIMIT、ギガ使い放題で1年間無料
楽天モバイルのUN-LIMITなら、楽天回線エリアでギガ使い放題、電話かけ放題、先着300万人まで1年間無料で使うことができます(2年目以降は月2980円)。
※ ギガ使い放題は楽天回線エリアのみ
楽天回線エリアで楽天電波を掴めれば速度も速く快適に使えますが、少し奥まった場所だと電波が弱くなる可能性があります。
パートナーエリアは高速データ通信は月5GBまでですが、使い切っても速度が1Mbps出ます。高速データ通信をオフにすればギガ消費なしに1Mbpsが使い放題です。
回線の種類:楽天回線(楽天回線エリア外だとau回線)
楽天モバイルでは先着300万人まで、月3278円でギガ使い放題のRakuten UN-LIMITが1年間無料に使えるキャンペーンを行っています。
楽天モバイルなら通常かかる事務手数料3300円が無料、さらにSIMのみなら楽天ポイントが5000ポイント、格安スマホとセットだと追加で最大2万ポイントもらえます。
1年間無料キャンペーンは2021年4月7日までの申し込んだ人が対象です。楽天ポイントのキャンペーン終了日は未定です。
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楽天モバイルのUN-LIMITを徹底解説、料金プランと総合評価&1年無料でギガ使い放題
No.3:LIBMO、24歳以下なら30GBプランが月2280円
LIBMOの格安SIMの学割だと24歳以下なら月30GBの大容量データがかなり安く使えます。実際に出る通信速度はそこそこ速く安定しています。
LIBMOの学割なら全国15万箇所のWiFiスポットも3人まで無料で使えます。
回線の種類:ドコモ回線
学生支援30(24歳以下) | 月額料金 | データ量 |
---|---|---|
データSIM | 2280円 | 30GB+15万箇所のWiFiスポット |
通話SIM | 2980円 |
LIBMOの学生支援30 (30GBプランの通話SIMが2980円)
格安SIMの学割でコスパ最高、24歳以下なら30GBプランが月2280円、LIBMOの学生支援30なら料金が半額以下
No.3:UQ mobile、月10GB+低速1Mbpsが使い放題
UQ mobileはいつでも速度が超速いので快適にテザリグが使えます。
スマホプランRならギガを使い切っても速度は1Mbpsです。ギガを使い切る前でも、ギガを消費しない節約モードで1Mbpsを無制限で使うこともできます。
回線の種類:au回線
通話SIM | 月額料金 | データ量 |
---|---|---|
スマホプランR | 2980円 | 10GB |
UQモバイルのスマホプランを申し込むと、SIMのみの場合は最大1万円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを行なっています。iPhoneや格安スマホとセットで申し込むとキャシュバックの代わりに最大1万9500円の端末割引で買えます。
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UQモバイルのキャンペーンの詳細 / UQモバイルの格安スマホのおすすめランキング
UQ mobileの公式サイト(最大1万円のキャッシュバック)
UQ mobileを徹底解説、料金プランと総合評価&速度が速くて満足度最高
No.3:WiMAX2+、3日間10GBで十分ならおすすめ、モバイルルーターが無料
WiMAX2+直近3日間で10GBまで高速データ通信が使えます。3日間で10GBを超えると翌日の18時から2時(合計8時間)まで通信速度が1Mbpsに制限されます。
基本的にはUQモバイルやFUJI WiFi、または楽天モバイルUNLIMITを使うのがおすすめですが、日中にたくさん使いたい場合はWiMAXがおすすめです。
回線の種類:WiMAX2+ (郊外だと電波が届かない可能性があります)
平均月額料金(3年契約) | データ量 | |
---|---|---|
ギガ放題 | 3300円〜3600円程度 | 無制限(※1) |
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