格安SIMでもテザリングが使えます。テザリングのための別途申し込みなども不要です。
テザリングを使うとデータ消費しますが、追加料金はかかりません。iPhoneやAndroidスマホで簡単にテザリングできます。
格安SIMでテザリングを使う場合、重要なのは速度と料金と使えるデータ量です。
テザリングをたまに使うくらいなら格安SIMはどれでも良いですが、結構使う場合は無制限に使っても月3278円の楽天モバイルがおすすめです。
通信品質重視なら100GB月4950円のahamo、短期間たくさん使う場合は1回330円で24時間無制限のpovoも良いです。
ここではテザリングのメリットとデメリット、テザリングの速度と無制限で使える格安SIM、テザリングでおすすめの格安SIMを徹底解説します。
目次
テザリングとは?
デザリングではなく
テザリングです。(念のため)
英語でTetheringです。
テザリングとは、テザリングをしている端末(ネットに接続中)を経由することで別の端末でネットが使える仕組みです。データは消費しますが、格安SIMは追加料金無しでテザリングが使えます。
例えば、ネットにつながっているスマホをテザリングすると、そのスマホを経由してタブレットやノートパソコン、ネット対応テレビなどでインターネットができます。
テザリングのメリットとデメリット
格安SIMのテザリングのメリット
- WiFiなしで、パソコン、タブレット、ネット対応テレビなどでネットが使える
- データは消費するけど、テザリングで別料金は発生しない(無料)
スマホのテザリングを使えば、自宅に光回線がない場合でも、パソコン、タブレット、ネット対応テレビなどでネットが使えます。
外でパソコンを使う場合でも、ポケットWiFiなしで、スマホのテザリングでノートパソコン等でネットができます。
格安SIMのテザリングのデメリット
- テザリングで動画を見るとデータをたくさん使う
- テザリングを頻繁に使うとスマホの電池が劣化する
- 格安SIMだと速度が遅く、快適に使えない場合がある
たまにテザリングを使う程度なら気にしなくて良いですが、比較的よく使う場合は大容量やデータ無制限の格安SIMを契約する必要があります。
頻繁に使う場合は、スマホの電池の劣化が気になるので、2台目スマホでテザリングを使ったり、ポケットWiFiがおすすめです。
通信速度が遅い格安SIMもあります。テザリングを使う場合は、速度の速い格安SIMを選ぶのがおすすめです。
格安SIMのテザリングの速度
格安SIMの中には、通信速度が遅い格安SIMと速い格安SIMがあります。両者を比較すると速度差が100倍になったりします。
速い格安SIMなら大手キャリアと同等の速度がでます。テザリングを快適に使いたい場合、速度が速い格安SIMがおすすめです。
2023年1月版の格安SIMの速度ランキング
速い | |
普通 |
|
遅い | |
テザリングが無制限で使える格安SIM
データ無制限で使える格安SIMは少ないです。楽天モバイルと24時間限定ですがpovo2.0くらいです。テザリングも無制限で使えます。
楽天モバイル:月3278円でデータ無制限(1日10GB制限)
楽天モバイルの月額料金 | 実際に使ったデータ量(段階制) |
---|---|
月1078円 | 3GB以下 |
月2178円 | 3GB超〜20GB以下 |
月3278円 | 20GB超〜無制限 |
※ パートナー回線だと月5GBを超えると1Mbpsに制限 (楽天回線の人口カバー率97.6%)
楽天モバイルはデータ無制限で使えますが、1日10GBを超えるとその日は夜12時まで3Mbpsに制限されます。
完全にはデータ無制限ではありませんが、テザリングでデータをたくさん安く使いた場合に一番おすすめです。
ここでは楽天モバイルの最新のキャンペーン情報をまとめています。
楽天モバイルを新規契約または他社から乗り換えると、SIM/eSIMのみなら最大6,000ポイント、端末セットは最大19,000円相当おトクに買えます。
- SIMまたはeSIMのみ:最大6,000ポイント
- Androidスマホ:最大19,000円相当お得に買える
- iPhone:最大17,000ポイント
事務手数料も無料です。楽天モバイルなら新規でも乗り換えでも同じキャンペーン特典が適用されます。キャンペーン終了日は未定です。
povo2.0、1回330円で24時間データ無制限
povo2.0 | 料金 | 有効期限 | 月平均 |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | — | — |
1GB | 390円 | 7日間 | — |
3GB | 990円 | 30日間 | 月3GBが月990円 |
20GB | 2,700円 | 30日間 | 月20GBが月2,700円 |
60GB | 6,490円 | 90日間 | 月20GBが月2,163円 |
150GB | 12,980円 | 180日間 | 月25GBが月2,163円 |
データ使い放題 | 330円 | 24時間 | — |
povo2.0は基本料金無料で、1回330円で24時間データ無制限で使えます。
普段はあまり使わないけど、土日祝日などにテザリングでデータをたくさん使う場合におすすめの格安SIMです。
(参考)ドコモ:月7315円でデータ無制限
ドコモの5Gギガホ | 実際に使ったデータ量(段階制) |
---|---|
月5,665円 | 3GB以下 |
月7,315円 | 3GB超〜無制限 |
ドコモの5Gギガホ プレミアなら、データ無制限です。テザリングも無制限で使い放題です。
楽天モバイルと比べて料金が2倍以上になってしまいますが、どこでも快適にテザリングを無制限に使いたい場合は、ドコモの5Gギガホ プレミアが選択肢になります。
家族でドコモを契約している場合は、2回線だと月550円引き、3回線以上だと月1100円引き。ドコモ光契約で月1100円引きです。
ソフトバンクとauのデータ無制限プランは月30GBのテザリング制限
ソフトバンクとauにもデータ無制限プランがありますが、テザリングは月30GBまでの制限がついているので、テザリングを使う場合は選ばない方が良いです。
テザリングでおすすめの格安SIM
テザリングでおすすめの格安SIMランキング
1位:楽天モバイルのポケットWiFi:実質0円
テザリングをたくさん使う場合、とりあえず楽天モバイルの実質0円のポケットWiFiを試すのがおすすめです。
ポケットWiFiとして使う場合でも、月3GB以下なら1078円、月3GB超〜20GB以下なら2178円、月20GB超〜無制限なら3278円です。事務手数料無料、いつやめても違約金はかかりません。
楽天モバイルで良い感じに使えたら、ポケットWiFiを使い続けるのも良いですが、今のスマホ会社から楽天モバイルに乗り換えて、ポケットWiFiは解約するのもありです。
1位:楽天モバイルの5G対応スマホ:実質1円
格安SIMのテザリングで個人的に一番おすすめな方法は、楽天モバイルの実質1円の5G対応スマホ、Rakuten Hand 5Gを契約することです。
19,001円のRakuten Hand 5Gが楽天モバイルとセットなら16,000円割引になり3,000ポイントもらえます。実質1円で5G対応スマホが手に入ります。
月3GB以下なら1078円、月3GB超〜20GB以下なら2178円、月20GB超〜無制限なら3278円です。事務手数料無料、いつやめても違約金はかかりません。
普通のスマホとしても使えるし、テザリングもできます。楽天リンクを使えば電話料金も無料です。ポケットWiFiは5G非対応ですが、Rakuten Hand 5Gなら楽天モバイルの5Gも試せます。
2台目スマホとして契約すれば、通信障害などが起きた場合でも、スマホが2台あれば安心です。(Rakuten Handは小さいので邪魔にはなりません)
[実質1円] Rakuten Hand 5Gの口コミ・レビュー、価格とスペック
1位:楽天モバイルのSIMまたはeSIM:最大10,000ポイント還元
今のスマホ会社から楽天モバイルにSIMまたはeSIMのみで乗り換えて、スマホでテザリングを無制限に使う方法もありです。
テザリングをたくさん使う場合は、ポケットWiFiまたはRakuten Hand 5Gがおすすめですが、持ち歩くのが面倒な場合は、今のスマホ会社から楽天モバイルに乗り換えがおすすめです。
楽天モバイルのSIMのみキャンペーンと対応機種(iPhoneとAndroid)
2位:ahamo、100GB4950円
楽天モバイルでも結構普通に使えますが、どこでも安定して超速い速度で使いたい場合は、ahamoがおすすめです。
ahamo | 月額料金 | 高速データ量 |
---|---|---|
通常 | 月2970円 | 20GB |
大盛り | 月4950円 | 100GB |
ahamoはデータ無制限ではありませんが、月100GBあればほとんどの人は大丈夫です。テザリングの制限もありません。
データを使い切った場合でも、最大1Mbpsで使い続けられます。
3位:povo2.0、1回330円で24時間使い放題
普段はあまり使わないけど、土日祝日などにテザリングでデータをたくさん使う場合、povo2.0がおすすめです。
povo2.0 | 料金 | 有効期限 | 月平均 |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | — | — |
3GB | 990円 | 30日間 | 月3GBが月990円 |
150GB | 12,980円 | 180日間 | 月25GBが月2,163円 |
データ使い放題 | 330円 | 24時間 | — |
povo2.0は基本料金無料で、1回330円で24時間データ無制限で使えます。
330円で24時間データ使い放題ですが、実際には最大2日間データ使い放題です。
例)夜中の1時にデータ使い放題を購入 → 翌日の23時59分までデータ使い放題 (実質47時間使い放題)
3位:mineo、月990円で最大1.5Mbps使い放題(3日10GB制限)
少し不便でもできるだけ安くテザリングをたくさん使いたい場合、mineoの月990円で最大1.5Mbps使い放題を検討してみてください。
mineo | データ量 | 繰越 | 速度 |
---|---|---|---|
月990円 | 0GB (1.5Mbps使い放題) | ☓ | △ (月〜金の昼12時台は☓) |
月1683円 | 1GB (1.5Mbps使い放題) | ◯ | △ |
月1958円 | 10GB (1.5Mbps使い放題) |
mineoなら最大1.5Mbpsが使い放題です。3日間で10GB以上使うと、翌日速度制限になりますが、YouTubeの高画質(480p)の動画を毎日5時間見ても大丈夫な制限です。
速度が他の格安SIMよりも遅いので万人向けのプランではないですが、安くたくさん使えるので満足する人も割といます。
パケット放題 Plusの詳細と申し込み → mineoの公式サイト
4位:WiMAX、無制限のポケットWiFi
楽天モバイルも、ahamoも、povo2.0も、mineoも合わない人が最後に辿り着くのがWiMAXです。
WiMAX+5Gはデータ無制限で使えるポケットWiFiです。月4268円かかり、3年目以降は月4950円です。速度は場所によって変わりますが、私の場所ではWiMAXは10Mbps前後です。
WiMAXは悪くはないのですが、他社と比べて良くもないです。他に選択肢がなくなった時に選ぶ感じです。
WiMAXとポケットWiFiのおすすめランキングとキャンペーン情報
テザリングの種類
テザリングにはWiFiテザリング、USBテザリング、Bluetoothテザリングの3種類があります。結論から先に書くと、基本的にWiFiテザリングだけ使っておけば十分です。
WiFiテザリング:一般的
最も一般的なテザリングの方法がWiFiテザリングです。テザリングを使う人のほとんどはWiFiテザリングを使っています。
AndroidスマホのWiFiテザリングの方法
設定 → 無線とネットワーク → テザリングとポータブルアクセス → ポータブルWiFiアクセスポイント → オンにして、「アクセスポイントを設定」の場所にあるWiFiのパスワードを確認する
※ Androidスマホは機種によって設定名が少し変わったりしますが、大体は上記のような名前と流れです。
iPhoneのWiFiテザリングの方法
設定 → インターネット共有 → インターネット共有をオンにして、WiFiのパスワードも確認する (必要に応じてWi-FiとBluetoothをオンにするを選択)
ノートパソコンやタブレットのWiFiをオンにすると、WiFiのリストにAndroidスマホの場合は機種名やスマホの型番、iPhoneの場合は「〜のiPhone」という名前が出てきます。それを選択してWiFiのパスワードを入力して接続します。
これでノートパソコンやタブレットでネットが繋がるようになります。簡単です。
USBテザリング:速いけど、USBケーブルで繋げる
USBテザリングでは、スマホとパソコンをUSBケーブルで繋げると、パソコンでネットが使えるようになります。
ケーブルを繋げる手間がかかりますが、WiFiテザリングよりも速度が少し速くなるのが特徴です。
AndroidスマホのUSBテザリングでMacに繋げるのは厄介
iPhone → USB → Macは簡単
iPhone → USB → Windowsパソコンは少し手間だけど普通に使えるはず (試していません)
Androidスマホ → USB → Macは厄介すぎる
Androidスマホ → USB → Windowsパソコンは簡単
とりあえずWiFiテザリングを使っておくのが確実で簡単なので、USBテザリングは無視しても大丈夫です。
Bluetoothテザリング:電池消費が少ないけど遅い
Bluetooht経由でもテザリングをすることができます。電池消費が少ないのが特徴です。
ただし、WiFiテザリングやUSBテザリングと比べて速度が10分の1くらいになります。速度がほとんど必要ない限定的な状況でBluetoothテザリングを使いかもくらいです。
WiFiテザリングでも電池をそんな消費するわけではないので、WiFiテザリングを使っておけば十分です。
テザリングが使えない端末がある
ほとんどの場合で格安SIMでもテザリングが使えますが、格安SIMだとテザリングが使えない端末が少しあります。
- 格安SIMだとテザリングが使えない端末
- 2018年4月以前に発売されたソフトバンクのAndroidスマホ/タブレット
- 2015年4月以前に発売されたドコモのAndroidスマホ/タブレット
- FUJI WiFiのソフトバンク回線だとiPhoneとiPadとPixelシリーズでテザリング不可
※ その他、ソフトバンクのデータ専用プランのSIMカードだと、端末によってテザリングが使えない場合があります
コメントを書き込む(口コミ1件)
現在IIJ(Dプラン)でテザリングを利用していますが、スピードテストで20Mbs出るものの、頻繁にパケ詰まりの状態が起きます。
Povo2.0やLinemoも利用しますが、アンテナがフルマークでなくスピードテストも15Mbs程度にもかかわらず、パケ詰まりは起こりません。
パケ詰まりは、スピードと関係なく格安Sim毎の持つ特性によるものなのでしょうか?皆さんのご意見伺えれば幸いです。