本当に必要な通信速度の話

最終更新日 / 作成日 2015年4月9日 / 作成者 格安SIMとスマホ比較

格安SIMを比較する上で通信速度が重要なポイントになります。

実際にでる通信速度はドコモやau、ソフトバンクに場合は30Mbps前後です。対して格安SIMの実際に出る通信速度は大雑把に言って5Mbps前後です。通信速度が6分の1くらいに遅くなってしまいます。

格安SIMは大手キャリアよりも通信速度がだいぶ遅くなりますが、30Mbpsと5Mbpsの速度の違いはいったいどう違うのかを知っている人は少ないと思います。

大手キャリアの月額料金は7000円前後、格安SIMの月額料金は2000円前後です。月額料金の差は通信速度の差と見合っているのでしょうか?

豆知識
1Mbps = 1000kbps (通信速度)
1MB = 1024KB (データ量、1MB=1000KBにしても誰も気にしない)

関連記事: MVNO格安SIMの通信速度の記録

動画を見るのに必要な通信速度は500kbpsから700kbps(最大1Mbps)

Youtube、ニコニコ動画、Hulu、Netflixなどの動画サービスがありますが、それぞれで必要な通信速度が変わります。

スマホでYoutubeを見るのに必要は通信速度は600kbpsです。600kbpsくらいあれば、普通画質の動画ならスマホでなら途中でほとんど止まらずに見ることができます。Netflixを見る場合に必要な通信速度は500kbpsです。500kbpsあれば、スマホの普通画質のNetflixの動画を途中で止まらずに再生することができます。

ニコニコ動画の生放送は500kbpsから600kbps程度あれば見ることができます。ニコニコ動画の低画質モード(スマホでも画質が少し荒いレベル)の場合、アニメなどだと300kbps程度あれば見ることができます。Huluに関しては実際に使って調べていませんが、Youtubeと同じくらいで600kbpsから700kbps必要になると思われます。

上記の通信速度は、スマホで普通画質(または少し荒い画質)の動画を見るのに必要な通信速度です。スマホでも綺麗な画質(youtubeの場合480p)を見たい場合は、通信速度は1Mbps程度必要になります。

普通画質の動画を1時間見ると200MBほどデータを使うのに対して、きれいな画質の動画を1時間見ると400MBくらいデータを使います。データを節約するためにも普通な動画で見たほうがいいです。ゆえに、必要な通信速度は500kbpsから700kbpsになります。

大手キャリアは30Mbps
格安SIM 5Mbps

多めに見ても必要な通信速度は700kbpsなので、大手キャリアで動画を見ようが格安SIMで見ようが変わりません。

参考記事: Netflix(ネットフリックス)用の格安SIMと格安スマホ、気軽に映画やドラマを見る方法

インターネットをするのに必要な通信速度は2Mbps(最低0.7Mbps)

インターネットをしてWebサイトを見るのに必要な通信速度は0.7Mbpsから2Mbpsです。1Mbpsでほとんどのサイトをストレスなく読み込むことができます。2Mbpsだと相当重いサイトでもサクサク見ることができます。普通のサイトなら0.7Mbps程度でも割と普通に見ることができます。ただし、0.7Mbpsを下回るとサイトの読み込みが遅くなっていき、ストレスがたまるようになります。

Webサイトの1ページの容量の平均は1MB程度になります。(シンプルなサイトの場合は500KB以下)

1MB全部読み込んでから表示されるというわけではないので、体感的には500KBくらいで表示される感じになります。(シンプルなサイトで250KB)

よく見るサイトの場合、同じファイルは読み込まないので体感速度が更に5分の1くらいになります。つまり、体感的に100KBが平均サイズになります(シンプルなサイトで50KB)

サーバーの応答時間やレンダリングやらで追加で1秒かかると仮定します。この時間(1秒)は通信速度にほとんど影響されません。スマホがボロイと1秒よりも長くなると思います。

通信速度が500kbps (63KB/s)
新しく見る平均的なサイトだと、全部読み込むのに17秒かかります。体感的には9秒でサイトを見ることができます。よく見るサイトだと、全部読み込むのに4.6秒、体感的に2.6秒くらいでサイトを見ることができます。

通信速度が1Mbps (130KB/s)
新しく見る平均的なサイトだと、全部読み込むのに9秒かかります。体感的には5秒でサイトを見ることができます。よく見るサイトだと、全部読み込むのに2.8秒、体感的に1.8秒くらいでサイトを見ることができます。

通信速度が2Mbps (260KB/s)
新しく見るサイトだと、全部読み込むのに4.8秒かかります。体感的には2.9秒でサイトを見ることができます。よく見るサイトだと、全部読み込むのに2.0秒、体感的に1.4秒くらいでサイトを見ることができます。

通信速度が3Mbps (390KB/s)
新しく見るサイトだと、全部読み込むのに3.5秒かかります。体感的には2.3秒でサイトを見ることができます。よく見るサイトだと、全部読み込むのに1.7秒、体感的に1.3秒くらいでサイトを見ることができます。

上記の例は、平均的なサイトのデータ量1MBで計算しています。Yahooのトップページの場合はページサイズは500KBもないので、通信速度が1Mbsでも、体感的に1.3秒くらいでサイトを見ることができます。2MbpsでもYahooのトップページだと体感的に1.2秒くらいです。スマホに最適化されたサイトや、シンプルなサイトの場合、1Mbpsくらい出ていれば、体感的にほとんど差を感じることはないと思います。

サイトを閲覧するくらいだと、1Mbpsでサクサク見れて、2Mbpsで重いサイトでもサクサク見れる。500Kbpsだと少し我慢してサイトを閲覧することになる。こんな感じです。

平均的な格安SIMは混雑する平日の夜の時間帯でも1Mbps程度は出ているので、サイトの閲覧に関してはほとんどストレスなくできます。ただし平日の昼の時間帯は500kbpsくらいしか出ないので、少し我慢してサイトの閲覧をする必要があります。まったく使えないということにはなりません。

インターネットならほとんどの場合で格安SIMで十分な通信速度が出ますが、平日の昼の時間帯に少しも我慢できない場合は大手キャリアを使うしかなくなります。t

アプリをダウンロードするのに必要な通信速度は3Mbps以上

家にインターネットがある場合はWifiでアプリをダウンロードすればいいので、ダウンロードにかかる時間は格安SIMでも大手キャリアでも関係ありません。

家にインターネットがない場合、または外でアプリをダウンロード(またはアップデート)する場合は下記を読んでください。

平均的なアプリの容量は50MBくらいです。

1Mbpsでダウンロードすると400秒(6分40秒)
3Mbpsでダウンロードすると133秒(2分13秒)
5Mbpsでダウンロードすると80秒(1分20秒)
30Mbpsでダウンロードすると13秒

格安SIMと大手キャリアの通信速度の違いで大きな違いが出るのがアプリをダウンロードするのにかかる時間です。

格安SIMの平均的な通信速度は、平日の朝8時前後で3Mbps、平日の昼まで0.5Mbs、平日の18時から23時まで1Mbpsから3Mbpsくらいです。それ以外の時間帯は、20Mbpsから30Mbpsくらいでます。

格安SIMでアプリをダウンロードしたりアップデートする場合は、この混雑している時間帯以外で行えば問題ありません。

毎日いつでもアプリをたくさんダウンロードしたい場合は大手キャリアを使うべきです。週に2、3個くらいしかアプリをダウンロードしない場合は、混雑していない時間帯でダウンロードするか、混雑している場合は数分我慢して月5000円節約できる格安SIMを使うべきだと思います。

問題が出てくるとしたら、ソーシャル要素のあるゲームアプリをダウンロードするときです。ゲームアプリの容量も50MBくらいですが、初めてゲームアプリを起動したときに追加分のデータをダウンロードし始めます。この追加分のデータ容量が200MBくらい普通にあったりします。(ゲームによってもっとあったり、少なかったり)

200MBの追加データをダウンロードするのにかかる時間
1Mbpsでダウンロードすると27分
3Mbpsでダウンロードすると9分
5Mbpsでダウンロードすると5分
30Mbpsでダウンロードすると1分

ゲームアプリの場合は、混雑している時間帯でダウンロードしてしまうと格安SIMだと数十分くらいダウンロードにかかってしあむ場合があります。

ただゲームアプリや普通のアプリをたくさんダウンロードする場合、一見すると通信速度が速い大手キャリアが良いですが、ダウンロードしまくると簡単に月に使えるデータ容量を使い切って、速度が劇的に遅くなります。。

ゲームアプリを月に10個から20個ダウンロードすると、月に使えるデータ容量を使い切ると思います。

大手キャリアは確かに通信速度は速いですが、その通信速度を堪能してしまうと劇遅になるという代物です。

格安SIMの通信速度の秘密

格安SIMは『下り最大150Mbpsの高速通信ができる』とか記載されていますが、最大150Mbpsであって、実際に出るスピードではありません。

では実際にでる通信速度はいくつかというと、先にも述べたように5Mbpsぐらいです。最大値がいくら高くても実際にでる通信速度とは関係ないので騙されないようにしてください。

通信速度には下りスピード(ダウンロード速度)と上がりスピード(アップロード速度)の2つのスピードがありますが、重要なのが下りスピードです。上がりスピードは300kbpsぐらい出れば十分です。下りスピードが速ければ速いほど快適に使えます。

通信速度が10Mbpsで速い!でもそれ上がりスピード!みたいに引っかからないようにしましょう。

MVNO(格安SIM)ごとに通信速度に大きな差が出る

格安SIMの実際にでる通信速度の平均は5Mbpsと言いましたが、格安SIMごとに実際にでる通信速度に大きな差があります。

つまり、実際に出る通信速度が速い格安SIMがあったり、遅い格安SIMがあったりします。速い格安SIMと遅い格安SIMを比較すると通信速度の差が10倍から100倍あったというのも珍しくありません。

さらに話がややこしくなることに、時期によって通信速度の速い格安SIMが遅くなって普通の格安SIMになったり、普通の格安SIMが速い格安SIMになったりしたりします。唯一の例外は、UQ mobileです。UQ mobileだけはいつでも超速い通信速度を維持していますが、それ以外の格安SIMは数ヶ月(早いと1ヶ月)で通信速度がかなり変動することがあります。

通信速度が普通になることがありましたが、比較的速い通信速度を維持しているのがIIJmioDMM mobileです。

楽天モバイルOCNモバイルONE等は普通の通信速度の格安SIMです。

普通の通信速度の格安SIMですが、基本的に一般的な使い方ならほとんど問題なくつかえるくらいの通信速度になっています。

問題になってくるのが、遅い通信速度の格安SIMです。

BIGLOBEは現在では普通の通信速度が出る格安SIMですが、時期によっては遅くなったりすることがあります。日本通信のb-mobileは速度計測アプリ上では通信速度が速いのですが、裏でなにやらアプリごとの速度制限を行っているらしく、動画を見る場合、読み込みがとても遅いといった不具合が合ったりします。あとSo-net系(Play SIM等)は避けたほうがいいです。Play SIMは夜の通信速度が尋常じゃないくらい遅いという評判が多すぎです。

格安SIMは時間帯によって通信速度がかなり変わる

平均的な格安SIMの通信速度は5Mbpsですが、時間帯によって通信速度が大幅に変わります。

平日の昼の時間帯
通信速度が一番遅くなるのが、平日の昼の時間帯(12:10から12:50)です。ほとんどの格安SIMはこの時間帯の通信速度が大きく低下してしまいます。理由は、みんなお昼休みでスマホをいじるからです。

UQ mobileだけが昼の時間でも圧倒的に速い通信速度(20Mbps)を維持していましたが、2015年11月に昼の速度が1Mbpsから1.5Mbpsまでに低下してしまいました。そのほかの格安SIMは基本的に0.5Mbps前後で落ち着きます。スマホでネットをするくらいなら読み込みが遅いですが使えないほどでもありません。LINEやゲームアプリなんかは基本的に問題なく使えます。

格安SIMの場合は、平日の昼の時間帯(特にオフィス街)はネットが遅くなると考えておいたほうがいいです。電話とかは基本的に問題ありません。

平日の昼でも快適なネットサーフィンやアプリのダウンロード、動画の視聴をしたい場合はUQ mobileだけが選択肢になります。その他の格安SIMでは無理です。

平日の夕方から夜の時間帯
以前は日本通信のb-mobileやOCN モバイル ONEとBIGLOBEが平日の夕方から夜の時間帯で速度低下を引き起こしていましたが、最近では他の多くの格安SIMで速度が低下気味になっています。低下気味といっても、普通に使える程度の通信速度は出ています。

UQ mobileはいつでも快適に使えて、IIJmioとDMM mobileとmineoがそこそこ速く使えて、楽天モバイルとOCNモバイルONE等が普通に使える程度の速度になっています。

平日の朝
平日の朝も通信速度が若干低下しますが、昼の時間帯や夕方から夜の時間帯と比べるとまともです。平日の朝だとだいたいの格安SIMは1Mbpsから3Mbpsは出ています。

基本的に以上の時間帯が速度低下を引き起こす可能性がある時間帯です。それ以外の時間帯は普通の速度の格安SIMでも20Mbpsから30Mbpsくらい出ていたりします。

ドコモやau、ソフトバンク等の大手キャリアの通信速度は確かに速いのです。ただしスマホの場合、そんなに速い通信速度は必要ありません。格安SIMや格安スマホの通信速度で十分満足できます。大手キャリアで月7000円払って不必要に速い通信速度を得るよりも、格安SIMで月2000円払って必要な通信速度を得る方が、絶対いいと思います。

通信速度の最新情報はMVNO格安SIMの通信速度の記録に記載しているので、参考にしてみてください。

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