格安SIMのサイズを変更する方法は3つあります。
①他の格安SIMへ乗り換える方法
②新しいSIMサイズの格安SIMを送ってもらう方法
③SIMカッターやSIMアダプターでSIMのサイズを自分で変える
他社へ乗り換えればキャンペーンで実質無料でSIMのサイズを変更できます。
今の格安SIMのままでサイズ変更する場合は、例外を除いて3000円の変更手数料と数日スマホが使えなくなる期間が発生します。
800円程度のSIMカッターでマイクロSIMをナノSIMに自分で変更できますが、SIM解約時にSIM破損による損害金を請求する格安SIM事業者もあるので注意が必要です。
ここでは格安SIMのサイズを変更する方法と、古いSIMの返却が必要かを徹底解説します。
目次
他社へ乗り換えれば実質無料でSIMのサイズを変更できる
※ データSIMだと単に解約して、別の格安SIMを新規契約するだけです。通話SIMならお得に乗り換えてSIMカードのサイズが変更できます。
格安SIMのサイズを変更したい場合、サイズの変更手数料は3000円程度かかったり、新しいSIMが届くまでスマホが使えない期間が発生したりします。
他の格安SIMヘMNPする場合、MNP転出手数料で3000円かかりますが、キャンペーンで1万円〜1万5000円程度の特典をもらえて、指定のSIMサイズにすることができ、そしてスマホが使えなくなる期間なしに手続きができます。
SIMカードのサイズを変更したい場合、実はキャンペーンをしている他の格安SIMへ乗り換えるのがおすすめだったりします。
格安SIMから他の格安SIMへ乗り換える方法、1万円〜2万円相当の特典ゲットでMNP/機種変/SIMサイズ変更
SIMサイズを変更すると大半の格安SIMはスマホが数日使えなくなる
他社へ乗り換える場合はスマホが使えなくなる期間なしに乗り換えができますが、今の格安SIM事業者でSIMサイズの変更手続きをすると、ほとんどの格安SIMはスマホが数日使えなくなります。
知らずにSIMサイズの変更手続きをして、新しいSIMが届くまで(2,3日くらいかかります)、スマホ難民になる人がそこそこいます。
SIMのサイズ変更には要注意です。
古いSIMの返却をしないとSIM損害金を請求する格安SIMがある
格安SIMの中には、SIMサイズを変更した場合、古いSIMの返却を要求するところがあります。
ほとんどの格安SIMは返却しなくても問題ないですが、中には返却しないとSIM損害金を請求する格安SIMもあります。
返却しないとSIM損害金を請求する格安SIM
U-mobile、DTI SIM、ロケットモバイル、ServersMan SIM
損害金を請求する場合がある格安SIM
楽天モバイルMVNO(旧プラン)、LINEモバイル
SIMカードはレンタル品なので、返却しないと罰金をとるというのが名目ですが、返却したところで返却先でゴミに捨てるだけです。
多くの格安SIMは返却の必要はないか、必要という場合でも罰金は取らない格安SIMが多数ですが、中にはゴミに対して罰金を取る格安SIMもあるので注意してください。
格安SIM解約後はSIMカードの返却は必要?罰金を取るMVNOもあるので要注意
使えなくなる期間なしにSIMのサイズ変更ができる格安SIM
※ ほとんどの場合でSIMサイズ変更費用は3000円です。それ以外の場合は記載します。
楽天アンリミット、UQ mobile、BIGLOBEモバイルのタイプA、mineo、ServersManなら使えなくなる期間なしにSIMのサイズ変更ができます。
これら以外の格安SIMは、SIMカードのサイズを変更すると、新しいSIMが届くまでスマホが使えなくなります。
楽天アンリミット
無料でSIMのサイズ変更(再発行)ができる。SIMカードの返却を要求していますが罰金なし(罰金の有無は公式サイトに未記載)。
UQ mobile
SIMカードの返却不要で罰金もなし。公式サイトにも記載されています。
BIGLOBEモバイルのタイプA
タイプA(au回線)はSIMカードの返却不要で罰金もなし。SIMのサイズ変更には別途SIMカード準備料が394円かかる。
mineo
auプランとソフトバンクプランはSIMカードの返却不要で罰金もなし。ドコモプランはSIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)。SIMカード発行料が別途400円かかる。
ServersMan SIM LTE
手続きを行った月の翌々月25日までに返却しないと紛失手数料が発生する場合がある。SIMのサイズ変更は900円。
SIMのサイズを変更すると使えない期間が発生する格安SIM
下記の格安SIMはSIMサイズの変更手続きをすると、新しいSIMが届くまでスマホが使えなくなります。
スマホが使えなくなる期間が発生するのに加えて、古いSIMカードを返却しないと罰金を取る格安SIMと取らない格安SIMがあるので、分けて記載します。
サイズ変更時に古いSIMカードを返却しないと罰金を取る可能性がある格安SIM
楽天モバイルMVNO(旧プラン)
SIMカードを返却しないとSIM損害金が発生するが、SIM損害金の金額の記載はない。記載はないが、問い合わせで問い詰めると、一律で最大3000円のSIM損害金が発生する場合があると回答。金額の法的根拠はない。
返却期限の記載はないが、いつSIM損害金を請求するかは非公開。請求する場合は事前に連絡もしない。ただし、SIMカードを紛失したと連絡すれば、SIM損害金は発生しない。SIM損害金を請求される前に、紛失したと楽天モバイルに連絡する必要がある。
LINEモバイル
SIMカードを返却しないと3000円のSIM損害金が発生する場合がある。明確な返却期限を設けていない。SIMカッターを使った場合も3000円のSIM損害金を請求する場合がある。
極端な話、5年後に返却してもSIM損害金を請求しないのかと問い詰めましたが、死んでも明確な期限を言いたくないみたいです。
DTI SIM
SIMカードを2ヶ月以内に返却しないと3000円の紛失手数料を請求する場合がある。
ロケットモバイル
SIMカードを1ヶ月以内に返却しないとSIMカード損害金として3000円を請求する場合がある。
サイズ変更時にSIMカードを返却しなくても罰金を取らない格安SIM
IIJmioのタイプD
タイプDのSIMカードの返却は必要だけど罰金はなし。SIMのサイズ変更/交換/再発行の費用は2000円。公式サイトに全て記載されています。
エキサイトモバイル
SIMカードの返却先を記載しているが返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)
NifMo
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)
DMMモバイル
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)
DMMモバイルは、2015年に問い合わせた時は2000円の損害金、SIMカッターの使用不可だったのですが、いつの間にやら対応を変えたようです。
OCNモバイルONE
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)。SIMのサイズ変更には別途SIMカード手配料(SIMカード発行料)が394円かかる。
BIGLOBEモバイルのタイプD
イプD(ドコモ回線)は解約後20日以内にSIMカードの返却が必要だけど、返却しない場合でも罰金はなし(罰金の有無は公式サイトに未記載)。SIMのサイズ変更には別途SIMカード準備料が394円かかる。
b-mobile
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも現在のところ罰金などはない。※やたらと“現在のところ”という点を強調している。
LinksMate
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金などはない(罰金の有無は公式サイトに未記載)。ただし、LinksMateだけ解約手数料としてSIMカード削除事務手数料3000円がかかる。
nuroモバイル
SIMカードを返却しなくても罰金はない
LIBMO(リブモ)
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金などはない(罰金の有無は公式サイトに未記載)
イオンモバイル
SIMカードの返却不要で罰金もなし(返却や罰金の有無は公式サイトに未記載)
ワイモバイル
SIMカードの返却は必須ではないで罰金もなし
スマモバ
SIMカードの返却不要で罰金もなし(ただし、公式サイトには罰金の記載がある)
TONEモバイル
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金などはない(ただし、公式サイトには罰金の記載がある)
FREETEL
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも罰金などはない(罰金の有無は公式サイトに未記載)
QTモバイル
SIMカードの返却をお願いしているが返却しない場合でも現状では罰則などはない(罰金の有無は公式サイトに未記載)。リサイクルや携帯電話不正利用防止の観点から今後変更となる可能性があるが、現時点では罰則を設ける予定はない。Aタイプ(au回線)は返却自体不要。
U-mobile
解約時にSIMカードを返却しないと2000円のSIM損害金が発生するが、サイズ変更の場合は返却の必要なし。
参考までに、ドコモ、au、ソフトバンクはSIMカードの返却不要(罰金もなし)です。一部のMVNOだけが、なぜかSIMカードの損害金を請求しているようです。
自分でSIMカードのサイズを変える方法と注意点、SIMカッターとSIMアダプター
SIMカッターを使うとSIM損害金を請求する場合がある格安SIM
マイクロSIMをSIMカッターで切断してナノSIMにすることができますが、SIMカッターをSIM損害金を請求してくる格安SIMもあるので注意してください。
楽天モバイルMVNO(旧プラン)
担当者の判断で、SIMカッターを使った場合はSIM損害金を請求する場合がある。
ServersMan SIM LTE
SIMカットは可能だが利用不可となった場合、手数料が発生する場合がある。
U-mobile
SIMカッターなどでサイズ変更していた場合、2000円のSIM損害金が発生する。
ロケットモバイル
SIMカットをした場合、SIMカード損害金として3000円を請求する場合がある。
ナノSIMからマイクロSIMに変える場合、SIM変換アダプターを使う
ナノSIMからマイクロSIMにサイズを変える場合はSIM変換アダプターを買うだけです。
Amazon: Ciscle Nano SIM MicroSIM 変換アダプター 4枚セット
SIM変換アダプターを取り付けることで、ナノSIMをマイクロSIMとて使うことができます。
100円程度で買える安いSIM変換アダプターもあるのですが、SIMカードが厚くなり、スマホにSIM変換アダプターを付けたSIMカードが入らなくなる場合があるので注意してください。
マイクロSIMからナノSIMに変える場合、SIMカッターを使う
マイクロSIMをハサミやニッパーでマイクロSIMを切ってナノSIMにすることもできますが、切りすぎたりして失敗することもあるので、マイクロSIMをナノSIMに切り抜くSIMカッターを使うのがおすすめです。
ただし、格安SIMの事業者の中には格安SIMを切り抜いたりするとSIMカード損害金を請求する場合があるので注意してください。
加えて自分でハサミで切ったり、SIMカッターで切り抜くと、場合によってはSIMカードが接触不良を起こす場合があります。
大体は問題なく使えたり、問題ある場合でも何回か抜き差しすれば接触不良が収まる場合がほとんどですが、若干うざいことになる可能性があるので、自分でSIMのサイズを小さくする場合は自己責任でお願いします。
Amazon:i-Plus Company Tech SIMパンチ (micro/nano対応SIMカッター)
実物
とりあえず標準SIMを取り出して試してみました。(マイクロSIMの人は飛ばしてください)
左側がマイクロSIMをナノSIMにする穴、右側が標準SIMをマイクロSIMにする穴です。標準SIMをSIMパンチ(右側)にセットします。
方向を間違えることはまずないと思いますが、念のため気を付けてください。 SIMカードを入れたら、思いっきりベキッと切り抜きます。SIMカードが動かないように軽く押し込んだ状態にして、SIMカードがずれていないか確認して、一気にベキッとやっちゃいます。
標準SIMがマイクロSIMになりました。この切り抜いたマイクロSIMをマイクロSIM用のスマホに入れるとSIMカードは普通に認識してくれました。
切り抜いたところが汚いので気になる人は付いてきたヤスリを軽くかけます。もしくは、切り抜いたマイクロSIMが少しだけ大きい場合があるので、周りにヤスリをかけて少しだけ小さくしたりします。
次にマイクロSIMをナノSIMに切り抜きます。先ほど切り抜いたマイクロSIMを下のようにSIMパンチにセットします。
入れるところを見れば入れる方向がわかるので、間違える人はいないと思いますが、念のため注意します。切り抜く際に位置がずれないように、SIMカードが動かないように軽く押し込んだ状態にして、SIMカードがずれていないか確認してから、一気に全力でベキッとやります。
一番右側にあるやつが、今回切り抜いたナノSIMです。切り抜いたところが汚いので付属のヤスリを軽くかけます。切り抜いたナノSIMが少し大きい場合があるので、その場合はヤスリで周りを少し削ります。
iPhoneに入っていたナノSIMと比較してみます。
切り抜いたナノSIMは汚いですが、iPhoneに入れると普通に使うことができました。切り抜いたナノSIMをマイクロSIMにすることもできます。SIMパンチについてきたSIM変換アダプターを使って、切り抜いたナノSIMをマイクロSIMにしてみます。
こんな感じになりました。マイクロSIMに変換したSIMをスマホに入れると普通に認識してくれました。
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