格安SIMの通話SIMとデータSIMの違いと緊急通報110番/119番

更新日 / 作成者 格安SIMの管理人

格安SIMは用途に応じて大きく2種類あります。一つは通話SIM、もう一つはデータSIMです。

通話SIMは、音声通話SIM、音声通話機能、音声対応、音声タイプ、デュアルタイプなどと呼ばれたりしますが、ここでは通話SIMで統一します。

データSIMは、データ専用、シングルタイプなどとも呼ばれたりしますが、データSIMで統一します。データSIMにはSMSありのデータSIMと、SMSなしのデータSIMの二種類があります。

通話SIMは、携帯電話番号で通話ができて、110番などの緊急通報もできます。月額料金がデータSIMより700円くらい高く、1年以内に解約すると違約金があったりします。お得なキャンペーンをよくやっていたりします。

データSIMは、携帯電話番号では通話ができず、緊急通報もできません。月額料金が通話SIMより安く、最低利用期間もありません。お得なキャンペーンはあまりやっていません。

下記から、より詳しくわかりやすく通話SIMとデータSIMの違いを説明していきます。

格安SIMの通話SIMとデータSIMでできること

通話SIM = データSIM + 携帯電話番号での通話機能

データSIMをスマホやiPhoneに入れると、インターネットができるようになります。Webサイトを見たり、メールの送受信をしたり、アプリをダウンロードしたり、LINEの無料通話やトークもできます。Twitter、Facebook、インスタグラムなどもできます。050のIP電話を使った通話もできます。070/080/090の携帯番号での電話や110番などの緊急通報はできません。

データSIMにはSMSありのデータSIMと、SMSなしのデータSIMがあります。SMSありだと、データSIMでSMSの送受信ができます。アプリのユーザ登録やログインなどでSMSが必要になる場合があります。

通話SIMは、データSIMに携帯電話番号の通話機能が付いたSIMカードです。データSIMでできたことはもちろんできます。070、080、090などの自分の携帯番号で電話をしたり電話を受けたりすることができます。110番などの緊急通報もできます。通話SIMには、SMS機能が標準で付いてきます。

SIMカードの変更について

通話SIM ⇄ データSIMなどに変更はできません。解約して新規契約する必要があります。例えば、データSIMを使っていて、携帯番号での通話機能が必要になったら、データSIMを解約して、通話SIMを新規契約する必要があります。

データSIMは契約時にだけSMSあり/なしを決めることができます。データSIMを契約した後で、途中でSMS機能を付けたり外したりはできません。データSIMのSMS機能を変更したい場合は、解約して新規契約する必要があります。

スマホ、タブレット、ルーターは通話SIM?データSIM?

スマホはほとんどの場合で通話SIM、一部でデータSIM

今使っているスマホやiPhone、もしくは格安スマホを使う場合は、ほとんどの場合で通話SIMです。

ガラケーと格安スマホの2台持ちの場合は、格安スマホにSMSなしのデータSIMを入れて使います。上級者の場合は、DSDS対応の格安スマホでFOMAカードとSMSなしのデータSIMの組み合わせにする場合があります。

携帯番号を捨てて、IP電話だけで電話をする場合はSMSありのデータSIMを使います。SMSなしでも大丈夫ですが、少しリスクが高くなります。

複数台のスマホ(iPhone含む)を持っている場合は、1台だけ通話SIMにして、その他のスマホは必要に応じてデータSIM(SMSあり/なし)です。

タブレットは主にデータSIM、そこそこで通話SIM

LTE対応のタブレットには基本的にSMSなしのデータSIMを使います。LTE対応のタブレットの中には音声通話機能に対応しているタブレットもあるので、その場合は通話SIMを使う場合があります。

高齢者の場合、スマホだと画面が小さく文字が見づらいという理由で、音声通話機能に対応しているLTE対応のタブレットに通話SIMを入れて、スマホとして使う場合がそこそこあります。

参考:格安タブレットと格安SIMという選択肢

※ WiFi専用のタブレットだとデータSIMも通話SIMも使えません。

WiFiルーターはデータSIM

WiFiルーターにはSMSなしのデータSIMを使います。

参考:格安SIMとモバイルルーターのベストな組み合わせ

通話SIMとデータSIMの違い1:データSIMだと携帯電話番号で通話ができない

通話SIMとデータSIMの一番の違いは、携帯電話番号で電話ができるかできないかです。通話SIMは携帯電話番号で通話ができますが、データSIMはできません。

データSIMにも020、070、080、090などの電話番号が付与されていますが、データSIMだとこれらの番号を使って自分からかけることも、相手からかけることもできません。SMS付きのデータSIMの場合にだけ、SMSの送受信にだけ携帯電話番号を使うことができます。

通話SIMなら携帯番号で通話ができます。SMS機能も標準で付いてくるので、SMSの送受信もできます。MNPをすることで、今使っている携帯番号を通話SIMでも使うことができます。

※ データSIMは携帯番号で通話はできませんが、LINEの無料通話や050のIP電話なら使えます。

※ 音声通話機能が付いていないLTE対応タブレットは、通話SIMを使う場合でも携帯番号で通話はできません。音声通話機能が付いたLTE対応タブレットなら、通話SIMで通話ができます。

通話SIMとデータSIMの違い2:データSIMだと緊急通報ができない

データSIMは110番や119番の緊急通報ができません。

通話SIMなしのスマホだと緊急時に救急車や警察に電話をかけることができません。050のIP電話からも110や119へかけられません。

一生のうちに110や119に電話をかけることはほとんどないと思いますが、もし何かやばいことがあった場合、データSIMだと周りに助けを求めたり、LINEの無料通話で友達に助けを求めたりしなくてはいけません。

家に固定電話があればデータSIMでもいいと思います。よっぽどの田舎や治安の悪い場所とかじゃない限り、外でもデータSIMのスマホで問題ないと思います。

問題なのは自宅に固定電話がなくて、データSIMのスマホだけの場合です。家で倒れたらどうしようもありません。家に強盗や泥棒が入ってきたとき警察に電話をかけられなかったら?

ほとんどありえないですが、ありえたときに致命傷を食らいます。家に一台は常に緊急通報できる固定電話またはスマホが必要です。それがあればデータSIMでもOKだと思います。

「緊急通報のみ」の表示でも緊急通報はできない

SIMカードを入れていないスマホの場合、スマホの画面上部に「緊急通報のみ」と表示される場合がありますが、この場合でも緊急通報はできません。

試しにかけてみましたが、110番も119番も出来ませんでした。発信すると1回バイブして電話が切れるだけです。

SMSなしのデータSIM、SMSありのデータSIMでも、050のIP電話からでも緊急通報はできません。

IP電話からフリーダイアルはできない

050のIP電話からではフリーダイアルはできません。

通話SIMで050のIP電話を使っている場合は、フリーダイアルは通常の電話アプリから発信すれば問題ないです。

データSIMで050のIP電話を使っている場合は、相手がフリーダイアル以外の電話番号を用意していない場合、相手にかけることができません。カスタマーサポートなどは、フリーダイアルしか用意していない場合があります。

通話SIMとデータSIMの違い3:データSIMのほうが月額料金が安い

通話SIMとデータSIMの月額料金の差は700円くらいです。この700円の差が音声通話機能の料金です。

月3GB使える通話SIMの月額料金は1600円くらいです。データSIMの場合は900円くらいになります。SMS付きのデータSIMの場合は月1040円くらいです。

通話SIMとデータSIMの違い4:通話SIMには最低利用期間がある

ほとんどのMVNOの通話SIMには最低利用期間があります。最低利用期間はだいたい1年くらいです。最低利用期間内に解約や他社へMNPすると、違約金が8000円ほどかかります。(※ mineoならすぐ解約しても違約金がかかりません)

データSIMの場合、ほとんどの場合で最低利用期間はありません。違約金なしですぐ解約することができます。(※ データSIMでもごく一部のMVNO、例えばTONEモバイルはデータSIMでも2年間の最低利用期間があります)

通話SIMとデータSIMの違い5:通話SIMのキャンペーンがお得

格安SIMを申し込むとキャンペーンで月額割引やキャッシュバックがもらえたりします。

通話SIMを申し込む場合はかなりお得なキャンペーンを適用できたりしますが、データSIMの場合はキャンペーンを適用できないか、適用できる場合でもお得度がだいぶ下がるキャンペーン内容になったりします。

基本的に通話SIMのほうが長く使ってもらえるためキャンペーン内容もお得になっています。データSIMの場合は、解約率も高いのでデータSIMのキャンペーンをしていないMVNOがほとんどです。

格安SIMのキャンペーンのお得度ランキング
格安スマホとiPhoneのキャンペーンのお得度ランキング

SMSなしのデータSIMの注意点

LINEの認証が面倒くさくなる

LINEを使う場合、通話SIMかSMSありのデータSIM、もしくは固定電話番号があれば、簡単に使えます。

SMSなしのデータSIMで固定電話もない場合は少し面倒ですが、Facebookから認証するとSMSなしのデータSIMでもLINEが使えるようになります。(Facebookのアカウントを持っていないと、アカウントを作るところから始まってかなり面倒なことになります・・)

参考:格安SIMと格安スマホのLINEの使い方

セルスタンバイ問題で電池が早くなくなる可能性がある

SMSなしのデータSIMを使うと、電池の消費が早くなり電池持ちが悪くなる場合があります。この問題をセルスタンバイ問題と言います。

どのくらいの悪影響かというと、1時間で0.3%程度だった電池消費が0.6%になるくらいです。24時間だと7%くらい電池を余分に消費します。

スマホのヘビーユーザや一般ユーザだと毎日充電するので影響は少ないですが、ライトユーザだとスマホを長時間放置する傾向があるので、たまに使おうとすると電池切れだったりします。ライトユーザはセルスタンバイに注意が必要です。

SMSなしのデータSIMだと、全てのスマホで電池消費が早くなるわけではないです。機種ごとのセルスタンバイに関しては、スマホの電池持ちの詳細調査を参考にしてみてください。

iPhoneは将来問題になる可能性が少しある

SMSなしのデータSIMをiPhoneで使うと将来iOSのアップデートなどで不具合が発生する可能性が少しあります。

かなり古い話ですが、SMSなしのデータSIMだと、iPhoneで電波を掴むのかなり時間がかかったり、電波の受信が不安定になったりする問題ありました。

iOSのアップデートで直ったり、再発したりしていましたが、ここ数年のiOSのバージョンでは問題は発生していません。ただ、今後も問題なく使えかというと微妙なので、iPhoneでデータSIMを使う場合はSMSありを使うことをオススメします。

iPhoneのアンテナピクト問題

SMSなしのデータSIMを使うとアンテナ(電波)のバーが表示されない場合があります。これをアンテナピクト問題といいます。

iPhoneも以前はアンテナピクト問題があったのですが、iPhoneの「4Gをオンにする」の設定で、「音声通話とデータ」に選択することで、iPhoneでもSMSなしのデータSIMでアンテナが立つようになります。

ただし、これはiPhone 6以降のモデルのみ有効な方法です。VoLTEに対応していないiPhone 5s以前のモデルだと、SMSなしのデータSIMではアンテナピクト問題が発生します。

参考:データSIMのSMS機能は付けるべき? 違いとセルスタンバイによる電池消費問題

高齢者や子供にデータSIMの格安スマホでも大丈夫?

高齢者の場合

高齢者(つまり両親)に持たせるスマホはデータSIMでも問題ないと思います。両親の自宅にはたいてい固定電話があるので万が一のことがあってもそこから警察や救急車にかけることができます。

ただ、問題は高齢者がデータSIMのスマホから緊急通報ができないことを覚え続けられるかどうかです。誰かが倒れた時、慌てふためいて混乱してスマホで緊急通報しようとするかも・・。

子機と間違えてデータSIMのスマホで救急車に電話をしようとしそうな両親の場合は、あきらめて通話SIMにしましょう・・・。

子供の場合

自宅に固定電話があれば子供に持たせるスマホにはデータSIMで大丈夫だと思います。自宅に固定電話がなければ通話SIMです。治安に不安がある場合は、110番をかけられる通話SIMが無難です。

その他の格安SIM関連のお役立ち情報

最終更新日 2018年10月26日 / 作成日 2015年4月16日 / 作成者 格安SIMの管理人

格安SIMと格安スマホの比較と評価で一番詳しいサイト(評判と最新情報も随時更新中)

格安SIMと格安スマホのカテゴリ
↑このページの先頭に戻る