通話SIMとデータSIMの違いと緊急通報110/119

最終更新日 / 作成日 2015年4月16日 / 作成者 格安SIMの管理人

格安SIMには大きく分けて2種類あります。一つは通話SIM、もう一つはデータSIMです。

通話SIMは、音声通話SIM、音声通話機能、音声対応、音声タイプ、デュアルタイプなどと呼ばれたりしますが、ここでは通話SIMで統一します。

データSIMは、データ専用、シングルタイプなどと呼ばれたりしますが、データSIMで統一します。

格安SIMでも、通話SIMとデータSIMとでは大きく違いがあります。

通話SIMは、携帯電話番号で通話ができて、緊急通報もできます。月額料金がデータSIMよりも高く、1年以内に解約すると違約金があったりします。お得なキャンペーンをよくやっていたりします。

データSIMは、携帯電話番号では通話ができず、緊急通報もできません。ただし、月額料金た通話SIMよりも安く、最低利用期間などもほとんどありません。お得なキャンペーンはあまりやっていません。

ざっくりとした違いは上記になります。下記から、より詳しくわかりやすく通話SIMとデータSIMの違いを説明していきます。

違い1:データSIMだと携帯電話番号で通話ができない

通話SIMは携帯電話番号で通話ができますが、データSIMは携帯電話番号で通話ができません。

データSIMにも070や080、090などの携帯電話番号が付与されていますが、これらの番号はデータSIMだと通話には使うことができません。自分からかけることも、相手からかけることもできません。

SMS機能付きのデータSIMなら、SMSの送受信に付与された携帯電話を使うことができます。

通話SIMは、付与された携帯番号で通話をすることができます。SMS機能もデフォルトで付いてくるので、SMSの送受信もできます。MNPをすることで、今使っている携帯番号を通話SIMでも使うことができます。

データSIMやSMS機能付きのデータSIMは、携帯番号で通話をすることはできませんが、LINEの無料通話や050のIP電話なら問題なく使うことができます。

※ 音声通話機能が付いていないLTE対応タブレットの場合、通話SIMでも携帯番号で通話はできません。音声通話機能が付いたLTE対応タブレットに通話SIMを入れれば、携帯番号で通話ができます。

違い2:データSIMだと緊急通報ができない

データSIMは緊急通報ができません。

通話SIMを入れてないスマートフォンだと緊急時に救急車や警察に電話をかけることができません。050のIP電話からも110や119へかけることができません。

一生のうちに110や119に電話をかけることはほとんどないと思います。ですが、もし何かやばいことがあった場合、データSIMだと周りに助けを求めたり、LINEの無料通話で友達に助けを求めたりしなくてはいけません。

家に固定電話があれば別にデータSIMでもいいと思います。よっぽどの田舎や治安の悪い場所とかじゃない限り、外でもデータSIMのスマホで問題ないと思います。

問題なのは自宅に固定電話がなくて、データSIMのスマホだけの場合です。家で倒れたらどうしようもありません。家に強盗や泥棒が入ってきたとき警察に電話をかけられなかったら?

ほとんどありえないことですが、ありえたときに致命傷を食らいます。家に一台は常に緊急通報できる固定電話またはスマホが必要です。それがあればデータSIMでもOKだと思います。

「緊急通報のみ」の表示でも緊急通報はできない

SIMカードを入れていないスマホの場合、スマホの画面上部に「緊急通報のみ」と表示される場合がありますが、この場合でも緊急通報はできません。

試しにかけてみましたが、110番も119番も出来ませんでした。発信すると1回バイブして電話が切れるだけです。

実際に試したところ、データSIMでも、SMS機能付きのデータSIMでも、050のIP電話からでも緊急通報はできなくなっていました。

IP電話からフリーダイアルはできない

通話SIMでもデータSIMでも、050のIP電話からではフリーダイアルはできません。

通話SIMで050のIP電話を使っている場合は、フリーダイアルは通常の電話アプリから発信すれば問題ないです。

データSIMで050のIP電話を使っている場合は、相手がフリーダイアル以外の電話番号を用意していない場合、相手にかけることができません。

違い3:データSIMのほうが月額料金が安い

通話SIMとデータSIMの月額料金の差は700円くらいです。この700円の差が音声通話機能の料金です。

月3GB使える通話SIMの月額料金が1600円だとすると、データSIMは900円くらいになります。SMS付きのデータSIMの場合は月1040円くらいです。

違い4:通話SIMには最低利用期間がある

ほとんどのMVNOの通話SIMには最低利用期間があります。最低利用期間はだいたい1年くらいになっていて、その期間内に解約や他社へMNPすると、違約金が8000円ほどかかります。(※ mineoなら、解約の場合は、すぐ解約しても違約金がかかりません。)

データSIMの場合、ほとんどの場合で最低利用期間はありません。違約金なしですぐ解約することができます。(※ データSIMでもTONEモバイルは2年間、楽天モバイルのキャンペーン機種の場合は半年間の最低利用期間があります)

違い5:通話SIMのほうがキャンペーン内容がお得

MVNOでは、通話SIMやデータSIMを申し込むと、一定期間の月額割引やキャッシュバックなどのキャンペーンをしていますが、通話SIMを申し込んだほうがお得なキャンペーン内容になっています。

基本的に通話SIMのほうが長く使ってもらえるためキャンペーン内容もお得になっています。データSIMの場合は、解約率も高いのでデータSIMのキャンペーンをしていないMVNOがほとんどです。

参考:格安SIMと格安スマホのキャンペーンの最新情報

プラン変更の注意点

格安SIMでは基本的に月に使うデータ量を変更するという意味で、データ量のプラン変更をすることができます。

データSIMからSMS付きのデータSIM、データSIMから通話SIM、SMS付きのデータSIMから通話SIM等への変更はできません。

もしデータSIMから通話SIMにしたい場合、データSIMを解約して、通話SIMは新規契約する必要があります。

データSIMにSMS機能を付けたくなっても、後からではSMS機能は付けることはできません。既存のデータSIMを解約して、SMS付きのデータSIMを新規契約しなければなりません。

SMSなしのデータSIMの注意点

通話SIMやSMS付きのデータSIMを使う場合は問題ないのですが、SMSなしのデータSIMの場合は下記の違いに注意する必要があります。

LINEの認証方法の違い

LINEを使うには携帯電話番号か固定電話番号が必要ですが、Facebookからでも認証はできるのでSMSなしのデータSIMでも問題なく使うことができます。

参考:格安SIMと格安スマホのLINEの使い方

セルスタンバイ問題(+アンテナピクト問題)

セルスタンバイ問題

SMSなしのデータSIMを使うと、電池の消費が早くなり電池持ちが悪くなる場合があります。どのくらいの悪影響かというと、1時間で0.3%程度だった電池消費が0.6%くらいです。

1時間だと大したことないのですが、24時間だと7%くらいの差が出ます。スマホのヘビーユーザや一般ユーザの場合、毎日充電するので影響は少ないです。

ライトユーザの場合、スマホを長時間放置する傾向があるので、ふと使おうとすると電池切れ・・、ということがあるので、ライトユーザの場合にセルスタンバイに注意が必要です。

SMSなしのデータSIMだから、全てのスマホでセルスタンバイが発生して電池消費が早くなるというわけではないです。機種ごとのセルスタンバイに関しては、スマホの電池持ちの詳細調査を参考にしてみてください。

アンテナピクト問題

SMSなしのデータSIMを使うと、スマホのアンテナ(電波)のバーが表示されない場合があります。これをアンテナピクト問題といいます。

とは言っても、アンテナピクト問題が発生するAndroidスマホは、知っているのは2015年に発売されたDesire 626くらいです。現在では、Androidスマホでは、アンテナピクト問題はほとんど存在しないので無視していいです。

iPhoneも以前はアンテナピクト問題があったのですが、iPhoneの「4Gをオンにする」の設定で、「音声通話とデータ」に選択することで、iPhoneでもSMSなしのデータSIMでアンテナが立つようになります。

ただし、これはiPhone 6以降のモデルのみ有効な方法です。VoLTEに対応していないiPhone 5s以前のモデルだと、SMSなしのデータSIMではアンテナピクト問題が発生します。

参考:データSIMのSMS機能は付けるべき? 違いとセルスタンバイによる電池消費問題

高齢者や子供にデータSIMの格安スマホでも大丈夫?

高齢者の場合

高齢者(つまり両親)に持たせる携帯の場合は、データSIMでも問題ないと思います。両親の自宅にはたいてい固定電話があるので万が一のことがあってもそこから警察や救急車にかけることができます。

問題は高齢者がデータSIMのスマホから緊急通報ができないことを覚え続けられるかどうかです。誰かが倒れた時、慌てふためいて混乱してスマホで緊急通報しようとするかもしれません・・。

子機と間違えてデータSIMのスマホで救急車に電話をしようとしそうな両親の場合は、あきらめて通話SIMにしましょう・・・。

子供の場合

自宅に固定電話があれば子供に持たせるスマホにはデータSIMを入れた格安スマホで大丈夫だと思います。自宅に固定電話がなければ通話SIMです。

ただ、治安に不安がある場合は、110をかけられる通話SIMを選んでおいたほうが無難です。

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