ZenFone 3の詳細スペックと使える格安SIMのまとめ(2016年発売)

ZenFone 3は2016年10月7日に発売された格安スマホです。ドコモ回線、au回線(UQモバイル)、ソフトバンク回線(ワイモバイルとLINEMO)の格安SIMで使えます。

楽天モバイルでは使えません。(ahamoは不明)

完成度の高い格安スマホでしたが、発売時の価格は台湾版が25,000円程度だったのに、日本版は43,000円のおま国価格でASUSのアンチを作り出した機種です。

ZenFone 3

ーーー 以下2017年時点の評価 ーーー

ZenFone 3は高性能で省エネのCPUと3GBのRAMを搭載してい、電池持ちもカメラの性能も結構良く、外観は高級感のある格安スマホです。2016年と2017年で代表的な格安スマホの一つになりました。

ZenFone 3はデュアルスタンバイに対応しているので、ドコモのガラケー(FOMAカード)と格安スマホ(データSIM)を1台にまとめることもできました。

ここではZenFone 3の詳細スペックと使える格安SIM、性能レビューを徹底解説します。

格安スマホおすすめ機種ランキングと性能比較【2024年3月】

ZenFone 3の詳細スペック(性能)

日本版(国内版)のZenFone 3には複数のモデルがあります。

  • 5.2インチのZenFone 3 ZE520KL
  • 5.5インチのZenFone 3 ZE552KL
  • 5.5インチのZenFone 3 Deluxe ZS550KL
  • 5.7インチのZenFone 3 Deluxe ZS570KL(無視)
  • 6.8インチのZenfone 3 Ultra(無視)

一般的にZenFone 3といった場合は、5.2インチのZenFone 3 ZE520KLです。

5.7インチのZenFone 3 Deluxe ZS570KLは超高性能ですが、価格が8万9800円もして、在庫がほとんどないので入手が相当困難です。ここでは無視です。

6.8インチのZenfone 3 Ultraを扱っていたのはUQ mobileだけです。

ZenFone 3ZE520KLZE552KLDeluxe ZS550KL
CPUオクタコア2.0GHz Snapdragon 625
GPUAdreno 506
RAM3GB4GB
ROM32GB64GB
ディスプレイ5.2インチ5.5インチ
解像度1920×1080
カメラ背面1600万画素(F値2.0)/前面800万画素
電池容量2650mAh3000mAh
サイズ146.87 x 73.98 x 7.69mm152.59 x 77.38 × 7.69mm151.4 x 76.7 × 7.8mm
重さ144グラム155グラム160グラム
連続待受493.6時間518.7時間不明
本体カラーゴールド/ホワイト/ブラック
発売日2016年10月2017年3月2016年10月
価格(税別)3万9800円
3万4800円
4万2800円5万5800円
4万5800円

Android 6.0(8.0へのアップデート可)、SIMフリー、テザリング対応、外部マイクロSD(最大2TB)、デュアルSIMデュアルスタンバイ対応(マイクロSIMx1とナノSIMx1)、指紋認証対応、WiFi 802.11b/g/n/ac対応、USB Type C 2.0対応(ZS550KLは3.0対応)、ジャイロスコープ搭載

外部マイクロSDとナノSIMのスロットが共有スロットになっているので、外部マイクロSDを使う場合はナノSIMが使えず、マイクロSIMの1枚しか使えなくなります。

ZenFone 3で使える格安SIMのまとめ

ZenFone 3の対応バンド
・FDD-LTE(4G): B1/2/3/5/7/8/18/19/26/28
・TDD-LTE(4G): B38/39/40/41
・WCDMA(3G): B1/2/5/6/8/19

ZenFone 3 Deluxe ZS550KLは、上記のバンドに加えてFDD-LTEのB4/12/17、そしてWCDMAのB4にも対応しています。

ZenFone 3はドコモ回線の格安SIMソフトバンク回線の格安SIMau回線の格安SIMで使えます。SIMのサイズはナノSIMです。(マイクロSIMも使えます)

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Zenfone 3はかなり古い機種なので、機種変更がおすすめです。

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最低利用期間と違約金:なし

2GB:月850円 / 5GB:月990円 / 10GB:月1,500円 / 15GB:月1,800円 / 20GB:月2,000円

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2017年時のZenFone 3の性能レビュー

ZenFone 3はDSDSに対応していて、auのVoLTEも使えて、電池持ちも良く、省エネで高性能なCPU、RAMも3GB以上、ROMは32GB以上、カメラ性能も良い、非常に完成度の高い格安スマホです。

問題点を挙げるとしたら、日本人の足元を見た割高な価格設定と、統一性のない機種名による販売手法です。

デュアルスタンバイで、ドコモのガラケーと格安スマホを1台にまとめられた

ZenFone 3の強みの一つはデュアルSIMのデュアルスタンバイで、ドコモのガラケーと格安スマホを1台にまとめられたことです。

デュアルスタンバイに対応することで、2枚のSIMカードを同時に使えます。

今までデュアルSIMのスマホはありましたが、使うSIMカードを設定から手動で切り替える必要がありましたが、デュアルスタンバイなら自動で音声SIMとデータSIMを使い分けてくれます。

ガラケーと格安スマホの二台持ちをしている場合、これで1台にまとめることができます。

デュアルスタンバイの設定

ZenFone 3 ZE520KL / ZE552KL / Deluxe ZS550KLの違い

ZenFone 3 ZE520KL / ZE552KL / Deluxe ZS550KLの主な違いは下記になります。

  • ZenFone 3 ZE520KL:5.2インチ、RAM3GB、ROM32GB
  • ZenFone 3 ZE552KL:5.5インチ、RAM4GB、ROM64GB
  • ZenFone 3 Deluxe ZS550KL:5.5インチ、RAM4GB、ROM64GB

一般的に売られているのがZenFone 3 ZE520KLです。ZenFone 3 ZE552KLは大手家電量販店のみ取り扱っていて、ZenFone 3 Deluxe ZS550KLはUQ mobileでしか取り扱っていません。

CPUは全てSnapdragon 625なので、RAMが3GBだろうが4GBだろうが、たいして体感値は変わりません。

なんでこんな意味不明なプロダクト展開をしているのか理解できませんが、ZenFoneを作っているASUSはモノを作るのはうまいけど、戦略的に売ることができない会社なんだと思います。

割と高性能で省エネのCPUと3GB/4GBのRAMを搭載

ZenFone 3 ZE520KL、ZenFone 3 ZS550KL、ZenFone 3 Deluxe ZS550KLはオクタコア2.0GHz Snapdragon 625というCPUを搭載しています。

オクタコアはコアが8個あるCPUです。コアが多ければ多いほど基本的に性能が良くなります(例外もあります)。加えてGHzの数値が大きくなればなるほど性能が良くなります。

オクタコア2.0GHz Snapdragon 625は格安スマホの中でも結構性能の良いCPUです。

万能的になんでもサクサク使えて、ゲームも快適に遊べます。省エネ性能に優れたCPUなので電池持ちも良くなります。

一般的なゲームから少しハードなゲームまで、問題なく遊ぶことができます。

Antutu(v6.2.1)の結果

2024年版:超ざっくりしたCPUの性能表(SoC性能)
超高性能
Snapdragon:888、7+ Gen2、8 Gen1、8+ Gen1、8 Gen2
Google:Tensor、Tensor G2、G3(スナドラ888くらい)
MediaTek:9200+(スナドラ8 Gen2くらい)
iPhone:12シリーズ、SE3、13シリーズ、14シリーズ、15、15Plus、15Pro、15Pro Max
高性能
Snapdragon:6 Gen1、778G、780G、7 Gen1、855、860、865、870
MediaTek:Dimensity 8020と1200-Ultra(スナドラ865くらい)
Galaxy:Exynos1280と1380(スナドラ778Gくらい)
iPhone:XR、XS、XS Max、SE2、11シリーズ
比較的高性能
Snapdragon:732G、750G、695、765G、845
MediaTek:Dimensity 800U、Helio G99(スナドラ695くらい)
iPhone:8、X
普通性能
Snapdragon:480、480+、730、730G、690、720G、835
MediaTek:Dimensity 700
iPhone:7
低性能
Snapdragon:662、665、660、820、670、675、680、710
MediaTek:Helio G85
iPhone:6s、SE1

右に行くほど高性能です。一般的な使い方なら普通性能または比較的高性能で十分です。重い3Dゲームが好きな場合は高性能以上を選びます。

スマホをたくさん使う場合で常にヌルヌルサクサク使いたい場合、またはゲーム性能を最重視する場合は超高性能を選びます。ただし、ゲーム性能を最重視する場合はROG系などのゲーミングスマホが無難です。

ZenFone 3 ZE520KL(5.2インチ)のROMの空き容量

何も更新しない状態の5.2インチのZenFone 3 ZE520KLの最初の空き容量

最初の空き容量は23.56GBです。個人差が大きいですが、必要最低限のアプリをアップデート/ダウンロードすると、空き容量は20.5GBぐらいになります。

ZenFone 3の電池持ち

電池持ちを左右するのは下記のスペックになります。

ZenFone 3 ZE520KLの電池容量は2650mAh、連続待受時間は434時間(3G)/493.6時間(au VoLTE)。CPUがSnapdragon 625で、5.2インチのディスプレイで解像度は1920×1080です。

ZenFone 3 ZE552KLとZS550KLの電池容量は3000mAh、連続待受時間は不明。CPUがSnapdragon 625で、5.5インチのディスプレイで解像度は1920×1080です。

5.2インチ = 115mm x 65mm = 74.75cm2
5.5インチ = 122mm x 68mm = 82.96cm2 (面積11%UP)

ZE552KLとZS550KLの方がディスプレイの面積が11%アップしますが、電池容量は13%UPするので、ZE552KLとZS550KLの方がZE520KLよりも電池持ちが画面表示時で2パーセント良くなります。

Snapdragon 625は省エネに優れたCPUなので電池持ちが良いです。

実際の電池持ちのテスト結果

ZenFone 3 ZE520KLの電池持ちのテストを行った結果、スリープ時の電池持ちは最近のAndroid6搭載の格安スマホと比べて悪いですが、実際の使用時の電池持ちはかなり良い結果になりました。

他のAndroid 6スマホだとDOZEモードにより、スリープ時の電池持ちは20日前後も持つのですが、ZenFone 3の場合は2〜3割ほど持ちが悪くなりました。

Youtubeの連続再生時間が10時間43分と格安スマホの中でもかなり良いです。ゲームをする場合も他の格安スマホと比べて、かなり電池が持ちます。

スマホの実機テストによる実際の電池持ち(実測)

PCMarkの電池持ち
AQUOS sense815時間54分
Pixel7a16時間04分 (60Hz)
14時間41分 (90Hz)
Pixel6a15時間11分
OPPO Reno10 Pro 5G14時間53分
OPPO Reno7 A16時間35分 (90Hz)

PCMarkの電池持ちはWebサイトの閲覧、動画の編集、データの書き込みや改変、写真の加工など繰り返したときの電池持ちです。

下記のページに電池持ちのテストの詳細や、電池の寿命を伸ばす方法、多数の格安スマホの電池持ちのテスト結果を掲載しているので参考にしてみてください。

スマホの電池持ちの詳細調査と電池を長持ちさせる方法

ボタンは画面に含まれないので、画面を広く使える

ZenFoneの場合、ホームボタンや戻るボタンは画面に含まれないので、他の同じ画面の大きさのスマホよりも画面を広く使うことができます。

左がZenFone 3(5.2インチ)で右がP9lite(5.2インチ)です。

ZenFone 3はホームボタンや戻るボタンは画面に含まれないので、同じ画面の大きさのP9liteよりも1行くらい表示範囲が広くなっています。

カメラの性能は普通より少し良いくらい

ZenFone 3 ZE520KLとZenFone 3 Deluxe ZS550KLのカメラの性能は普通、または普通より少し良いくらいです。

ZenFoneを作っているASUSはカメラ性能にあまり力を入れていない気がします。対してP9liteやP9、Honor 8などを作っているHuaweiはカメラ性能にかなり力を入れています。

GPSと電子コンパスの精度は良い、特に電子コンパスが正確

Google Mapsを起動して自分の位置を見ながら、真夜中の夜道をウロウロしてみましたが,ZenFone 3のGPSの精度は普通に良かったです。普通にナビとして使うことができます。

ちなみにZenFone 2 LaserはAndroid 6にアップデートしても相変わらずGPSの精度はクソでした。格安スマホの中でも、ZenFone 2 LaserのGPSの精度は圧倒的に悪いので注意してください。(ZenFone GoのGPSの精度もクソです)

ZenFone 3の電子コンパスの精度がかなり正確です。スマホの電子コンパスは±30度くらいずれることが多いのですが、ZenFone 3の電子コンパスが±10度もないくらい正確でした。

ZenFone 3のその他のポイント

Android 8.0へアップデート可能

ZenFone 3はAndroid 6.0ですが、Android 8.0へアップデートできます。

見た目が格段に良くなった

今までのZenFoneシリーズは見た目が若干安っぽい感じでした。ZenFone 3は今までのZenFoneシリーズと比べて格段に見た目が良くなっています。

ただし、表面がピカピカしていて、本体カラーがブラックだと指紋や手垢が割と目立ってしまいます。シルバーの方が目立たなそうなので、色にこだわりがなければシルバーの方がオススメです。

ツルツルするので、落とすのを恐れてカバーを付ければ、指紋や手垢は関係なくなりますが・・。

指紋認証に対応

最近発売された多くのスマホと同じように、ZenFone 3でも指紋認証に対応しています。反応も良くて、持つとちょうど良い場所に指紋センサーがあるので楽です。

USB Type C 2.0に対応

スマホを充電する時に、ケーブルの向きを気にせずに、ぶっさせるので楽です。

ZS550KLとZS570KLとUSB Type C 3.0にも対応しているので、より充電が早くなりパソコンでのデータ転送がより速くなります。まぁ、そんなに気にするほどでもないとは思いますが・・・。

5GHzのWiFiに対応

IEEE802.11acに対応しているので、WiFiが5GHzに対応していれば、5GHzでデータをやりとりできます。WiFiでのデータ通信が倍以上速くなることも。。

2017年時のZenFone 3の評判

ZenFone 3の評判は上々でした。日本価格を発表するまでは・・・。

台湾版が25,000円程度なのに、ほとんど同じ性能で日本版は43,000円です。技適やauのVoLTE対応である程度高くなるのはわかるのですが、4万越えって、なめてんだろうお前状態です。

これも全てはスマホ後進国の日本に住んでいるのが悪いんだろうと・・。昔は家電は日本製で安くて一番早く買うことができた。今では他国の製品を、他国で発売されてから数ヶ月待って、割高な価格で売られる始末です。(;;)

ZenFone 3は個人的にも微妙です。

ただ、発売から8ヶ月後に35,000円程度で買えるようになりました。値段もそこそこ手頃な感じになり、ZenFone 3はかなり完成度の高い格安スマホなので、割とオススメの格安スマホになりました。

その他の格安SIM用のおすすめのスマホ

格安スマホのおすすめ機種ランキングでは、主に端末の選び方(スマホの性能や評価)を中心に説明しています。

  • OPPO Reno9 A
    • 見た目が良くて、電池持ちも良い。実売42,500円、6.4インチ、Snapdragon 695、RAM8GB、ROM128GB、カメラ4800万画素(F値1.7)+超広角800万画素(F値2.2)+マクロ200万画素、重さ183g、電池容量4500mAh、防水、おサイフケータイ
  • Google Pixel7a
    • 超高性能。カメラ性能も良い。69,300円、6.1インチ、Google Tensor G2、RAM6GB、ROM128GB、カメラ6400万画素(F値1.89)+超広角1300万画素(F値2.2)、重さ193g、電池容量4385mAh、防水、おサイフケータイ
  • AQUOS sense8
    • 2023年の注目スマホ。実売53,000円、6.1インチ、Snapdragon 6 Gen1、RAM6GB、ROM128GB、カメラ5030万画素(F値1.9)+超広角800万画素(F値2.4)、重さ159g、電池容量5000mAh、防水、おサイフケータイ、耐衝撃
この記事の最終更新日 2023年8月14日 / 作成日 2016年8月30日
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