格安SIMとWiMAX2+のPING値とパケットロスの詳細と計測結果

最終更新日 / 作成日 2017年4月9日 / 作成者 格安SIMの管理人

ここでは格安SIMとWiMAX2+のPING値とパケットロスについて簡単に説明した後に、それぞれの計測結果を掲載します。

PING値について

PING値(ピングチ)とは、応答速度のことです。

例えば、ドアをノックして、中の人が気づいて返事をするまでの時間みたいなものです。返事が早ければ早いほど、中の人が早く出てくる可能性が高くなります。ただ、中の人が歩く速度(通信速度)が遅いと、返事が早くてもなかなか出てこない場合もあります。

PING値はMVNO側で調整できる

PING値が小さければ小さいほど(早ければ早いほど)、ネットの反応は良くなるのですが、下記で説明するパケットロスを出す可能性が高くなります。PINGが早いからと言って、必ずしも良いことというわけではないので注意が必要です。

加えて、返事だけ早くしているMVNOも存在している可能性があるので注意が必要です。

パケットロス(パケロス)について

パケットロスとは、途中でデータを紛失する事です。

上記の例えで言うと、ドアをノックしても、中の人が返事をしない事を言います。たいていの場合は、パケットロスが発生すると、自動的にもう一度ドアをノックして返事をもらいます。パケットロスが増えれば増えるほど、通信の質が悪くなります。

ただ、多少のパケットロスならほとんどの場合で取り戻せるので、問題はほとんどありません。パケットロスが10%を超えてきたらやばそうです。

IP電話の場合、パケロスをすると音質に問題が出ると思うので、IP電話を使う場合は、パケロスが大きなものは避けた方が良いです。加えてIP電話の場合は、PING値も小さいものがベターです。あと、パソコンのオンラインゲームなんかの場合は、パケロスをするとゲームプレイに支障が出るとか何とかを聞いたことがあります。

パケットロスも調整できる?

今回のテストで一番厄介だったのが、パケットロスを調整している可能性がある格安SIMが存在したことです。というか、FREETELなんですが、FREETELの低速モードは普通のPINGでは、PING値も早くパケロスも発生しないのですが、少し特殊なアプリ(IP電話用の通信品質を計測するアプリ)では、かなりのパケロスを発生させていました。なお、FREETELの高速モードなら特殊なアプリでもパケロスしていませんでした。

全ての格安SIMで特殊なアプリでのテストはまだ行なっていませんが、5,6個試した中では、FREETELの低速モードだけがパケロスを調整しているような計測結果になっています。

IP電話用の計測アプリでのテストは時間がかかるため、後日行いますが、現状ではPINGでのパケロスがなくても安心はできない可能性があるので、注意してください。

PING値とパケロスの計測の仕方

2017年4月5日(平日、水曜日)の20時30分から22時まで、そして4月6日と7日(平日、木曜と金曜)のお昼の12時15分〜55分の間でPING値とパケロスの計測を行いました。

格安SIMを入れたスマホをテザリングして、ノートパソコンからPINGを行いました。夜の計測は各100回、昼の計測は各50回のPINGを行い、PINGの平均値、標準偏差、パケロス率の計測を行いました。PING先はGoogleのパブリックDNSです。

標準偏差は、例えば生徒が100人いて平均点が50点の場合、標準偏差が10だったら、40点〜60点の中に生徒が68人いるような感じです。標準偏差が小さければ小さいほど、PING値のブレが少ない格安SIMと評価できます。厳密には少し違うのですが、あまり気にしない!

スマホの性能によるPING値やパケロスへの影響は少ないので無視します。(全てそこそこ以上の性能のスマホを使って計測を行っています)

PING値やパケロスは、MVNO側で意図的に不正に操作している可能性があるので、基本的に足切り要素として参考にしてください。

格安SIMとWiMAX2+のPING値とパケロスの計測結果

※ 色でグループ(MVNE)分けをしています。

PINGとパケロスは、高速モードと低速モードでも同じような数値が出ましたが、とりあえず全て掲載します。

平日夜中PING(ms)標準偏差(ms)パケロス率(%)
楽天モバイル(jp、高速)350.688.80
楽天モバイル(jp、低速)325.681.90
楽天モバイル(co、高速)336.0147.40
楽天モバイル(co、低速)350.7148.11
UQ mobile(3GB、高速)59.032.20
UQ mobile(3GB、低速)57.017.30
UQ mobile(無制限)72.8710
NifMo138.8168.33
OCNモバイルONE(高速)126.943.35
OCNモバイルONE(低速)117.117.75
イオン(タイプ2、高速)88.617.011
イオン(タイプ2、低速)87.99.313
LINEモバイル150.2145.30
IIJmio(A、高速)130.477.90
IIJmio(A、低速)108.266.20
IIJmio(D、高速)176.813.71
IIJmio(D、低速)175.39.02
DMMモバイル(高速)193.748.95
DMMモバイル(低速)190.858.81
FREETEL(高速)88.129.00
FREETEL(低速)89.213.80
mineo(ドコモ、高速)132.127.82
mineo(ドコモ、低速)126.523.01
mineo(au、高速)152.836.22
mineo(au、低速)148.425.44
BIGLOBE SIM57.227.20
U-mobile92.340.55
DTI SIM97.847.32
トーンモバイル89.857.42
おかわりSIM59.042.01
0SIM161.037.09
nuroモバイル98.955.21
ロケットモバイル80.920.50
ワイモバイル96.038.40
BIGLOBE WiMAX2+74.722.00
平日昼PING(ms)標準偏差(ms)パケロス率(%)
楽天モバイル(jp、高速)403.171.52
楽天モバイル(jp、低速)416.073.84
楽天モバイル(co、高速)383.087.92
楽天モバイル(co、低速)357.587.60
UQ mobile(3GB、高速)74.864.50
UQ mobile(3GB、低速)57.219.10
NifMo271.4358.66
OCNモバイルONE(高速)123.833.818
OCNモバイルONE(低速)121.839.912
イオン(タイプ2、高速)104.855.120
イオン(タイプ2、低速)85.29.412
LINEモバイル151.1105.06
IIJmio(A、高速)134.773.10
IIJmio(A、低速)112.162.92
IIJmio(D、高速)157.959.44
IIJmio(D、低速)129.99.42
FREETEL(高速)124.618.70
FREETEL(低速)107.756.02
mineo(ドコモ、高速)138.531.114
mineo(ドコモ、低速)122.87.512
mineo(au、高速)157.458.318
mineo(au、低速)154.663.320
BIGLOBE SIM56.936.70
U-mobile82.028.90
DTI SIM92.145.84
トーンモバイル84.633.42
おかわりSIM65.654.10
0SIM205.634.442
nuroモバイル294.0106.04
ロケットモバイル160.065.20
ワイモバイル90.623.80
BIGLOBE WiMAX2+78.932.50

MVNEごとのPING値とパケットロス率の評価

大手キャリアから回線を複数のMVNEが借りて、それぞれのMVNEが自社のMVNOだけで使う、または複数のMVNOに回線を又貸しして、MVNOが格安SIMサービスをユーザに提供しています。

MVNEが同じだとPING値とパケットロス率も共通するところが出てくるので、MVNEごとにPING値とパケットロス率を評価します。

楽天モバイル

楽天モバイルはパケットロスはほとんど起きませんでしたが、PING値が圧倒的に遅かったです。

楽天モバイルは利用用途ごとに実際に出る通信速度が極端に変わってくる格安SIMです。おそらく楽天モバイルはテザリングをすると、テザリングがトリガーになってPINGを超遅くしている可能性があります。

スマホの計測アプリ(Speedtest by Ookla)で計測するとPINGが100msを下回っています。おそらくスマホ単体で使う場合は、PINGはここまで遅くなっていないと思いますが、テザリングを行うとひどい状態になります。(計測アプリのPINGだけ速くしている可能性もありますが・・)

楽天モバイルには050データSIMというのがあり、050番号のIP電話(Viber)を使うことができます。このIP電話自体はそんなに悪い評判は聞かないので、楽天モバイルのデータ通信で特別扱いがされているのかもしれません。

楽天モバイルはテザリングを行うとPING値が最悪になります。他の格安SIMはテザリングを使った場合でも、PING値が悪くなるというのは発生しませんでした。

長期契約中の楽天モバイルの詳細評価

UQ mobile

いつでも超速いUQ mobile、PING値とパケロスも問題なく優秀でした。UQ mobileの無制限プランの標準偏差が少し大きかったですが、気にしなくていいです。

ということで、特に書くこともないのでUQ mobileのPING値とパケロス率の評価はここまで。

長期契約中のUQ mobileの詳細評価

NTTコミュニケーションズ系(OCN等)

NTTコミュニケーションズ系は、OCNモバイルONE、NifMo、LINEモバイル、イオンモバイルのタイプ2です。

NTTコミュニケーションズ系の格安SIMは、標準偏差とパケロス率に問題を抱えていました。

標準偏差は数値がばらつくほど高くなるのですが、NifMoとLINEモバイルの標準偏差が突出していました。OCNモバイルONEとイオンモバイルのタイプ2の標準偏差は低い値ですが、パケロス率が非常に高いものになっています。

標準偏差がばらつきが出る主な理由は、時間がかかってもPINGの反応が戻ってくるのを待つか、それともパケロスとして扱うかの違いになっています。

NifMoはPINGの反応が遅いと、ギリギリまで待つ傾向があります。このため、PING値に普通のものと極端に遅いものが混じる結果が出ていました。

OCNモバイルONEとイオンモバイルのタイプ2はPINGの反応が遅いと、さっさとパケロスしていました。このためNifMoと比べて標準偏差は小さいですが、パケロス率が増大していました。

LINEモバイルは中間的な感じです。NifMoっぽい動きをしたり、OCNモバイルONEっぽい動きをしたりします。

NifMoの平日の昼のPING結果

だいたい70ms程度でPINGの反応が戻ってきますが、5回に1回くらいは1000ms程度のPING値になっていました。

NifMoとOCNモバイルONE等、一体どっちが良いのかよくわかりませんが、情報提供さんによると、イオンモバイルのタイプ2でIP電話(SMARTalk)を使った場合、使うに耐えない音質になっていたそうです。IP電話を使う場合は、とりあえずパケロスしまくるイオンモバイルのタイプ2は避けた方が良いです。

PING値やパケロス率から、NTTコミュニケーションズ系の格安SIMはIP電話では避けた方が無難な感じですが、NTTコミュニケーションズは050Plusも扱っているので、050Plusの場合は優遇措置を取っている可能性もあります。もしくは、050Plusはパケロスを前提にした設定になっているのかもしれません。

長期契約中のNifMoの詳細評価
長期契約中のOCNモバイルONEの詳細評価
長期契約中のイオンモバイルの詳細評価
長期契約中のLINEモバイルの詳細評価

IIJmio系

IIJmio系の格安SIMは、IIJmioのタイプD、エキサイトモバイル、DMMモバイル、イオンモバイルのタイプ1です。IIJmioのタイプAはIIJmio系とは少し違うので、別評価になります。

IIJmio系は混雑時になると、PING値を遅くしてパケロスを防ぐように調整されています。ということで、平均的な格安SIMと比較するとPING値は遅いですが、パケロスは結構低めな結果になっていました。

IIJmio系の格安SIMの通信速度はほぼ同じになるので、IIJmioと念のためDMMモバイルだけPING値とパケロス率の計測を行いました。DMMモバイルよりIIJmioの方が少し優秀な数値になっていました。計測時間が50分ほどずれているので、計測時間の差も考えられるので、後日再計測を行っててみようと思います。

IIJmioのタイプA(au系の格安SIM)は、PING値も低くパケロスも少なかったです。

長期契約中のIIJmioの詳細評価
長期契約中のエキサイトモバイルの詳細評価
長期契約中のDMMモバイルの詳細評価
長期契約中のイオンモバイルの詳細評価

FREETEL

FREETELのPING値も標準偏差も、パケロス率も優秀な結果が出ました。

ただ、かなり怪しい結果です。

テザリングでのPINGのテストとは他に、IP電話用の通信品質を計測するアプリでFREETELの低速モードでのパケロスを確認したところ、平日の昼では20%以上のパケロス率になっていました。

IP電話用の通信品質を計測するアプリは、FREETEL以外にも複数の格安SIMでテストしましたが、FREETEL以外は、PINGのパケロスとIP電話用のパケロスはかなり近い結果が出ていました。

FREETELの低速モードだけが、テザリングでのPINGのパケロスが0%でも、IP電話用のパケロスは20%を超えてくるという、よくわからないテスト結果が出てきました。

加えて、FREETEL SIMを使っている人から、FREETEL SIMだとIP電話の着信が来ないことがよくあったけど、格安SIMをNifMoに変えたらIP電話の着信が普通にくるようになったという報告もあります。

FREETELは計測アプリの計測時だけ超速い速度が出たりするので、FREETELに対する計測結果はかなり信頼度が低い結果になります。FREETELのPINGと標準偏差、並びにパケロスの結果に関しては、あまり当てにならないと思った方が良いです。

長期契約中のFREETELの詳細評価

mineo

今回の計測で意外だったのが、mineoのパケロス率がかなり高いものになっていたことです。

mineoはPING値と標準偏差は普通程度ですが、平日の昼などの混雑時になるとパケロスを多発させていました。

mineoの公式のサポートサイトでも通信速度を公開していますが、公開しているの計測アプリ(Speedtest by Ookla)の速度結果だけです。通信速度を速くすることに少し固執している感じがします。

パケロスは5%くらいだったらそんなに問題ない気がしますが、10%を超えてくると不味い雰囲気が出てきます。mineoの平日の昼はパケロス率が15%前後です。

通信速度を優先するあまり、パケロスを多発させる結果になっている気がします。mineoは実際に出る通信速度は比較的速めですが、平日の昼のパケロス率に注意が必要です。

長期契約中のmineoの詳細評価

BIGLOBE

BIGLOBE SIMのPING値、標準偏差、パケロス率ともに非常に優秀な数値になっていました。

BIGLOBE SIMの実際に出る通信速度は少し遅めですが、通信の安定性に関しては格安SIMの中でもトップクラスです。不審な点も特にありません。

長期契約中のBIGLOBE SIMの詳細評価

TONE系(Freebit)

TONE系の格安SIMは、トーンモバイル、U-mobile、DTI SIMです。U-mobileにはTONE系以外の格安SIMを扱っていますが、とりあえず度外視します。

TONE系の格安SIMは、PING値も標準偏差も、パケロス率も低めで、かなり優秀な数値になっていました。TONE系の格安SIMは実際に出る通信速度が少し遅かったり、ごちゃごちゃした誤解しやすいプラン内容だったりしますが、PING値や標準偏差、パケロス率に関しては、特に問題はなさそうです。

長期契約中のトーンモバイルの詳細評価
長期契約中のU-mobileの詳細評価
長期契約中のDTI SIMの詳細評価

日本通信系

日本通信系の格安SIMは、おかわりSIMになります。他にもいくつかありますが、おかわりSIMなどの日本通信系の個人向けの格安SIMはU-mobileに事業譲渡されてしまいました。

事業譲渡された場合でも、PING値も標準偏差も、パケロス率的には設備は日本通信のものを使っているっぽいです。

おかわりSIMの実際に出る通信速度は遅めですが、PING値や標準偏差、パケロス率に関しては、特に問題はなさそうです。

長期契約中のおかわりSIMの詳細評価

nuro系(so-net)

nuro系の格安SIMは、nuroモバイル、0SIM、ロケットモバイルです。

nuro系の格安SIMは、PING値や標準偏差、パケロス率に共通点はあまりありませんでした。

nuroモバイルは平日の昼になるとPING値がかなり悪くなっていました。0SIMは平日の昼になるパケロスの王者でした。アホみたいにパケロスします。ロケットモバイルは、平日の昼は他の格安SIM並みのPING値、標準偏差、パケロス率でした。

平日の夜も0SIMのパケロス率は結構高く推移していましたが、nuroモバイルとロケットモバイルはPING値、標準偏差、パケロス率ともに結構優秀な数値になっていました。

ただ、nuroモバイルには非常に厳しい3日間のデータ制限、ロケットモバイルにも少し厳しめの3日間の制限があるので、PING値、標準偏差、パケロス率をクリアしていても、あまりお勧めではありません。

長期契約中のnuroモバイルの詳細評価
長期契約中の0SIMの詳細評価
契約中のロケットモバイルの詳細評価

ワイモバイル

ワイモバイルのPING値、標準偏差、パケロス率とも問題なく優秀でした。

契約中のワイモバイルの詳細評価

WiMAX 2+

WiMAX2+のPING値、標準偏差、パケロス率とも問題なく優秀でした。このサイトで契約しているのはBIGLOBE WiMAX2+ですが、WiMAX2+は基本的にどの会社のWiMAX2+を使っても同じ結果になります。(電波の受信が弱い場合などで計測すると結果が異なってくると思います)

契約中のBIGLOBE WiMAX2+の詳細評価

その他の格安SIM関連のお役立ち情報

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