格安SIMの通信速度の適切な計測方法と評価は結構複雑

格安SIMの管理人が行なっている、格安SIMのリアルタイム計測の仕方と評価基準を解説します。

格安SIMの通信速度を詳しく知りたい場合に、読み続けてみてください。

格安SIMの通信速度の適切な計測方法

格安SIMの通信速度は簡単には説明できませんが、このサイトの通信速度の計測方法を説明しながら解説します。

長い文章を読むのは避けたい場合は、いつでも何でも速度が超速いUQモバイルワイモバイルLINEMOahamo、povoがおすすめです。平日の昼でも快適にスマホが使えます。

格安SIM30枚の速度ランキング【2024年最新】速いか遅いか実測で徹底解説

格安SIMのリアルタイム計測のシステム概要

まず最初に格安SIMのリアルタイム計測のシステムを簡単に説明します。

格安SIMの速度計測に適したAndroidアプリを作って、リアルタイムで計測を行なっています。計測場所は東京の一般的な住宅街です。

計測機種はAndroidスマホです。(機種は様々)

自作の計測アプリで、通信速度(HTTPS速度)、反応速度と安定性、YouTubeの通信速度、アプリのダウンロード速度などを24時間計測しています。

HTTPSで計測した速度データをWebサーバー(Rails)に送って、データを処理したのちリアルタイム計測サイトに結果を表示しています。

アプリのダウンロード速度は自動的には計測できないので、手動で月2回(15時と20時の合計2回)計測しています。

格安SIMは利用用途ごとに実際の速度が異なる場合が多い

格安SIMの速度の違いと速度ランキング

同じ格安SIMを使っている場合でも、1人は遅いといい、もう1人は十分使えると評価する場合があります。

原因は、格安SIMは場所/時間帯/機種/曜日によって速度が大きく変わるためです。その他にも、一部の格安SIMはスピードテストは速い通信速度が出るけど、YouTubeやWebサイトの読み込み速度、アプリのダウンロード速度を遅く制限している場合があります。

そのため格安SIMのリアルタイム計測では、下記の4項目の速度を計測しています。

同じ場所で毎日24時間、複数の利用用途での速度計測をすることで、格安SIMの速度を総合的に評価しています。

  • 通信速度(HTTPS速度)
  • 反応速度と安定性
  • YouTubeの通信速度 (速度制限している格安SIMのみ計測)
  • アプリのダウンロード速度

リアルタイム計測の4項目の速度結果をもとに、不定期に格安SIMの速度ランキングを更新しています。

2024年11月版の格安SIMの速度ランキング

速い
普通
  • 4位 エキサイトモバイルのドコモ回線、y.u mobile、IIJmioのau回線、JCOMモバイルmineo、イオンモバイルのタイプ1
  • 5位 日本通信SIM、イオンモバイルのタイプ2、NUROモバイルのバリュープラスのソフトバンク回線
遅い
  • 6位 BIGLOBEモバイル、NUROモバイルのバリュープラスのドコモ回線、LinksMate、LIBMO

最新の速度ランキングの詳細を読む

下記からリアルタイム計測の測定項目について解説します。

通信速度(HTTPS速度) ※最重要

リアルタイムの通信速度(HTTPS速度)

通信速度の中で最も重要なのが「通信速度(HTTPS速度)」です。

HTTPS速度は速いほど良いですが、1.5Mbps以上出ていれば格安SIMとしては許容範囲です。

HTTPS(SSL経由)でファイルを2つ同時にダウンロードした時の通信速度を格安SIMの通信速度としています。

通信速度(HTTPS速度)の評価
速い (20Mbps以上)
普通 (3Mbps〜20Mbps)
少し遅い (1Mbps〜3Mbps)
遅い (1Mbps未満)

10Mbps以上なら基本的に何をしても快適に使えます。大半の格安SIMは平日12時と18時〜19時以外なら10Mbps以上出ます。

一般的な使い方なら3Mbps以上出ていれば普通に使えます。1Mbps〜3Mbpsだと遅さを感じる場合もありますが、許容範囲です。

1Mbpsを下回ると我慢して使うことになります。(0.6〜1.0Mbpsなら少し我慢して使う感じになり、0.5Mbps以下はかなり我慢するレベルです)

速度計測はドコモスピードテストがおすすめ

個人で格安SIMの速度計測をしたい場合は、ドコモスピードテストがおすすめです。

格安SIMの中にはHTTPSの速度を制限して、HTTPの速度を速くしている格安SIMもあるので、HTTPSで速度計測をしているドコモスピードテストが無難です。

※ Ookla、RBB、4GMarkはHTTPでの速度計測

反応速度と安定性 ※重要

反応速度と安定性 (リアルタイム)

反応速度はWebサイトのリンクをタップして、次のページの表示が始まるまでの時間です。

小さいデータをHTTPS(TCP)で大量にダウンロードして、その平均値を反応速度にしています。PINGと性質が似ています。遅延またはパケロスが多いと、反応速度が遅くなります。

安定性は、反応速度の揺らぎ(jitter)を計測しています。例えば、1回目の反応速度が0.2秒で、2回目の反応速度が0.3秒だった場合、安定性は0.1秒です。パケロスが多いと安定性が悪くなり、数値も高くなります。

Webサイトを読み込んでいて、読み込みが引っかかるのは、安定性が悪いからです。

反応速度+安定性の評価秒数
良い (200ミリ未満)
普通 (200ミリ秒〜350ミリ秒)
少し悪い (350ミリ秒〜500ミリ秒)
悪い (500ミリ秒以上)

反応速度と安定性の合計が200ミリ秒未満が理想的です。

200ミリ秒〜350ミリ秒になると少しだけ反応速度と安定性が悪いですが、格安SIMとしては許容範囲です。

500ミリ秒以上だと支障がかなり出てきます。ネットに繋げるアプリだとタイムアウトになってエラーになる可能性があります。平日の昼だと500ミリ秒以上になる格安SIMがそれなりにあります。

格安SIMの反応が悪く詰まる原因と対策、Pingとパケットロス

スピードテストアプリにもPINGとJitterを表示するものがありますが、スピテスのPINGとJitterは実態を伴っていない可能性が高いです。

YouTubeの通信速度 ※少し重要

Youtubeの再生時の通信速度 (リアルタイム)

YouTubeを再生した時の通信速度を計測しています。再生時の通信速度が速いほどYouTubeを高画質で再生できます。

YouTubeの再生時の速度の評価
高画質480p (0.8Mbps以上)
普通画質360p (0.5Mbps〜0.8Mbps)
低画質240p (0.25Mbps〜0.5Mbps)
最低画質144p/再生不可 (0.25Mbps未満)

※ テザリングでパソコンやテレビでYouTubeをみたい場合は3倍くらいの速度が必要

ほとんどの格安SIMはYouTubeの通信速度は1Mbps以上でますが、一部の格安SIMはYouTubeの再生時に速度を制限しています。

YouTubeの速度を制限しいる格安SIM:日本通信SIM、y.u mobile、LinksMate

私が把握している限りではこの3つだけがYouTubeの速度制限をしているので、これらの格安SIMのみYouTubeの速度を計測しています。(他にも超マイナーな格安SIMも制限している可能性があります)

YouTubeを超高画質の720pで再生するとデータを大量に消費するので、ここでは720p以上は評価しません。

YouTube見放題でおすすめ格安SIM5選!データ量と画質設定

YouTube以外の動画再生について

Amazonプライムビデオ、Hulu、Netflix等の動画再生時は、基本的に「通信速度(HTTPS速度)」が適用されると思ったほうが無難です。

YouTube以外の動画は、通信速度(HTTPS速度)で1Mbps程度出れば、スマホでの視聴なら基本的に問題ありません。

アプリのダウンロード速度 ※そこそこ重要

アプリのダウンロード速度の読み込み速度

Google Playでアプリをダウンロードした時の通信速度を計測しています。

格安SIMの中にはアプリのダウンロード速度を極端に制限している格安SIMがあります。

※ 平日昼はアプリのダウンロードが不可能なほど速度が遅くなる格安SIMが多いので計測しません。

アプリのダウンロード速度の評価
速い (40Mbps以上)
普通 (10Mbps〜40Mbps)
少し遅い (3Mbps〜10Mbps)
遅い (3Mbps未満)

40Mbps以上ならアプリを快適にダウンロードできます。

10Mbps〜40Mbpsだと少し待つ感じですが、使えるレベルでアプリをダウンロードできます。

3Mbps〜10Mbpsだとダウンロードするアプリによっては結構時間がかかる場合がありますが、我慢すればダウンロードできます。

3Mbps未満だと、基本的にはその場でのアプリのダウンロードは諦めたほうがいいですが、データ量が少ないアプリなら5分くらい我慢すればダウンロードできるかな?くらいの遅さになります。

過去に計測していた速度(ヤフー/楽天市場/画像/インスタ/Twitterの読み込み速度)

過去に、ヤフー/楽天市場/画像/インスタ/Twitterの読み込み速度も計測していましたが、現在は計測していません。

YouTubeを速度制限している場合は、他も速度制限になっているのがほとんどなので、YouTubeのみを計測項目にしています。

速度スコアの意味と点数配分の詳細

この計測サイトでは、2019年3月から速度スコアという通信速度の総合評価指数を算出して、公開しています。

速度スコア:通信速度(HTTPS)、反応速度、Youtubeの読み込み速度、アプリのダウンロード速度の結果を加重平均して、110点をフルスコアとした場合の総合的な通信品質です。

リアルタイムの速度計測では詳細なデータを見れますが、グラフとか数字がたくさんあって、正直わかりずらい・・。

と言うことで、速度計測の結果を全てひっくるめて算出したのが速度スコアです。

速度スコア:格安SIMの通信品質がひと目でわかる通信速度の総合スコア

感覚的にはかなり実態に近い数値になっているので、通信速度の結果をざっくり簡単に知りたい場合に参考にしてみてください。

速度スコアの評価
速い (90点〜110点)
普通 (75点〜90点)
少し遅い (60点〜75点)
遅い (〜60点)

速度スコアの点数配分

1計測ごとの点数配分

通信速度(HTTPS) 1日16回計測 (超速い格安SIMは10回計測)
〜0.4Mbps:マイナス5点
0.4Mbps〜0.8Mbps:0点
0.8Mbps〜1.2Mbps:1点
1.2Mbps〜1.8Mbps:3点
1.8Mbps〜3Mbps:4点
3Mbps〜5Mbps:5点
5Mbps〜10Mbps:6点
10Mbps〜30Mbps:7点
30Mbps〜60Mbps:8点 (満点)
60Mbps〜120Mbps:9点
120Mbps〜:10点

反応速度と安定性の合計 1日12回計測 (超速い格安SIMは7回計測)
500ms〜:マイナス6点
250ms〜500ms:0点
200ms〜250ms:2点
150ms〜200ms:3点
〜150ms:4点 (満点)

YouTubeの通信速度 速度制限している格安SIMのみ1日10回計測
〜0.5Mbps:0点
0.5Mbps〜0.8Mbps:3点
0.8Mbps〜1.2Mbps:5点
1.2Mbps〜3.0Mbps:6点
3Mbps〜:7点 (満点)

アプリのダウンロード速度 月2回計測(15時と20時の合計2回)
〜0.5Mbps:0点
0.5Mbps〜1.0Mbps:10点
1.0Mbps〜1.5Mbps:20点
1.5Mbps〜2.0Mbps:25点
2Mbps〜5Mbps:30点
5Mbps〜15Mbps:35点
15Mbps〜30Mbps:40点
30Mbps〜:45点

アプリのダウンロード速度は前月の結果をもとに計算しています。月2回の計測ですが、その計測結果を毎日の速度スコアに反映させています。(前月の測定を忘れた場合、前々月の測定結果を流用します)。

速度スコアの算出方法

超速い格安SIM
速度スコア = ((通信速度x10回+反応速度x10回+アプリx2回) / 合計210点) x 100

通常の格安SIM
速度スコア = ((通信速度x16回+反応速度x12回+アプリx2回) / 合計266点) x 100

YouTubeの速度制限をしている格安SIM
速度スコア = ((通信速度x16回+反応速度x12回+Youtubex10回+アプリx2回) / 合計336点) x 100

以上が速度スコアの算出方法になります。

アプリの点数配分が多い理由:アプリのダウンロード速度が極端に遅い場合は、このサイトで計測していない他の利用用途でも速度制限に引っかかる可能性があるため

速度計測の変更点の記録

2024年ごろに通信速度(HTTPS)に120Mbpsの評価を追加して、110点満点に変更
2023年後半にTwitter/Yahoo/画像/楽天の読み込み速度の計測を停止しました。
2022年10月ごろにインスタグラムの読み込み速度の計測を停止しました。
2022年5月に通信速度(HTTPS)に60Mbpsの評価を追加して、103点満点に変更
2021年5月に点数配分を見直しました。速度の速い格安SIMが増えたので、速い速度にも点数を割り振りました。

スピードテストアプリの速度結果は少し注意

通信速度の計測といえば、Speedtest.net by Ooklaなどのスピードテストアプリでの計測(通称スピテス)が一般的ですが、速度結果を鵜呑みにしないほうがいいです。

スピテスは一般的に認知されている計測方法ですが、MVNO側の調整で「スピテス」だけ速度を速くすることもできます。2016年2月下旬に大きく発覚して、スピードブーストやスピテス詐欺と言われています。

今では目に見えたスピテス詐欺をしているMVNOはほとんどないですが、多数の格安SIMは利用用途によって実際に出る通信速度を変えています。スピテスの信用度は70%くらいです。

スピードテストアプリごとに通信速度が異なる

スピードテストアプリによっては、同じ格安SIMでも速い通信速度が出るスピードテストアプリがあったり、遅い速度が出るスピードテストアプリがあったりします。

これはスピテスが何をどのように測定しているか、そして使っている速度計測用のサーバーが異なるために発生します。

スピテスは、どの時点の速度を速度結果にしている?

例)8秒間速度計測をした場合、どの時点の速度を速度結果としているのでしょうか?

例えばですが、①最初の3秒を捨てて残りの5秒間の平均速度を速度結果にするケース、または②8秒間の平均速度を速度結果にするケースなどがあります。

最初から最後まで同じような速度が出る格安SIM、最初の数秒だけ速度が速い格安SIM、速度が徐々に速くなっていく格安SIMなどもあるので、①と②のどちらが正しい速度結果かはケースバイケースです。

大容量データをダウンロードする場合は①がより少し実態を捉えていて、Webサイトのようなデータ量が比較的少ない場合は②が実態を捉えています。

ちなにみこのサイトのリアルタイム速度計測では②の方法をとっています。

曜日と時間帯で通信速度が大幅に異なる

格安SIMは使う曜日や時間帯によって、通信速度が大きく異なります。

スマホを使っている人が多いほど、格安SIMの通信速度は低下します。

土日や祝日は、人それぞれ行動がバラバラになるので、平日のようなスマホを一斉に使い出す時間帯がなくなり、時間帯による目立った速度低下は現れません。(ごく一部にカスのような格安SIMもあるので、その場合はずーと低速ですが・・)

平日になると、多くの人が朝に起きて会社や学校に行く前や通勤・通学中にスマホを使い出すため、回線が混雑して格安SIMの通信速度が低下します。

ただし、平日の朝は多少速度が低下するくらいです。

平日の昼になると、みんな一斉にスマホを使い出すので、極端な速度低下が発生します。平日の夜になると、みんな仕事や学校が終わって、スマホを使い始めるので、この時間帯でも速度低下が発生します。

誰も使っていないような時間帯だと通信速度が速くなります。

月の上旬が遅くなり、下旬になるにつれて速度が少し速くなる

下旬になるにつれて、データを使い切る人が増えてきます。

格安SIMはデータが追加される月の上旬が遅くなり、下旬になるにつれて、データを使い切る人が増えて混雑が少し緩和されて速度が少し速くなります。

月曜日は速く、金曜になるにつれて遅くなる

格安SIMは月曜日は速度が速く、金曜日になるにつれて遅くなる傾向があります。

こうなる原因は定かではありませんが、月曜日は仕事などで忙しいのでスマホの利用が少し減るのではないかと思います。

金曜日になるにつれて、余裕が出たり、疲れたり、土日の予定を考えたりなどでスマホの利用率が増えるのかなと思います。

時期によって通信速度が変わる

格安SIMは上記の他にも時期によって速度が変わることがあります。

例えば今まで速かった格安SIMが1ヶ月後に速度が低下して遅い格安SIMになったとか、今遅くても回線の増強で明日速くなったりもありえます。

時期によって通信速度がほとんど変わっていないのは、UQモバイル、ワイモバイル、LINEMO、povo、ahamo、irumoくらいです。

ただし、他の格安SIMも、今では時期ではそんな速度はコロコロ変わらなくなっています。最近始まった格安SIMの場合は、数ヶ月すると速度がだいぶ低下する可能性が高いです。

通信速度が速くなる、回線の増強について

格安SIMは事業者が回線を増強すると通信速度が改善して速くなります。

ただし、回線の増強はコストがかかるので、そんなにバカスカと増強できません。利益を確保しつつ、ユーザの不満をできるだけ抑えられるように、できるだけ回線の増強を行なっています。

回線の増強の仕方も、一気に大幅増強してしばらく増強しないところもあれば、小出しに複数回に分けて少しずつ増強するところ、さらには増強したと言いつつほとんど増強していない格安SIM事業者もあります。

ダウンロード速度、アップロード速度、PING、Jitterについて

通信速度の指標として、ダウンロード速度(下り速度)、アップロード速度(上がり速度)、PING、Jitterがあります。

このうち重要なのがダウンロード速度です。このサイトで掲載している通信速度は全てダウンロード速度になります。

アップロード速度はしょぼい格安SIMでも必要な速度が出るので無視です。

PING(反応速度)とJitter(安定性)は比較的重要です。ただし、スピテスでPINGとJitterを計測できるところもありますが、スピテスのPINGとJitterは事業者側で故意に操作できるので参考にしないほうがいいです。

PINGとJitterは反応速度と安定性 (リアルタイム)を参考にすることをオススメします。

基地局の混雑具合によって速度低下する

近くの携帯電話の基地局が混んでいる場合は通信速度が低下します。

郊外だと基地局が局所的に混雑することが少ないので、場所によって通信速度が遅くなる場合がほとんどありません。(電波が届かないとかだと無理ですけど・・)

都市部、特にオフィス街だと混雑する基地局が存在するため速度が低下する場合があります。人が局所的に集まる駅前、帰宅ラッシュの電車内、地下鉄、スタジアム、コンサート、コミケなどでも通信速度が低下します。

都市部でも普通の住宅街なら基本的には特に問題ありません。

郊外でもイベントなどで人がたくさん集まったりすると、通信速度が低下します。

格安SIMで速度が低下する場所は、大手キャリアでも速度が低下しています。例えば地下鉄での利用ですが、大手キャリアであっても地下鉄で電波が悪い場合があります。電波が悪いと速度も低下します。

一般的な格安SIMは大手キャリアよりも通信速度が遅いので、大手キャリアでも速度が低下するような場所だと、格安SIMはまずいくらい低下します。

格安SIMのリアルタイム測定の計測場所は東京の普通の住宅街です。高いビルもあまりないです。基地局が特に混雑しているわけでも、空いているわけでもない、普通の基地局だと思われます。屋内での計測になりますが、電波状況は普通程度に良いです。

スマホの性能+キャリアアグリゲーション+掴むLTEバンドで速度が変わる

格安SIMの通信速度を決める主因は格安SIMの事業者側(POI)ですが、通信速度が10Mbpsを超えると、スマホの性能などでも速度が変わってきます。

高性能なスマホほど通信速度が速くなる

ざっくり説明してしまうと、高性能で高価なスマホほど通信速度が速くなります。

低性能なスマホだと速度が遅くなったり、不安定になる傾向が高いです。

一般的な使い方ならあまり気にしなくても良いですが、通信速度を重視する場合は、4万円以上のスマホがおすすめです。

キャリアアグリゲーションと4×4 MIMO対応で速度が変わる

スマホがキャリアアグリゲーションや4×4 MIMOに対応していると通信速度が速くなります。

  • キャリアアグリゲーション:複数の周波数帯を掴むので速度が速くなる
  • 4×4 MIMO:スマホの中にアンテナが4つあるので、アンテナ2つのスマホよりも速度が速くなる

通信速度が速い格安SIMなら、キャリアアグリゲーションや4×4 MIMO対応のスマホで計測すると、より速い速度結果になります。通信速度が遅い格安SIMだとあまり変わりません。

掴むLTEバンドで速度が変わる

掴むLTEバンドで高速通信の速度が変わります。

ドコモ回線は比較的どこでも速度が速くなりますが、au回線はバンド11を掴むと遅くなり、ソフトバンク回線はバンド42を掴むと遅くなる場合があります。

5Gの速度計測について

格安SIMの速度比較サイト (リアルタイム)では、速度が速くなる格安SIMは5Gで速度計測、あまり速くならない場合は4Gで速度計測をしています。

測定場所はドコモ/au/ソフトバンク/楽天モバイルの5Gエリアになっていますが、5Gで大幅に速くなるのはソフトバンクと楽天モバイルです。

ドコモは少しだけ速くなる程度、auは5Gにしても速度はほとんど速くなりません。

5Gで速度が速くなる格安SIMを優先的して、5G対応スマホに切り替えています。

格安SIMの通信速度の計測の仕方と注意点のまとめ

格安SIMの通信速度は、利用用途、曜日、時間帯、時期、場所、端末により、実際に出る通信速度が大幅に変わってきます。

加えて、人それぞれ感じ方も違ってきます。問題に感じる人もいれば、あまり気にしない人もいます。自宅にWiFiがあるかないかだけでも、格安SIMの評価がかなり左右されます。

同じ状況で客観的に計測しないと、他の格安SIMよりも良いのか悪いのかがわかりません。

リアルタイムの速度計測で格安SIMを相対的に評価できる

このサイトでは、30枚以上の格安SIMの主要な利用用途の通信速度を、同じ場所(普通の基地局)で、適切な機材で、毎日リアルタイムで格安SIMに適した速度計測を行うことで、格安SIMを相対的に評価することを可能にしています。

ただ、予算の関係で精度は90%程度と思っていただければと思います。100%近くにしたいですが、100%近くにするとメンテナンスコスト(月額料金や端末代)が2倍以上かかってしまいます。そのため90%程度を目処に維持しています。

ネットで得られる情報としては最も精度が高い情報になっているはずなので、格安SIMの通信速度を重視している場合は、格安SIMの速度ランキングの記録を参考にしてみてください。

格安SIMの速度比較サイト (リアルタイム)

おすすめの格安SIM

  • 楽天モバイル
    • 月1078円〜3278円の段階制。データ無制限でも月3278円。電話が24時間無料でかけ放題。速度は速いですが、場所によって電波が弱くなることもあります
  • ワイモバイル
    • ソフトバンク回線の格安SIM。速度が超速く快適に使えます。2回線目以降は4GB1078円。余ったデータの繰越可、ヤフーショッピングと組み合わせるとネットの買い物が最安値でコスパが最高
  • IIJmio
    • ドコモ回線の格安SIM。他社からの乗り換えなら格安スマホが大幅割引。速度も比較的速く、余ったデータの繰越可、2GB850円、5GB990円など格安料金
この記事の最終更新日 2024年11月21日 / 作成日 2017年3月11日
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  格安SIMの管理人
2023年12月6日 5:11 PM

設定で5G固定というのがあれば良いのですが・・・
私の自宅環境だと5G接続したとたん4G接続に格下げにされちゃうんで
また楽モ解約しちゃいました(次、契約拒否されるカモ?

y.h
  格安SIMの管理人
2023年12月8日 8:10 PM

うち(奈良県奈良市南京終町)の自宅マンションの5G回線接続テストでは
SoftBankのarrowsWe(SoftBank)でLinemoミニが最初に5Gの速度計測ができました。
当時はベランダの外に出て機内モードをON、OFFして何とか短い時間5Gが掴めた時の速度は上り50-60Mbps、くだり350Mbps-400Mbpsでした、現在は自宅内でも下りは百数十Mbpsですが安定して接続できるようになっています、ベランダでは相変わらず下り350Mbps前後ですね。

次にauのpovo2.0で5GモバイルルーターのAIR-UのAIR2でarrowsWeのWiFiの5GHz接続の計測ですが、今年の2月頃のベランダの計測では、5G表示にはなるものの上り20-30Mbps、下り40-50Mbpsと4Gより若干速いかなとは思いましたが4G転用の電波しか掴めませんでした。
その後11/1にpovo2.0(4回線目)を追加契約して同じくAIR2でベランダ計測して
見た所、下り220-250Mbps、上り40Mbps-50Mbps程度でした。

NTTドコモはOCNモバイルONE新規受付終了間際の今年の6月下旬に050plusとともに特価のiPhone SE3(128GB)ともに契約致しましたので、5Gオプションを有効にしてiPhone SE3で同じくベランダ計測してみましたが、初期のLiinemoと同じく機内モードをON、OFF何回かして短い時間で掴めた5Gの速度は、下り220Mbps-290Mbps、上り20Mbps-25Mbps程度でした。

最後に楽天(プリペイド7GB)ですが、うちではarrowsWe(SoftBank)ベランダに出て何度も機内モードON、OFF、端末再起動しても4Gしか掴めません。
しかし以前報告致しましたが、奈良県生駒郡三郷町の計測では下り700Mbps-600Mbps、上り70-80Mbpsと超高速でした。
楽天は4Gからの転用がないので、5G回線はauやSoftBankと違ってすぐ近くに5G基地局がないとすぐに4Gに切り替わったり、電車などでの移動中は5G表示でも4Gの速度並みかそれより遅くなることが多いですね。

うち(自宅マンション)の環境では5G回線の安定度はSoftBankが一番で、その次がau、次には不安定なドコモ、5G回線はまだ来ていない楽天の順番になります。

y.h
  格安SIMの管理人
2023年12月13日 11:16 PM

部屋の中ではマンションは鉄筋コンクリートなので安定しているSoftBankのLinemoでも記載の通り速度は大幅に落ちます。

auはベランダでは5Gが安定して繋がりましたが部屋の奥では4Gになりますね。

ドコモはベランダでも6月の時点では4Gにすぐ落ちて安定していませんでした。

goko
  格安SIMの管理人
2023年12月9日 2:03 AM

うちもそのうちL11で固定回線運用をしてみる予定ではいます。

固定回線は光回線ですが、住んでいるマンションがVDSLで20~40Mbps程度しか速度が出ないので、5Gのエリア内に入ったら楽天の固定回線化を試してみようかと思っているのですが、ずーっと待っているのになかなかエリア内になりません…。
エリア的にはあと300mくらいまでには来ているのですが、そこからもう1年くらい全く前進していません…。

この話題になる度に書き込む前に再度エリアマップで確認するのですが、全然5Gの緑色が近づいてきてくれない…。

都市部の市内ですが郊外なので、自宅からおおよそ半径2kmくらいでみると、4Gと5Gの比率は 6:4 くらいでしょうか。
 
近くに住んでいる家族は同じ郊外なのに、1年以上前から5Gエリア内なのでうらやましいです。
月に5GBくらいしか使わないから、0円終了後は楽天じゃなくてIIJmioですが、当然ドコモも5Gエリア内。
うちは楽天もドコモもauも5G(Sub6)圏外…。1kmくらいしか離れていないのに…。
 

> 私の自宅環境だと5G接続したとたん4G接続に格下げにされちゃうんで
 
うちでもそうなります。
スマホの表示はよく5G表示になりますが、速度測定を開始するとすぐに4Gの表示に切り替わってしまいます。
5Gの基地局が遠くて、弱い5Gの電波は届いているが実際に使用するとなると弱くて4Gに切り替わるって感じなのかなと認識しています。

y.h
  格安SIMの管理人
2023年12月10日 2:15 PM

大手3キャリアは普通に転用5Gエリアとsub6エリア、ミリ波エリアが色分けで確認できるようになっていますよ?

ドコモ
瞬速5G 5Gエリア(4.5GHz,3.7GHz) 5Gエリア(28GHz)
https://www.docomo.ne.jp/area/servicearea/?rgcd=03&cmcd=5G&scale=2048000&lat=35.690767&lot=139.756853&icid=CRP_AREA_service_area_to_CRP_AREA_servicearea

au
5G sub6 5G ミリ波
https://www.au.com/mobile/area/map/

SoftBank
SoftBank 5G<3.7GHz> SoftBank 5G<28GHz>
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

y.h
  格安SIMの管理人
2023年12月11日 6:26 AM

一番エリアマップがわかりにくいのは楽天のパートナー回線エリアです、auで公開されているものは最強プランはじまった時点の6/1から更新されていませんし、楽天エリアの地域でパートナー回線も併用して提供されている地域がわからないのは不親切です。
ドコモはFOMA回線(3G)エリアも別で表示できますので改善してほしいポイントですね。

https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/map_partner.html?l-id=area_area_map_partner

https://www.kddi.com/corporate/kddi/public/roaming/area/

ななし
ななし
2022年5月10日 11:31 AM
この記事は参考になった/良かった :
     

こんにちは。すごいサイトですね!格安simをいくつか使ってみて思ったのが公式アプリの出来が各社まちまちだということです。
例えばmineoはいい出来ですが機能がちょっと多すぎるように感じたり、IIJmioはいまいちだったり、OCNモバイルONEは最低だったりです。
私はギガの確認でしょっちゅうアプリを開くのでアプリの出来は重要です。
もしこのサイトを更にアップデートするのだとしたらアプリの使い勝手を評価項目に加えるのがいいのではないでしょうか。突然勝手なことを書いてしまって申し訳ありません。ですがこれが私の思ったことです。

Buntann
Buntann
2020年8月24日 6:40 PM

お疲れさまです。
最近、OCNモバイルONEの新コースでGoogleスピードテストをすると「レイテンシ 1ミリ秒」という、あり得ない結果が出ます。Google側の不具合か?

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