Xperia 10 IIをレビューします。Xperia 10 IIはワイモバイルが2020年5月29日、SIMフリー版が2020年10月1日に発売された格安スマホです。(auは2020年6月4日、ドコモは2020年6月25日に発売)
Xperiaと言えば、超高性能のXperia 1は価格が超高いし、普通性能のXperia AceやXperia 8は価格は比較的手頃ですが、性能を考えると割高。
微妙な機種が多かったのですが、Xperia 10 IIは違います。Xperia 10 IIは格安スマホとしても十分なコストパフォーマンスに優れた機種です。
Xperia 10 IIの実売価格は43,780円です。
Xperia 10 IIの性能は、CPUは比較的高性能なSDM665、RAM4GB、ROM64GB、電池容量は3600mAh、画面6インチで有機EL、カメラはメイン1200万画素(F値2.0)、望遠800万画素、超広角800万画素、防水・おサイフケータイ対応です。
SIMフリー版はDSDVに対応しています。
Xperia 10 IIは電池持ちがとても良いにも関わらず、重さが151グラムしかありません。そして6インチの縦長スマホで幅69ミリのスリムなスマホで、一度に表示できる情報量も多いです。
※ Xperia 10 IIの読み方は「エクスペリア・テン・マークツー」
目次
Xperia 10 IIの詳細スペック(性能)
Xperia 10 II | |
---|---|
CPU | Snapdragon 665 オクタコア2.0GHzx4+1.8GHzx4 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
ベンチマーク | Antutu V8:推定170,000 (GPU 33,000) |
ディスプレイ | 6インチ / 有機ELトリルミナスディスプレイ |
解像度 | 2520×1080 Full HD+、画面比率21:9 |
背面カメラ | メイン1200万画素(F値2.0) 望遠800万画素(F値2.4 / 光学2倍ズーム) 超広角800万画素(F値2.2) |
前面カメラ | 800万画素(F値2.0) |
電池容量 | 3600mAh |
サイズ | 157 × 69 × 8.2mm |
重さ | 151グラム |
連続待受 | 740時間(au電池持ち時間:140時間、ドコモ電池持ち時間135時間) |
本体カラー | ホワイト、ブラック |
価格 | 43,780円(購入する場所でかなり違います) |
Android 10、外部マイクロSD(最大1TB)、指紋認証(側面)、USB Type C対応、Bluetooth 5.0、Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac、おサイフケータイ対応、防水対応、GPS(GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSサポート) 、イヤフォンジャック搭載
SIMフリー版
・デュアルSIM:ナノSIMx2、DSDV対応、auのVoLTE対応、SIMカードを2枚使う場合は、マイクロSDカードは使えなくなります。
ワイモバイル版/au版/ドコモ版
・シングルSIM:ナノSIMx1
主な非搭載機能:顔認証、ワンセグ、フルセグ
使える格安SIM
SIMフリー版の対応バンドと使える格安SIM
FDD-LTE : B1/3/4/5/8/12/18/19/21/28 au VoLTE対応
TDD-LTE : B38/39/41
UMTS(WCDMA/3G) : B1/4/5/6/8/19
SIMフリー版のXperia 10 IIは、ドコモ回線の格安SIM、au回線の格安SIM、ソフトバンク回線の格安SIMで使えます。
楽天モバイルでも対応しています。
※ SIMフリー版はOCNモバイルONE、IIJmio、mineo、nuroモバイルで販売しているXperia 10 IIです。
ワイモバイル版の対応バンドと使える格安SIM
FDD-LTE : B1/3/4/8/12/28
TDD-LTE : B38
UMTS(WCDMA/3G) : B1/4/8
ワイモバイル版のXperia 10 IIはSIMロックを解除すれば、ソフトバンク回線の格安SIMで使えます。SIMロックを解除した場合でも対応バンドが少ないのでドコモ回線の格安SIMで使うと電波が悪くなる可能性があります。
au回線の格安SIMで使えるかは不明ですが、使えた場合でも電波が悪くなります。楽天アンリミットでは使えません。
au版の対応バンドと使える格安SIM
FDD-LTE : B1/3/18/26 au VoLTE対応
UMTS(WCDMA/3G) : B1
au版のXperia 10 II SOV43はSIMロックがかかっていますが、そのままau回線の格安SIMで使えます。SIMロックを解除すると、ドコモ回線とソフトバンク回線の格安SIMでも使えますが、対応バンドが少ないので電波が悪くなる可能性があります。
au版のXperia 10 II SOV43ならSIMロックを解除すれば楽天モバイルでも使えます。
ドコモ版の対応バンドと使える格安SIM
FDD-LTE : B1/3/19/21
UMTS(WCDMA/3G) : B1/6/19
ドコモ版のXperia 10 II SO-41AはSIMロックがかかっていますが、そのままドコモ回線の格安SIMで使えます。SIMロックを解除すると、au回線とソフトバンク回線の格安SIMでも使えますが、対応バンドが少ないので電波が悪くなる可能性があります。楽天アンリミットでは使えません。
Xperia 10 IIの性能レビュー
最大の特徴:縦長スマホでコンパクトで軽い
Xperia 10 IIの最大の特徴は、縦長スマホでコンパクトで軽いことです。
Xperia 10 IIは細長くてスリムな形状になっています。
最近の格安スマホの画面は高さ18:幅9の比率です。Xperia 10 IIは高さ21:幅9の比率です。
画面が縦長なので、一度に表示できる情報量が増えます。WebサイトやTwitterを見たりするときにスクロールを減らせるので便利です。
幅は69ミリのコンパクトサイズに抑えられているので持ちやすいです。
さらに操作しやすいようにサイドセンスがついています。
サイドセンスは画面の横の部分をダブルタップすると、よく使うアプリを出したり、登録したアプリを出したりできます。
右側だけでなく、左側や両側をダブルタップしてアプリを呼び出すことができます。縦長ですが、操作しやすくなっています。
重さが151グラムで軽い
最近の格安スマホは200グラム前後と重くなっていますが、Xperia 10 IIの重さは151グラムです。卵一個分くらい軽くなっています。
CPU性能の詳細:比較的高性能なSnapdragon 665
Xperia 10 IIのCPUは、Snapdragon 665 オクタコア2.0GHz+1.8GHzです。比較的高性能なCPUです。
スマホをたくさん使う場合でも、比較的サクサク動く性能を持っています。
ネットや、Twitterや、LINE、メール、Facebook、インスタグラムはもちろんのこと、一般的なゲーム、パズドラ、モンスト、ツムツム、ポケモンGOなども快適に遊べます。
スマホゲームの中にやFGOや音ゲー等やたら重いゲームや反応速度にシビアなゲームがありますが、Snapdragon 665のGPUスコアはそこまで高くないので、快適に使うには少し厳しいかもですが、普通程度には遊べる性能です。
Xperia 10 IIのAntutuのスコア 推定170,000 (V8)
CPU: 推定70,000
GPU : 推定33,000
MEM: 推定40,000
UX : 推定27,000
2022年版:超ざっくりしたCPUの性能表(SoCの性能) | |
---|---|
超高性能 | Snapdragon:870、888、8 Gen1 Google:Tensor iPhone:12シリーズ、SE 第3世代、13mini、13、13Pro、13Pro Max |
高性能 | Snapdragon:845、778G、780G、855、860、865 MediaTek:Dimensity 1200-Ultra(Snapdragon 865と同じくらい) Galaxy:Exynos1280(Snapdragon 845と同じくらい) iPhone:XR、XS、XS Max、SE 第2世代、11シリーズ |
比較的高性能 | Snapdragon:480、730、730G、690 5G、720G、732G、750G、695 5G、765G、835 MediaTek:Dimensity 700、800U iPhone:8、X |
普通性能 | Snapdragon:662、665、660、820、670、675、680、710 MediaTek:Helio G85 iPhone:7 |
低性能 | Snapdragon:630、632、650、636 Galaxy:Exynos7904、Exynos7885 iPhone:6s、SE 第1世代 |
最底辺 | Snapdragon:450、625、439、460 MediaTek:Helio P35 Galaxy:Exynos7884B iPhone:5s、6 |
※ 右に行くほど高性能 (Snapdragon 480から732Gまではほとんど同性能)
スマホを人よりも少し多く使う場合は、比較的高性能以上を選びます。スマホがよりサクサク動くようになります。重い3Dゲームが好きな場合は高性能以上を選びます。
スマホをたくさん使う場合で常にヌルヌルサクサク使いたい場合、またはゲーム性能を最重視する場合は超高性能を選びます。
3600mAhで電池持ちがかなり良い、電池容量をケチるソニータイマーからの脱却!
Xperiaは電池容量をケチる傾向があり、そのため電池持ちがイマイチだったりするのですが、Xperia 10 IIは違います。
Xperia 10 IIの電池容量は3600mAhです。6インチの画面で電池容量が3600mAhなので、電池持ちはかなり良いです。
Xperia 8
・画面6インチ
・電池容量:2760mAh
・auの電池持ち時間:100時間
・重さ170グラム
Xperia 10 II
・画面6インチ
・電池容量:3600mAh
・auの電池持ち時間:140時間
・重さ151グラム
軽くなったのに、電池持ちが1.4倍になりました!この改善が一番良いです。
カメラ性能の詳細:光学2倍ズームに対応
Xperia 10 IIのカメラ性能
背面カメラ
・メイン1200万画素(F値2.0)
・望遠800万画素(F値2.4 / 光学2倍ズーム)
・超広角800万画素(F値2.2)
前面カメラ
・800万画素(F値2.0)
Xperia 10 IIはおすすめの格安スマホですが、カメラ性能については妥協しておいたほうが良いです。おそらくXperia 10 IIのカメラ性能は、Xperia 8のカメラ性能とあまり変わっていないと思われます。違いは超広角カメラが付いたくらい。。
光学2倍ズームなのでズーム性能はわりと良いですが、それ以外は妥協点だと思われます。
防水・おサイフケータイ対応
Xperia 10 IIは防水とおサイフケータイに対応しています。
SIMフリー版はDSDV対応
SIMフリー版のXperia 10 IIはDSDVに対応しているので、SIMカード2枚を便利に使うことができます。
ワイモバイル版/au版/ドコモ版のXperia 10 IIはDSDV非対応です。SIMカードは1枚しか使えません。
楽天アンリミットの対応状況、au版は対応(SIMフリー版もおそらく対応)
au版のXperia 10 IIは楽天モバイルUNLIMITに対応しています(au版はSIMロックの解除が必須)
SIMフリー版もおそらく対応していると思いますが、楽天モバイルの動作確認には載っていません。
※ ドコモ版のXperia 10 IIは楽天アンリミット非対応、ワイモバイル版もはおそらく無理です。
楽天モバイルのデメリットとメリットを徹底解説&料金プランと総合評価
その他:GPSはみちびき対応、指紋認証対応だけど顔認証は非対応
Xperia 10 IIはGPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSS(みちびき)に対応しています。
Xperia 10 IIは側面に指紋認証が付いていますが、顔認証には対応していません。
ワイモバイルのXperia 10 IIの価格とキャンペーン情報
ワイモバイルのXperia 10 IIの定価:46,800円
・新規契約/乗り換え:25,200円
その他の特典:どこでも特典でPayPay最大3000円、事務手数料無料
※ ワイモバイルのXperia 10 IIはシングルSIMです。DSDVには対応していません。使える格安SIMも基本的にはソフトバンク回線の格安SIMのみです。
※ ソフトバンクとソフトバンク回線の格安SIMからの乗り換えだと定価購入になります。
Xperia 10 IIの詳細と申し込み → 公式サイトのY!mobileオンラインストア
ワイモバイルのデメリットとメリットを徹底解説&料金プランと総合評価
その他の格安スマホ関連の情報
格安スマホのおすすめ機種ランキングでは、主に端末の選び方(スマホの性能や評価)を中心に説明しています。
- Mi 11 Lite 5G
- 薄型軽量で高性能。40,000円、6.55インチ、CPU Snapdragon 780G、RAM6GB、ROM128GB、カメラ6400万画素(F値1.79)+超広角800万画素(F値2.2)+テレマクロ500万画素、重さ159g、電池容量4250mAh、おサイフケータイ
- OPPO Reno5 A
- コスパの良く高性能。カメラ性能も良い。35,000円、6.5インチ、CPU Snapdragon 765G、RAM6GB、ROM128GB、カメラ6400万画素(F値1.7)+超広角800万画素(F値2.2)+マクロ200万画素、重さ182g、電池容量4000mAh、防水、おサイフケータイ
- AQUOS sense6
- 長く使える。40,000円、6.1インチ、CPU Snapdragon 690、RAM4GB、ROM64GB、カメラ4800万画素(F値1.8)+超広角800万画素(F値2.4)+望遠800万画素(光学2倍)、重さ156g、電池容量4570mAh、防水、おサイフケータイ、耐衝撃
この記事に関する口コミ
(10 IIの話ではないですが)あと2、3ヵ月で国内SIMフリー版の10 IIIが出るんでしょうが、既発のキャリア版の評価(概してウ●コ)を見ると、10 IIが出た時のような期待は出来なさそうな感じです、残念至極。
Pixel 5aも微妙な性能内容らしいので、さて、(全く使ったことのない)ドロスマの実験機をどれにしたものか。
管理人氏のご意見を伺いたいところです。
Xperia 10 IIIは価格が5万円ちょっとして性能的に少し割高ですが、それなりに良さそうな気が・・。中華メーカーとコスパ競争は無理そうですし・・
実験機としてだと、Pixel 5aが無難だと思います。(Googleスマホが標準仕様だと思っているので)
ですね。メーカーの独自仕様とか独自アプリとかもウザいですし、やはりおとなしくGoogle純正にしておくのが色々と良さそうです。
iijmioでxperia 10 Ⅱを購入する場合、simフリー版だと思いますが、FMラジオチューナーは搭載されているんでしょか?iijmioに問い合わせたら、メーカーに聞いてくださいとのことなのですが。
わかりません。。メーカーに聞くのが良いと思います。
https://xperia.sony.jp/support/customercenter/semcj.html
SIMフリー版の問い合わせ窓口がないですね・・。ソニーのやる気のなさが感じられます。。
0120-111-156あたりに電話をかけて、対応する窓口を案内させるとか。。
SIMフリー版Xperia 10 IIについて4G対応バンドとしては国内4社のMNOに対応していることは確認できるのですがau以外のVoLTEの対応状況はどこかに明記されてますでしょうか。実際に使ってみないとわからんって感じですかね、、
ドコモとソフトバンクのVoLTE対応は、どこにも記載されていないと思います。
実際に使ってみないとわかりませんが、この時期のスマホは9割くらいで対応してると思います。あとは、メーカーに問い合わせれば教えてくれるかも・・?
後継機のXperia 10 IIIが発表されましたね。
CPU(SoC)、メモリ、ストレージ、バッテリー容量、どれも更に強化されています。
重さは169gに増えてしまいましたが、それでも昨今の200g級スマホに比べればまだまだ軽いです。
Xperia 10 IIIの性能は魅力的なのですが、お値段がすごく高くなりそうな。5万円くらいで買えると嬉しいのですけど。
今年はiPhoneの廉価版は出ないでしょうから、Xperia 10 IIIとPixel 5aがどんなケンカをするのか楽しみです。性能面で被って来そうな2機種ですが、Pixelは定価販売、XperiaはOCNでセール価格、面白い勝負になるかも知れません。
OCNとかでもPixelを扱ってくれると嬉しいんですけどね・・。
OCNモバイルONEのXperia 10 IIIに期待したいところです。
同じ機種でも、SIMフリーとそうでないのとでは、対応バンドにここまで差があるとはしりませんでした。とても参考になりました。ありがとうございます。今auのXperiaを使っているのですが、SIMフリーのXperia 10 II を買って、auのSIMと格安スマホのドコモ網SIMをDSDVを利用して使うというのは、可能なのでしょうか?
理論上は使えると思いますが今ご利用のauのXperiaの次第ですね。
10 IIはあくまでミドルスペックなのでXZPremium以降をお使いだと恐らく不満はでるかと(特にゲームをする場合)
お値段は高くなりますがスペックやカメラを重視されるなら家電量販店等で取り扱われているDSDV対応のsimフリー版のXperia 5がオススメです。
可能です。
SIMフリー版が量販店などで購入することができれば良いのですが…
今のところ、いくつかのMVNOのみってのが残念です。
Xperia 10 IIなら量販店でもそれなりに売れると思いますが、ソニーは販売全般にあんま力を入れていない印象がします・・。社風なのかなとか思ったりです。
この機種のレビューをして欲しかったので、嬉しいです。
幅69mmと軽さは魅力的ですね。
バッテリーも重量とのバランスを考えたらこのくらいが正しいかなと感じました。
※iphoneSE2はバッテリー軽視しすぎ、sense4は重視しすぎ、Xperia10Ⅱとpixel4aがちょうどいい感じをうけます。
私もXperia10Ⅱの重さと電池持ちのバランスが好きです。
最近のAndroidスマホは電池持ちを重視しすぎな気がします。。個人的には6インチで3600mAh〜4000mAhくらいが良い感じです。
海外的には大容量電池スマホがトレンドなのかなーと。